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2017年1月

2017年1月31日 (火)

1月のブルーベリー農園


1月のブルーベリー農園

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 安芸の郷が提携しているブルーベリーの果実は東広島市豊栄町の農園で栽培されている。左の山が板鍋山。115日の日曜日にたくさんの雪が降った。29日のブルーベリーの畑は3段あるがまだ所どころ雪が残っている。久しぶりに農作業だが雨なので作業はできない。

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 山のブルーベリー園はまだ数センチの雪が残っている。手前のたんぼは稲刈り後に、もう田の鍬起こしが終わってこれから太陽をたっぷり浴びて地力が回復するのを待つ様子。

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小雨がしとしと降る中、畑と山の農園を巡回。雪に埋もれた電気柵のワイヤーも直す。気温が高いので雨のしずくがブルーベリーの枝にきらきら光る。

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花芽は少しずつ膨らんでいく。

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農園を一回りして今度は家の周りの片づけ。木小屋に雪がどさっと落ちて戸が倒れたりしている。壁まで落ちた重い雪を取り払い、雪道を作り、戸を立てかけてひとまず応急処置をした。母屋は茅葺屋根にトタンをかぶせた構造なのでいつも雪が一気に落ちてくるのだが、今回はガードが甘かったようだ。

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 雪かき中に見えた景色。木小屋の裏手の石垣沿いに埋もれた雪の間から顔を出すナンテンの赤い実。

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 雪かきの作業が終わって戸締りをして帰る。家の屋根に雨どいがないので玄関前の軒先に音もなく雨だれがおちる。

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 庭のツバキの花芽。咲く準備は順調。光の2月がやってくる.

 

 

 2017年1月31日 

 社会福祉法人安芸の郷 理事長 遊川和良

 

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2017年1月30日 (月)

1.27ネバダデーと原水禁学校

1.27ネバダデーと原水禁学校

 1月27日、広島県原水禁などの呼びかけで、午後0時15分から30分間平和公園・慰霊碑前で「1.27ネバダデー」の座り込みが、70名の参加で実施されました。

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1951年1月27日、アメリカ・ネバダ核実験場を使用しての初めての核実験が実施されました。その後も繰り返された核実験によって、実験に参加した兵士だけでなく実験場の風下に住み人々にも核被害が広がりました。アメリカ・ユタ州シーダー市では、住民が「シティズンズ・コール」という被害者組織をつくり、被害者への補償を求める運動が広がりました。その「シティズンズ・コール」が、世界に反核団体などに呼びかけで始まったのが、「ネバダ核実験場閉鎖と核実験全面禁止を求める国際連帯行動」です。最初の行動は、1984年1月27日でした。広島県原水禁は、この呼びかけに応え「慰霊碑前の座り込み」を行いました。その後、毎年この日を「ネバダデー・国際共同行動日」とし、広島では座り込み行動を続けています。

 この日は、最後に「・ネバダ核実験場を閉鎖させよう!・例外なき核実験全面禁止、核兵器禁止条約を実現しよう!・世界のヒバクシャと連帯し、ヒバクシャの人権を確立しよう!」など5項目の課題を盛り込んだ「1.27ネバダ・デー ヒロシマからのアピール」を採択し、行動を終えました。このアピールは、アメリカ・トランプ大統領と日本政府安倍総理に送付しました。「私は自分にとってヒロシマを生きることがどういうことなのかも考えさせられました。」初めて座り込みに参加したある女性の感想です。

  

午後6時30分からは、原水禁学校・第4講座が開校されました。第4講座は、「世界の核被害者~核開発がもたらすもの~」をテーマに、森瀧市郎先生の次女で「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会共同代表」の森瀧春子さんに講師を務めていただきました。

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森瀧さんの講演は、直接現地に足を運び、目の当たりにした被害の実相を自らが映した写真を交えて報告されました。その一つが、「核開発の入り口―インドのウラン鉱山」で起きている核被害の実態でした。「インドとの関りは、インド・パキスタンが核開発競争を競っていた1997年に初めてインドを訪問して以来、反核キャンペーンを繰り返すとともに、両国の若者たちを広島での平和学習に招くプロジェクトを実施してきました。その中で2000年インドのウラン鉱山の実態を描いたドキュメント映画『ブッダの嘆き』と出会ったことで、インド国内におけるウラン鉱山開発がもたらすすさまじい被害の実態に衝撃を受け、映画の上映会を進めるとともに2001年インド東部ジャドゥゴダ・ウラン鉱山を訪れました。」

 「そこで出会った子どもたちの小頭症、巨頭症、多指症、知的障害などに蝕まれた姿は忘れることができません。」「周辺に住む先住民には、放射能汚染よる深刻な被害をもたらしています。ウラン採掘から出る大量の放射性廃棄物が、深刻な健康被害を多発させています。2003年には、京都大学原子炉研究所の小出裕章氏の協力を得て現地調査を行った」ことを話しながら「悲惨な犠牲を先住民とその地域に強いながら、ジャドゥゴダ鉱山は、インドの核兵器や原発にウランを供給してきた。」とその核被害の実情をつぶさに報告されました。

 二つ目の報告は「イラクにおける劣化ウラン被害」です。

 「1999年、初めて劣化ウラン兵器のもたらす被害に触れた。そして2002年12月に初めてイラクの劣化ウラン弾被害を現地で確認した。さらに2003年6月から7月に再訪し、改めて現地を調査。イラク南部の中心都市バスラの産科・小児科病院を訪ねると、小児がん病棟のベットに横たわる子どもたちの多くは、白血病、悪性リンパ腫、肝臓がんなどを患い、その上先天的な身体的、知的障害を持っていた。医師たちは、『ほとんどは末期であり、助からない』と苦渋の面持ちで説明した。」 

放射性兵器である劣化ウラン弾の深刻な被害の実情が報告されました。森瀧さんは、「イラクでも金沢大学などの協力を得て、科学的な調査も実施した。」と話されました。

 さらに「現地で向き合う福島原発事故」と福島問題にも触れられました。

 森瀧さんは、まとめとして自身が中心となって2015年11月に開催した「核被害者フォーラム」で採択された「広島宣言 世界核被害者の権利憲章要綱草案」の「核時代を終わらせない限り人類はいつでも核被害者=ヒバクシャになりうることを認識して、核と人類は共存できないことを宣言する。」を紹介し、さらに森瀧市郎先生が鋭く指摘された「力の文明=核の時代 ●核開発は、国家や大企業の強き側による使用される弱き者への差別抑圧、人権無視の上になりたつ。●核文明の根底にはー権力による支配抑圧するものと 権力によって差別抑圧、無視されるものとの関係が横たわる。」ことを強調して、講演を終えられました。

 自らが現地に行き、直接体験したことを中心にした今回の森瀧さんの講座は、若い受講生も多かっただけに深い感銘を与えることとなりました。

広島県原水禁は、原水禁学校に先立ち午後5時30分から2017年度の活動方針を決める「第86回理事総会」を開催しました。

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活動方針の多くは、これまでの運動を継続し、さらに強化することを盛り込んでしますが、今年度新たに強化すべき活動として提起したことは「①「核兵器禁止条約」制定に向けて日本政府や米国への働きかけを強化します。②原水禁学校を今年度も開催します。③全国被爆二世団体連絡協議会の裁判闘争を支援します。④『福島原発被災地第2次フィールドワーク』を実施します。」などです。

1月27日、改めて「核と人類は共存できない」「核絶対否定」の原水禁運動の理念を再確認する日となりました。

  

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2017年1月29日 (日)

二人の声楽家から学んだこと ――自分の身体全体を響かせること――


二人の声楽家から学んだこと

――自分の身体全体を響かせること――

 

岡野先生に御指導頂くに当って、最初に見せられたのは頭蓋骨の模型でした。声はただ単に声帯を使うだけで聞こえるようになるのではなく、喉から口に入り、頭蓋骨の中で反響して外に伝わるからです。そう説明されると納得が行きます。でも普段はこのようなモデルを頭に描いて歌を歌っている訳ではないので、「なるほど声楽の専門家は、このような認識で声を出しているのだ」と感心しました。

 

口の開け方も、このモデルを元に、図骸骨の天辺にまで声が届き、きれいに反響するように工夫するのですが、簡単に言ってしまえば、口を盾に開く、そして軟口蓋を自然に開く、ということだと受け取りました。このような発声と、私も癖になっていたようなカラオケ流の歌い方との違いを先生が実際に発生して聞かせてくれました。

 

