「BAN NUKES NOW!」原爆ドーム・キャンドル・メッセージ
「BAN NUKES NOW!」原爆ドーム・キャンドル・メッセージ
&「共謀罪」強行採決抗議の街宣
今日(現地時間15日)からニューヨークの国連本部で、「核兵器禁止条約第2回交渉会議」が始まります。この会議の成功を願う広島の声を、国連に・世界に届けるため、昨晩午後7時半から原爆ドーム横に市民200人余りが参加し、「核兵器禁止条約のためのヒロシマ緊急共同行動・そのⅡ」として、原爆ドーム・キャンドル・メッセージの集いが、開催されました。
渡辺朋子さんの司会で始まった集いで、森滝春子核兵器禁止条約のためのヒロシマ共同行動実行委員会(6月6日現在22団体参加)事務局長は「市民が参加し、市民の思いをキャンドル・メッセージの込めて、世界の人々に伝えましょう。そして日本政府を変えることが大事です」と訴えるとともに、「このキャンドル・メッセージは、国連事務局の日本人スタッフや、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)などの努力によって、国連や世界の人々の届けられます。」と今日の行動の意義を訴えました。
続いて参加者の手によって「BAN NUKES NOW! 2017」の文字に並べられた1000個のキャンドルに次々と火がともされました。並行して被爆者、若者、原爆小頭症と家族の会きのこ会の代表から、「核兵器禁止条約の成立」を願うとともに、自らが署名活動や平和公園ボランティアガイドを通じて訴えていくなどの決意が語られました。
完成したキャンドル・メッセージの後ろに全員が集合した写真撮影があり、最後に秋葉忠利原水禁代表委員から閉会のあいさつがありました。秋葉さんは、「国連であるから始まる会議で必ず、核兵器禁止条約を成立させなければなりません。そのためにさらに広島から声をあげましょう。」と訴えるとともに、「昨夜から今朝にかけての国会の状況は以上です。こんな政治が許され続けることはありません。安倍政権を変えましょう、歴史的にこんな政治が長く続くことはありません。そのためにも力を尽くしましょう」と強く訴え。約1時間余りの集いは終了しました。
この集いに参加した中億垂穂さん(中学1年:昨年の広島市平和記念式典で子ども代表として「平和への誓い」を発表)は、「こうした場所には初めて参加しましが、沢山の人に出会え、そして一緒に平和のアピールができて本当によかったです。」と私に感想を述べてくれました。
3日連続の抗議行動に80名超える人たちが参加
このキャンドル・メッセージの集いに先立つ午後5時30分から3日目となる「共謀罪廃止」を求める街頭活動が、本通り青山前で行われました。
もちろん昨日は、その日早朝に行われた参議院本会議における「異常な強行採決に抗議」する行動となりました。委員会での採決を行わず、本会議採決を行うことなど、国会の民主的ルールを踏みにじる行為であり断じて許されるものではありません。良識の府と言われる参議院の自殺行為ともいえる今回の採決強行は、「加計学園問題」で窮地に追い込まれた安倍政権が、国会を早く終え、「加計学園問題」をうやむやにし、国民の目からそらすための数の力による暴挙以外の何物でもありません。このように「数さえあれば何をやってもよい」という力による政治を進める人々が、「共謀罪法」を手にすれば、これからどんなことが起きるかは明らかです。たとえ成立したとはいえ、容易にこの危険な法案を認めることはできません。そんな危惧と怒りの思いが、参加者の急増となって現れました。
安芸太田町からこの行動に駆け付けた田島安芸太田町会議員と法正寺住職の城山大賢さんは、「私たちは決してあきらめない。明日の町議会に、『共謀罪の廃止を求める意見書』を提出します。必ず採択されるはずです」と強い決意を語っていただきました。
昨日は、いつも以上に若い人たちがビラを受け取ったり、ビラ配布者の話しかけに耳を傾ける姿が目につきました。あきらめることはできません。こうした若い人たちの姿に希望を持ちながら、粘りづよく「共謀罪廃止」と安倍政権に終止符を打つ活動を強めなければと改めて決意しています。
[お願い]
この文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
« 「共謀罪」は許さない! | トップページ | 共謀罪反対の理由の一つ・冤罪 ――それには予算のあるなしが関係してきます―― »
「ニュース」カテゴリの記事
- 自動車運転の安全性を高めるために (2) ――2019年版「交通安全白書」―― (2019.06.22)
- 日本語「無支援」の外国籍の子どもたち ――一万人以上います―― (2019.05.08)
- 生前退位と憲法(2019.05.04)
- 朝見の儀と憲法(2019.05.03)
- 災害対策予算の大幅増額を! ――豪雨災害からの教訓 (6)――(2018.07.15)
「平和」カテゴリの記事
- 『テニアン』の著者・吉永直登さんにお会いしました ――熱い思いを聞かせて頂きました―― (2019.07.15)
- 扇ひろ子さんのコンサート・二葉あき子さんの歌碑(2019.07.06)
- 「ファクトチェック」と「論理チェック」(2019.07.04)
- 『ファクトチェック最前線』を読んで「ファクトチェッカー」になろう(2019.07.03)
- あけび書房から労作『テニアン』が発売されます(2019.07.02)
「日本政府」カテゴリの記事
- 「無責任」の論理構造 (2) ――総理大臣も、主権者たる私たちの「使用人」―― (2020.06.11)
- 「いじめ」は世界的問題です (2) ――データで国際比較をしよう―― (2019.07.14)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 (3) ――何故「数学書」として読みたいと思ったのか―― (2019.07.12)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 (2) ――前口上も楽しさ一杯です―― (2019.07.11)
- 『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論』 ――いよいよ発売です―― (2019.07.10)
コメント
« 「共謀罪」は許さない! | トップページ | 共謀罪反対の理由の一つ・冤罪 ――それには予算のあるなしが関係してきます―― »
今後は共謀罪の実効性をあげるために通信傍受法の拡大など心配なことがまだまだありますね。
投稿: ネット市民 | 2017年6月16日 (金) 09時43分
ネット市民さん コメントありがとうございます。
ご指摘の通りだと思います。そいて今度の結果で、さらに警察にとって都合の良い方向へと進んでいくことを危惧せざるを得ません。法改正もですが、この法律の制定そのものによって、すでに日常的に監視できる権利を、公的に警察に与えてしまい、その運用が、国民が知らないうちに秘密裏に進んでいくことになってしまいました。こうした動きもある意味では、すべてが、選挙の結果と言えますので、政権交代可能な選挙結果を作らなければならないと思っています。
投稿: いのちとうとし | 2017年6月16日 (金) 10時14分