諸悪の根源は安倍政権 ――でも、「真実」を語ることでその根は絶てる――
諸悪の根源は安倍政権
――でも、「真実」を語ることでその根は絶てる――
日大アメリカンフットボール部の選手だった宮川泰介君の記者会見で真実は明らかになりましたが、内田監督、井上コーチらの責任者は未だに自らの関与は否定し、日大も公式の見解を明らかにしていません。そして、このパターンがそっくりそのまま安倍政権のこれまでのやり口を踏襲していることは、馬でも分るほど単純明快です。
この件について、私も数回、憤懣やるかたない気持をお伝えしてきましたが、大変嬉しかったのは、コメントを寄せて下さった方々が、正鵠を射る言葉でしっかりと批判をして下さったことです。まず、お浚いをさせて頂きます。
l 「アレは、試合中の、プレーでは、ありません。監督の、指示が、あろうと、なかろうと実際に起こした、暴力です。それも、悪質です」 (「60sp」さん)
l 「極めて悪質なパワハラですね。8月1日まで、自粛するとのことですが、即刻クビですね。」 (「カチ」さん)
l (安倍政権と日大アメフト部の監督・コーチについて) 「目くそと鼻くそくらい違いそうですね」 (「⑦パパ」さん)
l (政権と官僚、そして日大事件とを比べて) 「嘘、隠す、改竄し、真実を語らずに辞める。全く同じですね」 (「やんじ」さん)
l 「宮川選手の記者会見を見ましたが、これはかなり悪質なパワハラですね」 (「パワハラ」さん)
l 「日大や前監督の対応は、警察に追い詰められる暴力団の対応と同じですね」 (「やんじ」さん)
その他にもコメントを頂いていますが、コメントをお寄せ下さり、心から感謝しています。
時を同じくして、愛媛県が国会に提出した文書よって、安倍総理大臣の大嘘が再び暴露されました。この文書には、総理が2015年2月25日に加計孝太郎理事長と面談し、「新しい獣医大学の考えはいいね」と述べた、つまり獣医学部新設構想に同意を示していたことが記されていました。これは安倍首相のこれまでの主張「加計氏から獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」「計画を知ったのは2017年1月20日」が嘘であることを証明しています。
総理官邸のホームページから
そして、ネット上には「獣医学部が”いいね”と安倍が言ったから、2月25日は加計学園記念日」といった「狂歌」も投稿されています。健全な市民意識が蘇りつつあると考えるのは単純過ぎるでしょうか。
しかし、22日に安倍総理は、この日に加計孝太郎氏と会ったことを全面否定し、その根拠として「念のため、昨日、官邸の記録を調べたが、確認できなかった」を挙げています。でも、以前の答弁では複数の側近も総理本人もこのような記録は廃棄していると明言しています。
このパターンを整理すると、次のようなことの繰り返しです。
① 不都合な真実や事実を突きつけられると「全面否定」する。
② その根拠については「発言を控えさせて頂きます」と言って無視する、あるいは「丁寧に説明する」といってその場を凌ぐがその後は何もしない、あるいは嘘を言ってごまかす。
③ 根拠として公開される文書があれば、廃棄するか、廃棄したと言って誤魔化す、あるいは文書を改竄する。
④ 「責任は自分が取る」とは言うが、実際は何もしない。
⑤ 時間が経つことで、追及する側が疲れてしまったり、他の重要案件が現れてマスコミや市民の目が逸れることを待つ。
内田元監督や井上コーチのえげつないやり方で、このパターンが今まで以上に克明に認識されましたし、「雨後の筍」のように、同じパターンのスキャンダルが続出していることから、政治面で起きていることについても、多くの市民の心を動かすきっかけになるのではないかと思います。
もう記憶の彼方に消えかかっているようにさえ思える、財務事務次官のテレ朝女性記者に対するセクハラがあり、柳瀬元秘書官の「記憶の限り」で消えてしまっていた記憶が戻ったり、狛江市長はセクハラを全面否定し続けた挙句の果てに事実を認めざるをえなかったり、日本社会全体が同じパターンで覆い尽されています。
それもそうでしょう。ある意味、全国民のお手本にならなくてはならない立場の安倍総理大臣、麻生副総理、そして自民党・公明党の幹部たちがこのパターンを自ら作り出し演じ、その嘘や虚構を守るために必死になってマスコミやオピニオン・リーダーたちを駆り出し、操作しているのですから。
でも、その嘘や虚構を暴いて、腐敗や堕落、妄奸邪曲・専横驕奢・傲岸不遜を一掃することは可能です。真実を知っている人たちの何人かが、勇気を持って真実を述べれば良いのです。反省と謝罪、そして真実のために記者会見に臨んだ宮川泰介君のように。
勇気ある行動をしている人たちがまだ他にもいることは皆さん御存知の通りです。レープ被害を実名で公表し正義を貫こうとしている伊藤詩織さん、セクハラを告発したテレ朝の記者や狛江市の職員、愛媛県知事の中村時弘さんがすぐ頭に浮びますが、多くの人々の勇気ある行動によって、日本も人類も何とか生き続けることができたのです。
財務省その他の省庁のお役人の中にも真実を知りながら躊躇している人がいるはずです。改めて、未来は、そのあなたの決断に掛っています。是非勇気をもって前に出て下さい。
[2018/5/23 イライザ]
[お願い]
文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