声を潰してしまう歌い方ですぐ「この人の声と一緒だ」と思ったのはある演歌歌手でした。かなり有名な人で、それなりに歌も好きなのですが、聞き比べると、なるほどと思える違いがはっきりと聞き分けられました。

 

           

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岡野泰子先生

 

このようなレッスンを受けて、後は自分で練習するのですが、ピアノが弾けないので、カラオケに行って、先ず発声に役立つ二三曲で喉の柔軟体操をしてから練習曲のお浚いをしてみました。折角ですので、「精密採点」機能を使って点数も調べたのですが、前日より2点良くなっていて吃驚しました。もっとも、点数はそれから下がったり上ったりですが、コツは分ってきたように思います。

 

実はわたくしの妹も声楽家で、長い間ドイツの劇場で専属オペラ歌手として活動しその後日本に戻って若い人たちを教えて来ています。教育者としての評価も高いのですが、兄妹の間だからでしょうか、これまで何度か親切にアドバイスをしてくれた言葉は右の耳から左の耳に通り抜けていたようです。岡野先生のレッスンで、ようやく妹の言葉が分りました。

 

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秋葉京子とRさん

 

 

昨年末に、生徒さんの一人を指導している場を覗かして貰ったとき聞いていた言葉が蘇ってきました。「そうか、あのときの言葉は、こんな意味だったのか」ということがストンと胸に落ちてきたのです。こうして、声楽家として尊敬する二人からレッスンを受けることができたのですから、今年の夢の一つは叶った、と言えそうです。

 

その結果が、今日午後2時からの「岡野泰子門下生による声楽発表会」でのデュエット・デビューで上手く生かせるかどうかですが、目標は前回書いたように「私という、天から与えられた楽器」をきれいに響かせることです。

 

 

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2017年1月28日 (土)

明日29日(日)、コンサートで歌います ――West Side Story から「Tonight」のデュエットです――


明日29()、コンサートで歌います

――West Side Story から「Tonight」のデュエットです――

 

コンサートの正式名は「岡野泰子門下生による声楽発表会」です (読みは、「おかのたいこ」です)私は門下生ではないのですが、パートナーが長い間、岡野先生に御指導頂いておりましたので、その御縁に甘えて、烏滸がましい限りなのですが、「賛助出演」させて頂くことになりました。「明けましておめでとうございます。」でも触れましたが、今回は曲目も御紹介させて頂きます。West Side Story の中の「Tonight」です。

 この曲の名演奏は多くありますが、YouTubeで高く評価されているものの一つを御紹介します。BBC Proms 2012 でソプラノ Sierra Boggess、テノールJulian Ovenden、ジョン・ウイルソン指揮のジョン・ウイルソン・オーケストラの演奏です。


Tonight

                             


お手本通りには歌えないと思いますが、私も数回、岡野先生の御指導を受けて、「上手く歌おう」という気持が薄くなり、「私という天から与えられた楽器」を如何に響かすことができるのか、とでも言ったら良い気持になって練習ができるようになりました。合理的にポイントを指摘して下さり、しかも生徒のやる気を引き出して下さる先生にお会いできて、天に感謝しています。

 

当日のプログラムもアップさせて頂きますが、名演奏が続くコンサートですので、多くの皆様に御来場頂ければ幸いです。

          

Photo

(クリックすると大きくなります)

                 

 改めて、コンサートの詳細です。

 

日時     129()  午後2時から

場所  広島流川協会 (広島市中区上幟町8-30)

入場料 無料 

 

ここまでお読みになって、岡野泰子先生について、どんな方なのだろうと思われた方も多いと思います。素晴らしい御経歴の持ち主で、知る人ぞ知る快挙の一つは、日本で二人目のセスナ機女性パイロットなのです。

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 (クリックすると大きくなります)

 ドイツリート協会についてはこのページを御覧下さい。


 少しジャンルは違いますが、「昭和の歌を守る会」の活動も続けて行きたいと思います。

 

 

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2017年1月27日 (金)

世界人権年鑑2017 ――ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表のケネス・ロス氏による序文――


世界人権年鑑2017

――ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表のケネス・ロス氏による序文――

 

トランプ大統領と安倍総理、そして欧州やアジアの大衆扇動的指導者たちの共通点を、具体例によって絞り込む積りだったのですが、つまり、「帰納的」に結論を導く積りだったのでが、その一つを、『世界人権年鑑』の序文で、ヒューマン・ライツ・ウォッチの代表であるケネス・ロス氏が、きちんとまとめてくれていますので、お読み頂ければと思います。日本語訳は、以前御紹介した山田達也氏です。

                

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 長いのですが、何度かに分けると、趣旨が伝わり難くなりますので、全部を掲載させて頂きます。

 

トランプ大統領を初めとする大衆扇動家たちのもう一つの共通点は「詭弁」です。これは言葉に依存する部分が大きいので、安倍総理の「詭弁」は、別稿で取り上げたいと思います。

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World Report 2017

Demagogues Threaten Human Rights

Trump, European Populists Foster Bigotry, Discrimination

ワールドレポート2017:扇動政治家が人権を脅かしている

トランプや欧州の大衆主義者が偏見と差別を煽っている

(Washington, DC January 12, 2017) – The rise of populist leaders in the United States and Europe poses a dangerous threat to basic rights protections while encouraging abuse by autocrats around the world, Human Rights Watch said today in launching its World Report 2017. Donald Trump’s election as US president after a campaign fomenting hatred and intolerance, and the rising influence of political parties in Europe that reject universal rights, have put the postwar human rights system at risk.

(ワシントンDC,2017112日)-米国と欧州で台頭した大衆主義指導者が、世界各地の独裁者の人権侵害を助長する一方で、基本的人権の保護を脅かしている、とヒューマン・ライツ・ウォッチ(以下HRW)は本日「世界人権年鑑2017」で述べた。

敵意と不寛容を煽る運動を展開したドナルド・トランプを米国大統領にした選挙と、欧州で普遍的人権を否定する政党の影響力が増大している現状は、第二次世界大戦後の人権保護システムを危険に晒している。

Meanwhile, strongman leaders in Russia, Turkey, the Philippines, and China have substituted their own authority, rather than accountable government and the rule of law, as a guarantor of prosperity and security. These converging trends, bolstered by propaganda operations that denigrate legal standards and disdain factual analysis, directly challenge the laws and institutions that promote dignity, tolerance, and equality, Human Rights Watch said.

一方でロシア、トルコ、フィリピン、中国の独裁的指導者は自らの権力を、政府による説明責任の全うや法の支配順守にではなく、繁栄と治安の保証に使った。米国と欧州における大衆主義政治家の台頭とロシアや中国に見られる指導者の政治手法は、収束する傾向にあり、それは更に法規範を過小評価し事実に基づく分析を軽視するプロパガンダ活動で強化され、人間の尊厳、寛容性、平等を促進する法律と制度を真っ向から否定している、とHRWは指摘した。

In the 687-page World Report, its 27th edition, Human Rights Watch reviews human rights practices in more than 90 countries. In his introductory essay, Executive Director Kenneth Roth writes that a new generation of authoritarian populists seeks to overturn the concept of human rights protections, treating rights not as an essential check on official power but as an impediment to the majority will.

発行27年目を迎える世界人権年鑑2017で(全687頁)で、ヒューマン・ライツ・ウォッチは90ヶ国超の人権状況を概説している。その序文でケネス・ロス代表は、新世代の権威主義的な大衆主義者が、人権を公権力への必要不可欠な抑制ではなく、大多数の人々の障害とみなし、人権保護の概念を覆そうとしていると指摘した。

The rise of populism poses a profound threat to human rights,” Roth said. “Trump and various politicians in Europe seek power through appeals to racism, xenophobia, misogyny, and 

nativism

.

. They all claim that the public accepts violations of human rights as supposedly necessary to secure jobs, avoid cultural change, or prevent terrorist attacks. In fact, disregard for human rights offers the likeliest route to tyranny.”

「ポピュリズムの台頭は人権に深刻な脅威をもたらしています」、とロスは指摘した。「トランプや欧州の様々な政治家が、差別主義、外国人嫌悪、女性蔑視、移民排斥主義をアピールして権力を手中にしようとしています。彼らは皆、雇用を守り、文化的な変化を回避し、或いはテロリストによる攻撃を防ぐのに必要だとして、大衆は人権侵害を受入れると主張しています。しかし人権軽視の実態は、独裁政治に通じる可能性が最も高い歩みなのです」

Roth cited Trump’s presidential campaign in the US as a vivid illustration of the politics of intolerance. He said that Trump responded to those discontented with their economic situation and an increasingly multicultural society with rhetoric that rejected basic principles of dignity and equality. His campaign floated proposals that would harm millions of people, including plans to engage in massive deportations of immigrants, to curtail women’s rights and media freedoms, and to use torture. Unless Trump repudiates these proposals, his administration risks committing massive rights violations in the US and shirking a longstanding, bipartisan belief, however imperfectly applied, in a rights-based foreign policy agenda.

