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2017年10月26日 (木)

2017原水禁学校第一回 ――原水禁運動の歴史に学ぶ――


2017原水禁学校第一回

――原水禁運動の歴史に学ぶ――

 

昨年の第一回に続いて、今年2年目となる「原水禁学校」が開校されました。今日が第1回講座。原水禁運動の入門編として、県原水禁代表委員の金子哲夫さんが講師として、原水禁運動の歴史と広島県原水禁の基本理念についてパワーポイントを用いて分かり易く話して下さいました。

 

               

Dscn0272

             

 

特に印象に残ったのは、原水禁運動の原点である反核の父といわれる故「森瀧市郎」さんの存在です。被爆の実相から「核兵器の非人道性」について発信し続けてこられたことと慰霊碑前においての無言の座り込みの意味についての説明がされました。

 

精神哲学者であった森瀧さんらしく、座り込みの行動の広がりを求めて、「精神的原子の連鎖反応が物質的原子の連鎖反応に変えなければならぬ」という言葉は核心を突いています。その結果、時間はかかったけれど、被爆者の証言活動に加え、非暴力の行動として続けられた核実験抗議の座り込みなどの市民運動の結果が「核兵器禁止条約」に結実しました。このような歴史を辿っての条約だったことに感動しました。

 

慰霊碑にお尻を向けての座り込みは、「犠牲者と一緒に」という気持ちの姿であったとは気が付きませんでした。無言の座り込みの継続の意味は少し難解でしたが、連鎖ができる意義については、私自身が始めた「反核平和の火リレー」もそうですが、非暴力運動としての継続に意味があるということなのです。それが連鎖を作り強固にしていることの確認ができました。

 

東西冷戦・ベトナム戦争時代に高揚した労働運動や社会運動の状況では、ややもすればアメリカ資本主義が悪くソビエトり社会主義が正しいという気持ちになっていました。そのころの葛藤や当時の気持ちの揺れを感じ取るのは、今の50歳代以下の人には難解かもしれません。

 

しかしこれまで原水禁運動を牽引されてきた方々の「被爆者の実相」を原点として物事を捉える姿勢がしっかりしていたからこそ、今日に至るまで少しの動揺があったとしても、何かある度に原点に立ち返ることによって運動が続いていることがわかりました。

 

あまりにも悲惨な核兵器による被害から、この核の威力を平和的に利用したら人類に恩恵をもたらすのではないかという考え方、つまり核の平和利用(原子力発電)をめぐって、森滝さんも一度は迷われたそうですが、しかし、ここも核被害の実態に寄り添うことから修正がされてきたことに大きな意義があるとのこと、納得できました。

 

劣悪な環境でのウラン採掘現場で働かされていたオーストラリアのアボリジニーズからの訴えがきっかけとなり、しかも格差社会という構造の中で、弱い立場の人々がウラン燃料の処理過程までのあらゆる場面で被曝していること、また、フィジーでの南太平洋諸島の人々からの核実験場としての核被害を受けていること、さらに今後は原子力発電で発生した核のゴミの捨て場所になるとの危機感も共有されつつあること、等々の積み重ねの結果として核被害を告発する立場をまとめると、原水禁運動のテーゼである「核と人類は共存できない」「核絶対否定」になり、それが時を経て確立されてきたことがよく理解できました。

 

「被爆者援護法」が真の「国家賠償責任」でないことは多くの人が理解していますが、その根底にあるのが、「すべての戦争被害」は国民が甘受すべきだあると国家が犠牲者に押し付ける「戦争被害受任論」です。安倍自民党政権の憲法改悪構想こそ「国民を守る」どころか、底流としてある「戦争被害」は等しく(軍隊は別)受忍せよとの理不尽さ、そして生命の軽視と弱い立場の庶民の切り捨てと同義であることに気づかされる講義でもありました。

 

これからの戦争は核戦争の危険性と表裏一体です。しかし、緊張が続く世界情勢の中で明るい動きが始まりました。そうです、被爆者の証言や世界の市民運動のうねりで、今年核兵器を持たない国々が中心になって、7月に国連で採択された「核兵器禁止条約」です。原水禁運動の大きな成果として核兵器廃絶につなげる責任を改めて確認しこれからの運動への新たなエネルギーを生む講義でした。

 

 

Dscn0275

 

原水禁学校第3講座では秋葉代表がこのことの意義と課題で講義をされる予定ですので楽しみにしています。

 

原水禁学校は一般の方参加も歓迎しています。カリキュラムを紹介しますので是非御参加ください。(報告事務局・渡辺 宏)

 

                                         
 

月 日

 
 

時間・会場

 
 

      内 容

 
 

1025日(水)

 
 

18:302000

 

自治労会館

 

 大会議室

 
 

①「原水禁運動の歴史に学ぶ」

 

 講 師:金子哲夫さん

 

 (広島県原水禁代表委員)

 

 

 
 

1125

 

()

 
 

13301600

 

旧被服支廠

 

及び大本営師団司部跡

 

 

 
 

 ②「被爆体験をどう継承するか」

 

*フィールドワーク

 

現地証言者:中西 巌さん

 

(旧被覆支廠の保存を願う懇談会代表)

 

*参加費:500

 
 

1213

 

()

 
 

18:302000

 

自治労会館

 

 大会議室

 
 

 ③「核兵器禁止条約と日本の役割」

 

  講 師:秋葉忠利さん(広島県原水禁代表委員)

 

  

 
 

127

 

()

 
 

15:001630

 

自治労会館

 

 大会議室

 
 

 ④「エネルギー基本計画と脱原発」

 

  講 師:木原省治さん

 

 (広島県原水禁常任理事)

 

 

 
 

29

 

 ()

 
 

18:302000

 

 自治労会館

 

  大会議室

 
 

 ⑤「被爆二世裁判の意義と課題」

 

  講 師:足立修一さん (弁護団)

 

 

 
 

311日(日)

 
 

 
 

3.11さようなら原発ヒロシマ集会・とデモ行進

 

3/11(日)14:00~ 原爆ドーム前

 

 

 

 

 

問い合わせ:原水爆禁止協議広島県協議会(県原水禁)

        広島県平和運動センター

        住所:〒733-0013広島市西区横川新町7-22自治労会館1

        電話:082-503-5855 fax082-294-4555

 

 

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