コメント
« アメフトと特攻隊 ――若者を欺いてはいけない―― | トップページ | アメフトだけがスポーツじゃない ――そして大学も原点に戻って欲しい―― »
「スポーツ」カテゴリの記事
- オリンピックの本を執筆します(2019.07.07)
- 習いごとは柔道 ――同じお題で書きましょう―― (2019.06.20)
- 暑い中のアルティメットの練習(2019.06.01)
- アメリカの高校のプール ――同じお題で書きましょう――(2018.07.21)
- アメフトだけがスポーツじゃない ――そして大学も原点に戻って欲しい――(2018.05.25)
「ニュース」カテゴリの記事
- 自動車運転の安全性を高めるために (2) ――2019年版「交通安全白書」―― (2019.06.22)
- 日本語「無支援」の外国籍の子どもたち ――一万人以上います―― (2019.05.08)
- 生前退位と憲法(2019.05.04)
- 朝見の儀と憲法(2019.05.03)
- 災害対策予算の大幅増額を! ――豪雨災害からの教訓 (6)――(2018.07.15)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「無責任」の論理構造 (2) ――総理大臣も、主権者たる私たちの「使用人」―― (2020.06.11)
- 『テニアン』の著者・吉永直登さんにお会いしました ――熱い思いを聞かせて頂きました―― (2019.07.15)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 (3) ――何故「数学書」として読みたいと思ったのか―― (2019.07.12)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 (2) ――前口上も楽しさ一杯です―― (2019.07.11)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 ――いよいよ発売です―― (2019.07.10)
「言葉」カテゴリの記事
- 「無責任」の論理構造 (2) ――総理大臣も、主権者たる私たちの「使用人」―― (2020.06.11)
- 日本のテレビは「いじめ」を助長している ――みんなで声を上げましょう―― (2019.07.19)
- 「いじめ」をなくそう (3) ――テレビ番組の役割―― (2019.07.18)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 (3) ――何故「数学書」として読みたいと思ったのか―― (2019.07.12)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 (2) ――前口上も楽しさ一杯です―― (2019.07.11)
「教育」カテゴリの記事
- 日本のテレビは「いじめ」を助長している ――みんなで声を上げましょう―― (2019.07.19)
- 7月22日に、「数学月間」の懇話会で話をします ――関東地方の皆さん是非お出で下さい―― (2019.07.16)
- 「いじめ」は世界的問題です (2) ――データで国際比較をしよう―― (2019.07.14)
- 本当の御馳走は「東京タワー」(2019.06.03)
- 日本語「無支援」の外国籍の子どもたち ――一万人以上います―― (2019.05.08)
「日本政府」カテゴリの記事
- 「無責任」の論理構造 (2) ――総理大臣も、主権者たる私たちの「使用人」―― (2020.06.11)
- 「いじめ」は世界的問題です (2) ――データで国際比較をしよう―― (2019.07.14)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 (3) ――何故「数学書」として読みたいと思ったのか―― (2019.07.12)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 (2) ――前口上も楽しさ一杯です―― (2019.07.11)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 ――いよいよ発売です―― (2019.07.10)
コメント
« アメフトと特攻隊 ――若者を欺いてはいけない―― | トップページ | アメフトだけがスポーツじゃない ――そして大学も原点に戻って欲しい―― »
昨夜の日大の会見は広報担当者まで加わりよくもアレほどの醜態を晒せるものだと感心しました。人からどう思われようが刑事責任は免れたいのでしょうね。この国はいつからこれほど腐っていたのでしょうか。
投稿: 荻野 | 2018年5月24日 (木) 10時17分
「荻野」様
コメント有り難う御座いました。
元監督やコーチの会見は本当にひどかったですね。国会での安倍答弁とドッコイドッコイという声もありました。
その酷さですが、安倍政権になってから、政治の劣化が加速したとは感じています。でも、かなり長い間、日本社会の通奏低音は、これに近いものだったような気もします。
投稿: イライザ | 2018年5月24日 (木) 12時01分