ロスはトランプの大統領選挙におけるキャンペーンを、不寛容の政治を浮彫にしたと言及、自らの経済状況やますます多分化する社会に不満を抱いている人々に、トランプは個人の尊厳と平等という基本原理を否定する論理で対応したと指摘した。選挙キャンペーンでは、「移民の大規模な強制送還に取組む」、「女性の権利と報道の自由を削減する」、「拷問を行う」など、数百万の人々に危害を及ぼす提案が打出された。トランプがそれらの提案を撤回しない限り、彼の政権は米国内で大規模な人権侵害を行うと共に、人権尊重型外交政策において、長年培われてきたものの、完全には適用されていない、超党派的信条に従わない危険がある。

The rise of populist leaders in the United States and Europe poses a dangerous threat to basic rights protections while encouraging abuse by autocrats around the world.

米国と欧州における大衆主義指導者の台頭は、世界各地の独裁者の人権侵害を助長する一方で、基本的人権の保護に大きく脅かしている。

In Europe, a similar populism sought to blame economic dislocation on migration. The campaign for Brexit was perhaps the most prominent illustration, Roth said. Instead of

scapegoating

those fleeing persecution, torture, and war, governments should invest to help immigrant communities integrate and fully participate in society, Roth said. Public officials also have a duty to reject the hatred and intolerance of the populists while supporting independent and impartial courts as a bulwark against the targeting of vulnerable minorities, Roth said.

「欧州でも同様な大衆主義が、経済的混乱を移民の責任にしようとした。英国のEU離脱に向けたキャンペーンに、それが最も明確に表れている」、「迫害、拷問、戦争から逃れて来た人々に責任転嫁するのではなく、政府は移民コミュニティによる社会への統合と完全参加を促進するよう投資しなければならない」、「公務員もまた、弱い立場の少数派を狙った行為への防波堤として独立公平な裁判所を支援する一方で、大衆主義者の憎悪と不寛容を拒否しなければならない」、とロスは指摘した。

The populist-fueled passions of the moment tend to obscure the longer

-

term

dangers

to

a society of strongman rule, Roth said. In Russia, Vladimir Putin responded to popular discontent in 2011 with a repressive agenda, including draconian restrictions on free speech and assembly, unprecedented sanctions for online dissent, and laws severely restricting independent groups. China’s leader, Xi Jinping, concerned about the slowdown in economic growth, has embarked on the most intense crackdown on dissent since the Tiananmen era.

大衆主義者に煽られた理性を欠く感情は、独裁的指導者による支配が社会に及ぼしている長年の危険を、曖昧にする傾向にあるともロスは指摘した。ロシアではヴラディミール・プーチン大統領は、2011年に民衆の不満に、言論と集会の自由への厳しい制約、オンライン上の反対意見に対する前例のない制裁措置などを含む、弾圧的指針で応じた。経済停滞を懸念した中国指導者の習近平(ジー・チンピン)は、反対意見に対して天安門事件が起きた時代以降最も激しい弾圧に着手した。

In Syria, President Bashar al-Assad, backed by Russia, Iran, and Hezbollah, has honed a war-crime strategy of targeting civilians in opposition areas, flouting the most fundamental requirements of the laws of war.

Forces of the self-proclaimed Islamic State, also known as ISIS, have also routinely attacked civilians and executed people in custody while encouraging and carrying out attacks on civilian populations around the globe.

シリアではロシア、イラン、ヒズボラの支援を受けたバッシャール・アル・アサド大統領が、戦争法における最も基本的な義務事項をないがしろにし、反政府勢力支配下地域で民間人を標的する戦争犯罪戦略に力を注いだ。アイシスとしても知られる自称イスラム国の部隊もまた、民間人を日常的に攻撃し、抑留中の人々を処刑する一方で、世界各地の民間人へのテロ攻撃を実行した。

More than 5 million Syrians fleeing the conflict have faced daunting obstacles in finding safety. Jordan, Turkey, and Lebanon are hosting millions of Syrian refugees but have largely closed their borders to new arrivals. European Union leaders have failed to share responsibility fairly for asylum seekers or to create safe routes for refugees. Despite years of US leadership on refugee resettlement, the US resettled only 12,000 Syrian refugees last year, and Trump has threatened to end the program.

武力紛争から逃れた500万人を超えるシリア人は、安全な避難先の確保に克服困難な障害に直面している。ヨルダン、トルコ、レバノンは、数百万のシリア人難民を滞在させているが、新たに到着する人々には国境を閉ざしている。欧州連合の指導者は、庇護希望者への応分な責任を負わず、また難民向けの安全なルートも確保しなかった。米国な難民の再定住に関して指導的役割を長年果たしてきたが、昨年はシリア難民を12,000人 しか再定住させておらず、トランプはその事業を打切ると脅した。

In Africa, a disconcerting number of leaders have removed or extended term limits – the “constitutional coup” – to stay in office, while others have used violent crackdowns to suppress protests over unfair elections or corrupt or predatory rule. Several African leaders, feeling vulnerable to prosecution, harshly criticized the International Criminal Court and three countries announced their withdrawal.

アフリカでは憂慮すべき数の指導者が、任期制限を撤廃あるいは延長する、「合法的クーデター」で権力の座に留まり続ける一方で、不公正な選挙や汚職あるいは略奪的支配への抗議運動を抑えるために暴力的な弾圧を行った。訴追される懸念に怯えたアフリカ指導者の一部は、国際刑事裁判所を厳しく批判し、昨年はアフリカの3ヶ国が同裁判所からの脱退を表明した。

This global attack needs a vigorous reaffirmation and defense of the human rights values underpinning the system, Roth said. Yet too many public officials seem to have their heads in the sand, hoping the winds of populism will blow over. Others emulate the populists, hoping to pre-empt their message but instead reinforcing it, Roth said. Governments ostensibly committed to human rights should defend these principles far more vigorously and consistently, Roth said, including democracies in Latin America, Africa, and Asia that support broad initiatives at the United Nations but rarely take the lead in responding to particular countries in crisis.

「このような人権への攻撃は、これまでの制度の基盤となっている人権への価値観の再確認と保護を必要としている」、「しかし大衆主義の嵐が過ぎ去るのを願いつつ、極めて多くの公務員が現実から目をそらしていると思われるが、一部の者は大衆主義者を模倣し、彼らのメッセージに先手を打って阻止しようするのではなく補強している」、「国連における広範なイニシャティブは支援するけれど、危機にある特定国家への対応においては殆ど主導的役割を負わない中南米、アフリカ、アジアなどの民主国家で、表向き人権保護に専心努力していた各国政府は、以前にも増して積極的かつと毅然として人権保護原則を守らなければならない」、とロスは指摘した。

Ultimately, responsibility lies with the public, Roth said. Demagogues build popular support by proffering false explanations and cheap solutions to genuine ills. The antidote is for voters to demand a politics based on truth and the values on which rights-respecting democracy is built. A strong popular reaction, using every means available – civic groups, political parties, traditional and social media – is the best defense of the values that so many still cherish.

ロスの指摘によれば、究極のところの責任は大衆にある。扇動政治家は、誤った説明と本当は害悪である安っぽい解決策で、大衆からの支持を得ている。有権者にとっての対抗手段は、人権尊重型民主主義の基盤となる価値観と真実に基づく政治を求めることだ。市民団体、政党、伝統的メディアやソーシャルメディアなど、利用可能な全ての手段を使った、大衆による強力な反対行動が、多くの人々が今尚慈しむ価値観の防衛には最高の策となる。

We forget at our peril the demagogues of the past: the fascists, communists, and their ilk who claimed privileged insight into the majority’s interest but ended up crushing the individual,” Roth said. “When populists treat rights as obstacles to their vision of the majority will, it is only a matter of time before they turn on those who disagree with their agenda.”

「過去の扇動政治家、多数派の利益という特権階級の見解を主張し、個人を押し潰す結果に繫がった、ファシストや共産主義者とその仲間によってもたらされた危機を、私たちは忘れています。大衆主義者が人権を、大多数の人々の障害と見なすなら、自らの政策に同意しない者に襲い掛かるのは時間の問題です」、とロスは指摘した。

 

 

 

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2017年1月26日 (木)

トランプ大統領への手紙を米紙が取り上げてくれました --ワシントン・ポストとボストン・グローブです――

トランプ大統領への手紙を米紙が取り上げてくれました

--ワシントン・ポストとボストン・グローブです――

 

19()20()の二日にわたって、トランプ大統領への手紙を披露しました。また、毎日新聞とその英語版であるThe Mainichi が取り上げてくれたことも報告しました。23日と24日には、アメリカの新聞も取り上げてくれました。

                          

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既に報告したように毎日新聞18日付の東京版夕刊で大きく取り上げてくれました。ウェッブ版もありますので、再度、URLをリストしておきます。

18日夕刊のウェッブ版です。

また、広島版では、19日の朝刊に掲載してくれました。

英語で発信しているThe Mainichi(電子版)もあります。

The Mainichiの記事は次の通りですEx-Hiroshima Mayor Akiba hopes for assurance of no nuke use in a  letter toTrump

 

手紙全文もアップされています。

Full text of ex-Hiroshima Mayor Akiba's letter to Trump

 

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その後、The Mainichi の担当者の方が、アメリカの新聞をウォッチし続けてくれていました。その報告を頂いたのですが、ワシントン・ポストトポストン・グローブという東海岸の有力二紙が取り上げてくれたそうです。英語ですが以下のURLからお読み頂けますので、関心のある方は覗いて見て下さい。

 

残念なことに、北東アジア非核地帯条約については言及がありませんが、日系アメリカ市民の被爆者がいることもアメリカ社会にはあまり知られていませんので、これだけでも大変有難いことだと思います。願わくは、トランプ大統領の目に触れて、被爆者との対話が実現すると良いのですが。

ワシントン・ポスト紙です

As Trump takes control of nukes, Hiroshima’s ex-mayor urges him to meet atomic-bomb survivors

 

そしてボストン・グローブ紙です。

Former Hiroshima mayor urges Trump to meet bomb survivors

 

 

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コメント

秋葉前広島市長からトランプ米大統領への提案を米有力二紙が取り上げてくれたことは大変うれしいことです。
大統領の目に触れて、いい方向に向かうことを期待します。

「遠藤菊美」様

コメント有り難う御座いました。トランプ大統領に何とか届くよう、第二弾、第三弾も検討中です。

2017年1月25日 (水)

トランプ大統領の就任演説にこだわるのは --世界、特に日本の状況との共通点を理解するため―― その前段

トランプ大統領の就任演説にこだわるのは

--世界、特に日本の状況との共通点を理解するため――

その前段

 

トランプ大統領の就任演説を聴きながら頭に浮んだのは、「空虚」「中身がない」「荒涼」といったような言葉で表される光景でした。こうした情緒的な反応から理性的な解決策に至ることはないだろうと思いつつ、より知的な前向きのメッセージを探そうと努力しました。アメリカのメディアの分析から、「情緒的」だと思っていたことこそ実は多くの人が共有していた受け止め方だったことが分ってきました。

 

それを端的に示してくれているのが、ワシントン・ポスト紙の作った次のリストです。これは、ジョージ・ワシントン以来、大統領が就任演説の中で使った単語の中には含まれていない、つまり就任演説の中では初めて使われた単語のリストです。24語あります。

            

24

                 

 大まかな訳を付けておきましょう。左の上から下に、次の右の列に移って上からです。

 

流血   大虐殺   枯渇  (修理・手入れの不足による)破損(状態)、荒廃 (金を)たくさん持っている   インフラストラクチャー   イスラム教の   婦人   光景   引き裂かれた   錆びついた  悲しい   連帯   広がり   盗みつつある   盗まれた   補助金漬け    墓石   罠にかかって捕らえられた   10兆憶ドル単位で   実現していない   止めることのできない   都市の   吹きさらし

 

黄色いマーカーで示したのは、否定的な言葉です。その他にも、「金をたくさん持っている」は、教育システムにお金はつぎ込んでいるのに教育の質は酷い、というために使われています。一言コメントしておくと、これは真実ではありません。また「イスラム教」は「イスラム教徒によるテロは全滅する」という文脈で、これも否定的に使われていますし、世界にはその他のテロも多くあります。「婦人」(lady)は、ジェンダー間の平等という視点からは、既に使われることの少なくなった言葉です。こう見てくると、新しく使われた言葉の傾向として、アメリカの現状が如何に酷いのかをこれまでの大統領が使わなかった表現によって、ドラマチックに訴えていることが分ります。「ドラマチック」の中には、不正確な表現、誇張や差別的な傾向もあります。

 

特に強調したいのは、ドラマチックであることと真実であることとは別物だという点です。例えば、トランプ大統領が訴えている「そして犯罪とギャングと麻薬が、あまりにも多くの命を奪い、あまりにも多くの可能性を実現しないままこの国から奪い去った」では、アメリカにおける犯罪が危機的状況にあるかのような印象を受けざるを得ないのですが、近年の傾向は正反対です。世界と同時に、アメリカも「非暴力的」そして「平和」になっているのです。ここに掲げた犯罪率のグラフを御覧下さい。

 

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 薄緑は、実際の犯罪率ですが、濃い緑は、「昨年と比べて今年の方が犯罪が増えている」と感じている人のパーセントです。選挙期間中であれば、市民の「誤解」に訴えることもそれなりに理解できます。しかし、それでさえ「リーダー」たるべき人間が行ってはいけないと思いますが、一国のトップの大統領が、自国の犯罪率についての誤解を助長するような発言をすることなど常軌を逸しているとしか言えません。

 

「誤解」の範疇に入るのかどうかわかりませんが、次の一節では、「ワシントン」を責めそのワシントンの政治家を責め、富は全て彼らが掠め取ったと主張しています。

 

「今まであまりに長いこと、この国の首都の少数の人たちが政府の恩恵にあずかり、国民がその負担を担ってきました。ワシントンは栄えたが、国民はその富を共有しなかった。政治家たちは豊かになったが、仕事はなくなり、工場は閉鎖した。国の主流派(エスタブリッシュメント)は自分たちを守ったが、この国の市民は守らなかった。」

 

この辺りでオバマ大統領もブッシュ大統領も苦笑いをしたような気がしましたが、そうだとすると、その意味は明らかです。「ワシントン」という言葉でトランプ大統領が批判をしたい人たちの中には、恐らく大企業もあるのでしょうが、このスピーチから、仕事がなく貧困に苦しみプライドが傷付けられてきた人たちが期待するのは、その集中した富が、貧しい国民に再配分されるということでしょう。

 

では新たな「ワシントン」として、その仕事、つまり貧しい人たちの味方としてこれまで理不尽に蓄積された富を、「鼠小僧」のように庶民に分け与える役割を果す人々はどんな人たちなのでしょうか。トランプ政権の閣僚を見ると、圧倒的に多いのが、億万長者、あるいはスーパーリッチと呼ばれる人たちです。何度も報道されいますが、再度お浚いしましょう。

 

例えば、国務長官のレックス・ティラーソン氏は石油の最大手であるエクソン・モービルCEOから転身、財務長官のスティーブン・ムニューチン氏はゴールドマン・サクス出身で、ヘッジ・ファンドのオウナーでリーマンショックにも関係、商務長官のウィルバー・ロス氏は鉄鋼、繊維、自動車業界の再編にあたる再建王、労働長官のアンドリュー・パズダー氏はCKEレストランのCEO、運輸長官のイレーン・チャオ氏は大手企業の取締役として高給を取り、父は輸送業の大富豪、教育長官のベッツィ・ディボス氏はAmway創設者の息子の妻、中小企業長官のリンダ・マクマホン氏は夫とともに、ワールド・レスリング・エンターテインメントのトップ。

 

何度も示しますが、全人口の1パーセントに属し、高い給料を貰い米国の全資産のほとんどを所有している人たちです。

 

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赤は、トップ1パーセントの収入の人たちの年収、青は下の方の90パーセントの人たちの年収。

 

この人たちが、貧しい人たちのために本気で仕事をするとして、自分自身の資産については全く考えることなく、それが仮に減ることになってもという気持になって、フェアで実効力のある所得の再配分をすることができるのでしょうか。

 

またまた、前置きが長くなりました。次回は日本と世界に視野を広げて行きます。

 

 

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2017年1月24日 (火)

たこあげ―みんなで作ってあげてみる とアジサイ

たこあげ―みんなで作ってあげてみる とアジサイ

 

安芸の郷が運営する事業所の森の工房やのは第2森の工房AMAの建物のなかにある。生活介護サービスを利用している障害者の皆さんの通所してからの過ごし方は、働くことがメインだが毎週火曜日と木曜日の午後は自由活動の時間としている。117日の火曜日は3つの作業班合同で創作活動を行った。

 

 

内容まだ正月気分なのでたこを作ってあげること。

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たこ作りの材料はあらかじめ支援員が用意しているので、利用者は説明を受けた後でタコ作りを体験する。透明の用意したビニールにマーカーで好きな模様、絵などを描いていく。

 

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出来上がったら庭に出てたこあげをする。

 

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糸の長短の調整が利用者にはむつかしそうで、一度伸ばした糸のままで風を受けるために元気よく走る。糸を長く伸ばせる利用者のたこは高く上がっていた。元気が一番。

 

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庭の鉢植えのアジサイも寒い日がつづいてもかまわず芽を伸ばしている。こちらも見ていると元気がもらえる。(121日撮影)

 

2017124日 

 

社会福祉法人安芸の郷 理事長 遊川和良

 

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2017年1月23日 (月)

トランプ大統領の初仕事 --初日から喧嘩を仕掛ける!?――


トランプ大統領の初仕事

--初日から喧嘩を仕掛ける!?――

 

ほとんどの報道機関が報じていますが、アメリカ東海岸時間の21日、トランプ大統領はCIA本部を訪れたようですが、そこでマスコミ報道に文句を付けたとのことです。就任式には150万人集まったと主張、25万人というマスコミからの数字を強く否定したようです。

 

スパイサー報道官も記者会見で、マスコミに対する宣戦布告。「説明責任」はマスコミにもあると主張した模様です。

 

何故このように攻撃的なのかという疑問が生じて当然です。それに対して、南カリフォルニア大学の文化人類学教授であるクリストファー・ボーム氏が分析をしています(朝日新聞デジタル)

 

氏によると、これは、チンパンジーのボスが、仲間を掌握するときの行動パターンだそうです。自分に対する攻撃には即座に反応して威嚇・攻撃をしてボスの座を守るという作戦だそうです。

 

「攻撃をする」という行為が大切で、その際に使う言葉が事実ではなくても良いということなのかもしれませんが、空撮写真の比較で、オバマ大統領の就任式とは比べ物にならないくらい少ない人しか集まっていない事実を否定する神経は全く分りません。折角CIAと仲直りする姿勢を示しているのですから、CIAの把握している数字を公表させれば、その場でけりが付く話です。自信があるなら、大統領としてCIAに命令したらどうなのでしょうか。

              

Washingtonmonument580757_640

               

 一方、トランプ大統領批判のデモは、ワシントンでも50万、全世界では数百万と報道されています。

 

一国のリーダー

それより小さいグルーでもリーダーの大切な役割は、そのグループの構成員の持つ最善の資質を引き出すことだと、何回も繰り返してきました。リンカーンの言葉では「The Better Angels of Our Nature」ですトランプ氏が選挙で勝った後もシリーズでお伝えしてきましたが


オバマ効果

トランプ効果」と題してのページでは特にその点を強調しましたせめて、就任後の一日くらいは「醜い本音」を引き出すのではなく、「The Better Angels of Our Nature」を引き出す真似くらいはしてもらいたかつたのですが甘すぎる考え方だったのでしょうか



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コメント

ボス猿レベルの知能だということでしょうね。
それが世界のボス猿になろうとしているのですから、心配ですね。

米国大統領の就任演説より安倍内閣総理大臣施政方針演説が気になりましたが驚いたのは唐突に出てきた憲法改正と結びついた教育無償化です。この教育無償化は維新が主張してきたことでありいよいよ憲法改正に向けて突き進むことへの表明にトランプ大統領以上に恐怖を覚えました。

トランプさんが高過ぎると言って一気に価格の下がった侵略用ジェット戦闘機なのに侵略しないはずの日本がその高過ぎる価格以上で買っているF35が配備され「日米同盟の強化」と報道されてますが安倍政権は事実上のF3となる国産ジェット戦闘機「心神」を開発しており日本軍の構築が進んでいます。

「宇品灯台」様

コメント有り難う御座いました。アメリカだけでなく日本も含めて世界各国で、これに似た行動パターンの人たちの人気が高くなりつつあるのは、問題だと思います。

「カーズ」様

コメント有り難う御座いました。鋭い切り口からの分析とコメントから学ばせて貰っています。

蓮舫民進党代表が指摘していましたが、文科省の天下りには何も触れず、答弁は「言葉より実行が大事なので言わなかった」。

アメリカの大統領が誰でも、その陰に隠れ、またイメージを上手く使って、国民と情報は共有せずに、自分の思い通りの勝手を「実行」する、ということなのでしょうか。

金持ちだから金持ちの側にしか立てないというわけでもないように思います。彼が「ワシントン」を取り上げて攻撃したのは2000年以降全米の上位5%の高所得かつ高学歴の人達が首都ワシントンD.C.に集中しており従来のニューヨーク、サンフランシスコ、ボストンを大きく引き離し平均年収で10万ドルを超える特権階級の巣窟と化しているからです。そして政権からシンクタンクとロビイストを徹底的に排除し「ワシントンの税金に群がる利権」を破壊しようとしているのは確かでしょう。そのお金が他の地域のその他の層に行くかどうかが問題ではありますが。

「プアイエロー」様

コメント有り難う御座いました。トランプ政権の閣僚を見ただけでも、これがアメリカの格差を解消しようとする人たちの代表とは見えないのが、大きな問題です。

例えば、コーク兄弟・一家に代表されるスーパー・リッチの人たちが何十年か掛かって、膨大な資金を投じて保守的なシンクタンクを育て、しかも自分たちはあまり表に出ずにそれを実現してきたこと、大学やマスコミまで影響を受けていることも視野に入れて考えると、ロビイスト、つまりヒモを使うのではなく、ヒモそのものそしてヒモを使っていた人たちがが閣僚になった印象を受けるのですが。

2017年1月22日 (日)

トランプ大統領就任式 --全部を視るのは初めてでした――


トランプ大統領就任式

--全部を視るのは初めてでした――

 

いよいよトランプ氏が大統領に就任しました。これまでは、忙しかったせいもあって就任式をライブで見ることはありませんでしたが、今回はトランプ大統領がどんな演説をするのかにも関心がありましたので、全部を視ることになりました。一番関心のあったのは演説ですが、もう一つ「宣誓」が滞りなく行われるかどうかでした。でもいろいろなことが分ってとても勉強になりました。

              

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就任式招待状 表紙

 

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就任式招待状の写真

 

寒がり屋として気になったのは、1月のワシントンは寒くて大変だろうなということでした。それは、1969年の1115日に開かれた50万人規模のベトナム戦争反対集会の時の記憶が鮮明だからです。その日はとにかく寒かったのです。デモの途中で、沿道の建物の中に少しでも入って暖を取らないと、とても歩き続けられませんでした。でも、会場の人々の服装から寒さはそれほど厳しくはなかったように見えました。

 

宣誓も、ハッブニングがなく進みました。でも初めて気付いたのは、副大統領の宣誓の方が長かったことです。憲法で規定されていることなのですが、もう一度副大統領の宣誓文を読んで何か理由があるのかを考えてみたいと思います。

 

アメリカ大統領の就任演説は歴史に残るものが多いのですが、それは、アメリカだけではなく世界・人類の歴史を踏まえて、未来への指針を示してくれる内容だったからだと思います。特に、若い大統領というイメージの強かった、ジョン・F・ケネディー大統領の演説はラジオで聞きながら大感激しました。

 

「国が貴方に何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国に対して何ができるのか問え」という一節は、当時の若者の心をつかみました。

 

その後、日本政府が被爆者に対して言い放った「受忍論」の現実を知ることになりました。それは、単純化すれば、「国は戦争をする、でもその犠牲は国民が甘んじて受け入れろ、そして文句は言うな」です。それがどの国家でも採用している価値観であることも合わせて考えると、「国への奉仕」とは「戦争で死ぬこと」「戦争によって蒙った犠牲には文句を言わないこと」と読めますので、ケネディー大統領の言葉を歓迎した私たちの幼さにも、今では思い至ります。

 

しかし、トランプ演説はこの反対のことを言っています。「国は国民に奉仕するために存在している」。そして、最後の部分でもそれを繰り返しています。「皆さんは再び無視されることは決してありません。皆さんの声、希望、夢が、アメリカの歩む道を決めるのです。そして、皆さんの勇気、善意、愛が、その道を永遠に照らすのです。」

 

これは正論なのですが、彼の二項対立は、一方で虐げられ職を奪われ貧しくも果敢に生きようとする「国民」対、口ばかりで何もしない、でも利益だけはしっかりと受け取って富んでいる腐った政治家たちです。

 

でも、もう一つ彼の認識で決定的に欠けていることがあります。アメリカ社会の貧富の差です。それも政治家が作り出したのだから、政治家の責任だとも言えるのですが、「小さい政府」つまり政府は口を出すな、という方針を突き付けて金の力で自分たち、それは富んだ個人や企業なのですが、超富裕層を一層富ませることに腐心してきた、たったの1パーセントのスーパーリッチな人々と、その陰に隠れてしまった90パーセント以上の国民との格差こそ問題だとも考えられます。


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当然、トランプ大統領は、赤で示されたトップの1パーセントに属するのですが、就任演説ではそのことへの言及は全くありませんでした。

 

もう一つ目立ったのは、選挙中からのテーマである「アメリカ・ファースト」です。単純化すると、アメリカはアメリカだけを考える、他の国も自分の国のことだけを考えれば良い、と言い換えられますが、世界がようやく寛容の精神を元に平和な状態を作れるまでに進化してきたことは全く無視しての言葉です。

 

子どもでも幼稚園や小学校で学ぶ最初のことの一つが、この世の中には自分だけではなく他の人たちがいる、その人たちのことも考えることで「社会」が成立している、ということです。「自己中」からの解放が大人への道なのですが---。

 

でも、この就任式では共和党も民主党も、上院議員の代表として簡潔ながらきちんとしたスピーチのできる人を選びました。共和党は就任式準備委員会委員長、ロイ・ブラント上院議員でしたし、民主党はチャールズ・シューマー上院議員です。二人とも、アメリカの歴史だけではなく、民主主義と世界平和の基礎を子どもにも分るくらい平易にそして格調高く語ってくれました。その結果、就任式はこの二人が先生になったトランプ学校の始まりのような形になりました。

 

その他に気付いたことは、新大統領のスピーチ中にオバマ、ブッシュ両元大統領が苦笑いしているような映像が流れたことですし、大統領就任の宣誓直後から雨が降り出したことです。

 

それでも諦めずに、ヒロシマの心を伝え続け、アメリカの心につながるよう努力する価値のあることを再認識できた一時になりました。

 

 

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コメント

アメリカファーストは、何処の国のトップも同じじゃないでしょうか?
口に出すか出さないかだけです。
自国の国民の多くが職がなく貧困で喘いでいるのは、それには何もせずにカッコよさだけで他国の事を語るのは、戦争で儲けるリッチな人の為ではないでしょうか。
物作り産業は多くの雇用を生み出しますが、ITは生活を豊かにはしますが、一部の人達だけが儲けることができても、大多数の収入は増えません。
トランプ大統領は、スーパーリッチだから、今までの大統領のように身勝手なスーパーリッチな太いヒモもが付いていないのは、良いことではないでしょうか。
密入国してる犯罪者や違法滞在している人達が、国民の安全安心に悪影響なことは間違い無いと思います。
トランプ大統領の事を日本でも批判してますが、彼のやろうとしている事は、日本の現状だと思います。

トランプ大統領の就任演説を日本に当てはめると、ワシントン=東京、エスタブリッシュメント=マスコミ&大企業&高級官僚=年収1500万円以上の人たちということで、東京から地方に富を分配し、孫正義のような特別な創業者は別として学歴や生まれだけで高収入を得ている人たちの都合ばかりではなく、年収300万円以下で暮らしている多くの国民に富=仕事を与え、千億円単位のばら撒き外交をやめて国内政策に振り向けるということではないでしょうか。

一方で怖いのは親露・嫌中が明確に出ており経済だけでなく軍事的にも危うい発言もあり安倍政権が米国からの圧力を利用して軍備を増強すし「軍事的自立」に向かうことです。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。オバマ大統領まで含めて、これまでのすべての大統領がスーパーリッチの代弁者だったと言うのは少し違うと思います。例えばオバマケアは、反対する人たちとの妥協の結果ですが、保険業界の意向を考えるだけなら、旧態依然とした制度で良かったわけですから。

それとトランプ大統領の場合、ヒモが付いていないのではなくて、ヒモそのものが大統領になってしまったと言った方がより正確なのではないでしょうか。スーパーリッチな人たちの既得権を取り上げるようなことはしないと思います。

「カーズ」様

コメント有り難う御座いました。

御指摘のような見方もできると思います。

実体としてもう一つ記憶しておくべきことは、共和党やビジネス界の主張してきた「小さな政府」とは裏腹に、大企業の多くは、連邦政府との契約で膨大な利益を上げてきているという事実です。トランプ氏のネットワークの中にはそのような利害関係者がゴロゴロしていますし、その人たちの既得権にまで手を伸ばさなければエスタブリュッシュメント改革は難しいでしょうから、前途は多難だと思います。

それ以前の問題として、レトリックとしての発言と本気で実現したいと思っている政策との関係も重要だと思います。

2017年1月21日 (土)

軍学共同反対運動 --その後も頑張っています--

軍学共同反対運動

--その後も頑張っています--

 

9月に二回にわたって 報告した軍学共同反対連絡会を軸にした運動ですが、その後も素晴らしい活動を続けています。そして、この運動は、歴史的著名人の三世の活動との関連で考えるに至った、「今、私たちは戦争への道を歩む為政者にどう向き合えば良いのか」、という問への一つの回答になっています。

 

軍学共同反対連絡会の最近の活動は、次のサイトで御覧になれますが、その一つは、署名運動です。内容は、防衛装備庁に「安全保障技術研究推進制度」の廃止を要請すること、全国の大学・研究機関にこの制度に応募することのないよう求めること、その両方を盛り込んだ要望書に賛同する署名です。WEB署名と署名用紙による署名の両方ありますが、軍学共同反対連絡会事務局が責任を持って集約してくれるそうです。第一次署名集約は2017228日の予定です。要望内容は以下の三点です。

 

1. 防衛装備庁は「安全保障技術研究推進制度」を廃止する

 

2. 各大学・研究機関は「安全保障技術研究推進制度」への応募を行わない

 

3. 各大学・研究機関は軍事的研究資金の受け入れを禁止する規範や指針の策定、平和宣言の制定を検討する

 

その他にも、様々な活動が多くの大学や研究機関その他の組織、そして市民レベルで行われているのですが、詳しくは、軍学共同反対連絡会に参加して、ニュースレターなどをお読み頂くのが正確かつ迅速です。


それでも、ざっとお浚いをしておくと、例えば115日には、明治大学が全国紙三紙に「人権と平和を探求する明治大学」というタイトルの全面広告を出しています。その中で、大学としての方針として「軍事利用・人権抑圧等、平和に反する内容を目的とする研究・社会連携活動を一切禁止」していることを高らかに宣言しています。また、明治大学付属明治中学校の入試問題には、「平和憲法を守るために何ができるか」という趣旨のものがあったそうです。しかもそれが、日能研の車内広告に出ていたというのですから、感動ものです。

 

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 それだけではありません。明治大学のホームページのトップには、こんなメッセージも。知的リーダーの役割をこのようにしっかり果すのが大学本来の姿です。

            

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 慶應義塾大学では、軍学共同問題研究会を設立して活発な活動を続けています。また大学や駅前等で、シール投票をしながらこの問題についてのアピールをしている人たちもいますし、大小の規模のシンポジウム、研究会、勉強会などが開かれています。

 

2014年には武器禁輸三原則が捨てられ、その代りに「死の商人」としての役割を果せるように「防衛装備移転原則」が採用されました。日本製の電気製品や車が世界で評価されたのは、品質が高く値段も低く抑えられていたからです。武器を売るためにも、今まで以上の効率的に戦争をし、人を殺し物を壊すための技術がなければ売れません。その技術を生むための研究を奨励している制度を廃止するために、是非、多くの皆さんの協力をお願いします。

 

  

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2017年1月20日 (金)

トランプ新大統領への手紙 --北東アジア非核兵器地帯・被爆者との対話――


トランプ新大統領への手紙

--北東アジア非核兵器地帯・被爆者との対話――

 

昨日に続いて、トランプ氏への手紙の後半です。是非被爆者に会って欲しいことも最後に強調しました。

                

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この手紙の中で提案している「北東アジア非核地帯」という考え方は、ピース・デポ、非核議員連盟、核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)核兵器のない世界を目指す議員連盟(民進党非核議連)、民主党、長崎市、世界宗教者平和会議等、多くのNGOや平和活動家の皆さんが提唱し広めてきたものです。トランプ氏の目に触れて、この構想の価値が伝わることを祈っています。

 

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ここで述べたような、かなり単純な合意ができたとすると、次のような鳥瞰図が完成します。北東アジアに位置する6カ国の内、中央に位置する3カ国、つまり日本と南・北朝鮮ですが、は核兵器を持ちません。そして外側の3カ国、つまり、米国、ロシアそして中国は、中央に位置する3カ国に対しては核兵器を使わないと約束することになります。

 

ここで強調したいのは、このシナリオはこれまで貴殿が述べてきたこととは矛盾しないという事実です。また、最近の米国大統領の中でこのような新機軸を実現できるほどの勇気を持っているのは貴殿以外にはいないという点です。これが実現すれば、全世界が大きな感動に包まれる結果を貴殿が実現したことになります。もう少し具体的に述べれば、貴殿は「北東アジア非核地帯」を創造したことになり、この地域に米軍が常駐して警備に当る役割をなくし、貴殿の約束したように「世界の警察官」としての米国の役割を実質的に減少させた米国の最初の大統領になります。さらに、世界の他の地域においても、同様の偉大な成果が貴殿の大統領在任中に引き続き挙げられることを願っています。

 

   最後に、是非広島あるいは長崎を訪問して下さるよう招請します。人を引き付ける魅力をお持ちの貴殿が、両都市のどちらでもお会いになるであろう被爆者と心の通う関係を築かれるであろうことを確信しています。しかし貴殿の時間は限られています。それに対する答として、米国に在住している被爆者とお会い頂きたいと思います。彼らの多くは、アメリカ生まれの日系アメリカ市民です。原爆投下時、彼らの多くはたまたま広島や長崎の学校に通っていたことから被爆者になりました。オバマ大統領は広島でのスピーチで彼らの存在には触れませんでしたが、彼らの被爆体験は一聴の価値があります。彼らは英語で、壮絶な体験と、そこから生まれた未来に希望をもたらすメッセージを語ることができる人たちです。貴殿がイニシャティブを取って、是非彼らとお会いになることを強く勧めたいと思います。彼らとの邂逅は、戦争そして人類の生存についての、貴殿の考え方を変えるほどのインパクトがあることを確信しているからです。

 

敬具

 

前広島市長

秋葉忠利

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この手紙については、毎日新聞が大変、積極的に取り上げてくれました。18日付の東京版夕刊で大きく取り上げてくれました。ウェッブ版もありますので、再度、URLをリストしておきます。

 

18日夕刊のウェッブ版です。

http://mainichi.jp/articles/20170118/dde/012/040/023000c

 

また、広島版では、19日の朝刊に掲載してくれました。

 

英語で発信しているThe Mainichi(電子版)もあります。

 
The Mainichiの記事は次の通りです。
Ex-Hiroshima Mayor Akiba hopes for assurance of no nuke use in a letter to
Trump
http://mainichi.jp/english/articles/20170118/p2a/00m/0na/011000c
 
手紙全文もアップされています。
Full text of ex-Hiroshima Mayor Akiba's letter to Trump
http://mainichi.jp/english/articles/20170118/p2a/00m/0na/010000c
 

核兵器のない平和な世界を創るため、トランプ新政権に積極的に働き掛けようという試みを取り上げて下さった毎日新聞にに心から感謝しています。

 

 

 

 

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2017年1月19日 (木)

トランプ新大統領への手紙 --北東アジア非核兵器地帯――


トランプ新大統領への手紙

--北東アジア非核兵器地帯――

 

大統領選挙でトランプ氏が勝った後、アメリカでは「ヘイト・スピーチ」や「ヘイト・クライム」が劇的に増えているようです。憂うべき状況ですが、それに反対する人たちの行動にも勇気付けられます。特に、18日に、ゴールデン・グローブ賞受賞演説の中での女優メリル・ストリープさんの批判は正鵠を射ています。「侮辱は侮辱を呼び、暴力は暴力を生む」という言葉はマルティン・ルーサー・キング牧師の演説を彷彿とさせてくれました。

トランプ氏の言葉や主張、そして公表された閣僚候補や政策に抗議する動きも大きくなっていますし、差別や攻撃の対象になっているイスラム教徒や少数派の人たちと連帯するために、胸に安全ピンを付ける「安全ピン運動」も広がっています。

さて、アメリカから遠い日本に住む私たちに何ができるのかを考えて見たのですが、トランプ氏発言の全てが一貫したものではなく相矛盾する事柄も多いことに注目しました。彼の発言のいくつかを組み合わせると、私たちが推進し実現したいと思って行動してきたことそのものになる場合もあるのです。その一つをトランプ氏への手紙としてまとめてみました。

              

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既に118日の毎日新聞東京版の夕刊ならびに、The Mainichが取り上げてくれていますが、日本語訳の全文をお読み頂くことにも意味がありますので、ここで御披露します。この手紙がトランプ氏の目に留まる可能性は少ないかも知れないのですが、世界を平和にするために、また暴力が社会の指導原理になることを防止するために、少しでも可能性のあることを最後まで諦めずに実行することも大切だと思います。

この手紙の中で提案している「北東アジア非核地帯」という考え方は、ピース・デポ、非核議員連盟、核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)核兵器のない世界を目指す議員連盟(民進党非核議連)、民主党、長崎市、世界宗教者平和会議等、多くのNGOや平和活動家の皆さんが提唱し広めてきたものです。トランプ氏の目に触れて、この構想の価値が伝わることを祈りつつ、以下紹介したいと思います。長くなりますので二度に分けたいと思います。

 

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拝啓 トランプ次期大統領殿

 

前広島市長として、昨年の米国大統領選挙において貴殿が歴史的な勝利を収められ、大統領に就任されたことに祝意を表します。核兵器についての貴殿の決定が世界中の人々に影響を与えること、特に広島市民と被爆者にとっては大きな関心事であることに鑑み、貴殿の決定が、賢明かつ平和的なものであることを私たちは期待しています。核の問題はデリケートかつ複雑な性格を持ちますので、この件についての世界のホットスポットの一つからの考え方を理解されることは、今後この地域に関する様々な決定を行う上で役に立つかもしれません。

 

北朝鮮との外交面での進展が見られないことにフラストレーションを感じている者として、選挙期間中に貴殿が、北朝鮮と話し合っても良いとの意向を示されたことに拍手を送ります。このことだけから既に貴殿は近年の米国大統領とは違ったユニークな範疇に属することになりました。このことに加えて、貴殿が示された、米国は最早「世界の警察官」としての役割は果さないという姿勢から論理的に導かれるのは、米国が世界における力は維持するものの、国際問題解決に当ってはまず外交的な手段を採用するということです。また私たちは、日本と韓国が自前の核兵器を持つことを貴殿が奨励しないと表明されたことに安堵しています。

 

こう考えてくると、次に頭に浮かぶのは、「貴殿が北朝鮮と話し合いを行う際にどんなことを言われるのか」という疑問です。もちろん、北朝鮮がもっと多くの核兵器を持つようにとは言われないでしょう。そうではなく、北朝鮮が所有する核兵器を廃棄するよう説得されることを期待しています。日本と韓国が核武装しないと保証するのは、北朝鮮がその提案を受け入れる上でのインセンティブになるはずです。しかし、それは現状をそのまま述べたに過ぎません。北朝鮮が核兵器を廃棄するためには、北朝鮮が新たに自分たちの「利益」になると考える、それ以上の何かが必要です。

 

その何かとして、北朝鮮に対して米国は核兵器を使わないという保証はどうでしょうか。このような保証を行ったとしても米国にとって失うものは何もないという点に注目して下さい。この点について説明すると、まず米国が日本や韓国についして核攻撃をすることはあり得ません。これは事実です。第二に米国が中国やロシアに対して核兵器を使用する可能性は少ないであろうことが挙げられます。そんなことをすれば、お互い同士多数の核兵器を使うことになり、それは人類の破滅につながるからです。このような状況下、この地域で唯一北朝鮮だけを例外視する、そして核攻撃の対象として残しておく意味はあるのでしょうか。それは、北朝鮮が米国に対して与える脅威を抑止するためでしょうか。もしそうだとして、どんな脅威が考えられるのでしょうか。北朝鮮が核兵器を放棄し、核兵器を米国本土にまで打ち込めるミサイルの開発を止めれば、米国に対する直接の脅威はなくなります。そして、米国が「世界の警察官」であることを止めれば、米国本土以外には、こうした「警察官」はいなくなります。脅威がないのですから、核兵器を使う必要もありません。

 

貴殿も良く御存知のように、難しい問題に対する長期的な解決策はしばしば、対称的な枠組の中で作られます。北朝鮮が誰からも核攻撃されないという安全な立場になったとすると、日本や韓国が同じような安全を享受することも重要です。この対称性を担保するために必要なのは、ロシアが日本と韓国に対して核兵器を用いないと約束することだけです。中国は既に核兵器の先制使用をしないと宣言しています。貴殿とプーチン大統領との会談での出発点として、ロシアがこの線に沿っての施策を採用するよう働きかけて下さい。貴殿の説得力に期待しています。

 

次回に続きます。

 

 

 

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2017年1月18日 (水)

緊急のお知らせ--関東地方にお住いの皆さま--

緊急のお知らせとお願い

――関東地方にお住いの皆さま毎日新聞の夕刊をお読み下さい――

そして電子版は全国どこでも

 

 

トランプ大統領の就任も後2日になりました。核兵器を含めて平和についての政策を懸念する声もありますが、心配するだけでなく、提言をしてみたらどうかと考え、トランプ次期大統領に手紙を出しました。その手紙を毎日新聞が今夕、取り上げてくれることになりました。毎日新聞東京版の18日付夕刊です。手紙の和訳を要約したものですが、関東地方でしか読めませんので、関東地方にお住いの皆さま、お読み頂ければ幸いです。

                            

Photo

 

勿論、電子版は全国どこでもお読み頂けます。


http://mainichi.jp/articles/20170118/dde/012/040/023000c


英語の電子版もあります。

 
The Mainichiの記事は次の通りです。


Ex-Hiroshima Mayor Akiba hopes for assurance of no nuke use in a letter to Trump

http://mainichi.jp/english/articles/20170118/p2a/00m/0na/011000c
 
手紙全文もアップされています。
Full text of ex-Hiroshima Mayor Akiba's letter to Trump
http://mainichi.jp/english/articles/20170118/p2a/00m/0na/010000c
 
現在Topページに入っています。
http://mainichi.jp/english/
 
 
ツイッターにも流してくれています。
https://twitter.com/themainichi
 
またfacebookにも掲載されます。
https://www.facebook.com/themainichi/

 

手紙そのものと全訳は、別稿で披露させて頂きます。

 

取り急ぎお知らせとお願いまで。

 

  

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歴史的人物たちの真実 (2) ――学者は戦争とどう向き合うべきなのか――


歴史的人物たちの真実 (2)

――学者は戦争とどう向き合うべきなのか――

 

 

オットー・ハーン博士 (以下略してOHと表記します。他の科学者についてもタイトルは略します。) のナチス・ドイツ時代の立場、「オットー・ハーン博士の孫 その2」で説明しましたが、OHにとっての核分裂は純粋に化学的な出来事であって、それを元に核爆弾を造るということなど考えてもいなかったし、不可能だと予測していたようです。核分裂発見直後に、アメリカで核爆弾が作れるはずだと予測した核物理学者たちに対しても、「あんなことで騒げるのは物理学者だからだ」といった評価だったようです。

 

そして、1933年にナチスに支配されたドイツを離れアメリカに行ったものの、その後ドイツに戻って研究を続けています。このことは、同じ年にアメリカに亡命したアインシュタインとの対比で批判的に語られることもありますが、1938年の核分裂発見、またそれ以前の多くの新元素や放射性同位体の発見当の流れを考えると、研究環境と共同研究者としてのリーゼ・マイトナーやフリッツ・シュトラスマンがいたという点で恵まれていたことが大きかったのではないでしょうか。

              

041

               

リーゼ・マイトナーとオットー・ハーン

 

その後、ユダヤ人のリーゼ・マイトナーにはナチスの迫害の危険が迫り、OHも含む科学者たちの助けでスエーデンに亡命します。1943年にマイトナーは、原爆の開発に参加して欲しいとイギリスから誘われますが、「爆弾に関わる気はない」と言って断っています。戦後マイトナーは、ナチス時代の科学者の役割について、「科学者がもっとナチスに対抗すべきだったし、その点についての反省も行うべきだ」と主張し、OHをも含めて批判していますが、OHとの交流は続けていましたし、ドイツからの様々な賞等も受賞しています。

 

ナチスによって強制収容所に送り込まれ大きな被害を受け、それでも生き残った人たちからはもっと強い非難の声があっても当然なのですが、それを考える上でもう一人、ナチス時代のドイツの科学界のリーダーだった、ヴェルナー・ハイゼンベルクの役割にも注目したいと思います。連合国側の諜報組織であるアルソス・ミッションがドイツに侵入して集めた資料で、1944年の時点では、ナチス・ドイツが原爆を所有していないことが明らかになりましたし、そのあと、短期間で開発に成功する見込みもないことが分っていました。

 

ハイゼンベルクは、理論的には十分だが、実際に爆弾を作るのには人も資材もお金も足りないと考えていたようなのですが、この時期を巡って、いくつかの興味ある「噂」があります。例えば、ハイゼンベルクの役割について、彼ほどの力のある物理学者が率いる研究チームが原爆を製造できないはずがない、という前提で考えると、ハイゼンベルクはナチスが原爆を持てないように、内部で画策したのではないかという説です。製造に必要な理論を導くのに3次元モデルを使わなくてはならないにもかかわらず、ハイゼンベルクは仲間たちに2次元モデルでの解決を求めた、というのです。もしそれが本当なら、問題は解けず、原爆は造れないことになります。この話をしてくれた同僚は、それも科学者としての一つの選択肢だと語っていました。

 

Photo

ヴェルナー・ハイゼンベルク

 

真実は藪の中ですが、歴史的事実を謙虚に振り返ることが大切なのは言うまでもありません。しかし、それ以上に大切なのは、今、私たちが同じような問題に直面したときにどう考えどう行動するのか、という点です。過去の事実がそれに役立つのであれば、賢い選択を行うために活用すべきでしょうし、そうでなければ、自分の頭で考えることになるのではないでしょうか。「過去」 = 「昔のこと」 = 「自分には関係ない」こととして、上から目線での評論をしていれば事足りるのではないことを再確認しておきたいと思います。

 

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2017年1月17日 (火)

歴史的人物たちの真実 ――いわれなき誹謗中傷に晒させることも――


歴史的人物たちの真実

――いわれなき誹謗中傷に晒されることも――

 

 

「歴史的人物」で真っ先に頭に浮ぶのは、湯川秀樹博士です。子どもの頃、日本人で初めてノーベル賞を受賞したというニュースが、日本全国を歓喜の嵐で包んだことと無関係ではありません。そして、中学に入ってからだと思いますが、湯川先生の自伝『旅人』が、ラジオで毎日か週一だったのか記憶は定かではありませんが、朗読される番組がありました。それを聴くために、午後6時には必ず家に帰っていたほどでした。

 

その中のエピソードで良く覚えているのは、夢の中で思い付いたアイデアを忘れないようにするため、枕元にノートと鉛筆を置いておき、目が覚めると忘れないうちにそのアイデアを書き留めていたということです。確か、中間子の理論もそのノートのお蔭で完成したということだったので印象が強かったのだと思います。

 

天才的数学者岡潔博士もエッセイ集の『春宵十話』等の中で、数学的問題を解決するために、台風の接近する海を見たくて危険を承知でフェリーに乗ったとか、北海道大学の研究室では寝てばかりいて「嗜眠性脳炎」という綽名を付けられたといったエピソードを披露しています。

              

Photo

 

「歴史的人物」や「偉人」と呼ばれる人たちの、こうした浮世離れしたエピソードばかり読んでいたせいなのかもしれませんが、彼ら/彼女らが社会との接点を持ち、そして中にはその接点が、御本人に取っては必ずしも好ましいものだけではなかったことさえ、長い間想像できませんでした。特に私が尊敬していた人物についてはその傾向が強かったような気がします。

 

勿論、成長するに連れ「偉人」や「歴史的人物」のリアルな側面についても学ぶことができましたので、子ども時代のような偶像崇拝には縁がなくなっていました。でも最近、改めて現実の厳しさを感じることがあり、「偉人」や「歴史的人物」の「偉大さ」を考える上で、そのような厳しさを乗り越えた事実も合わせての「偉大さ」なのだということを痛感しています。

 

きっかけを作ってくれたのはキャノン氏です。その前に、戦後のアメリカを振り返っておきましょう。

 

1946年の夏、彼の祖父ジョン・ハーシー氏のレポートが『ニューヨーカー』に掲載されたのは、アメリカの世論の9割は「原爆投下が正しかった」と考えていた頃です。一日に30万部も売れたのですから、多くのアメリカ市民があるいは直接そのレポートを読み、あるいはそのレポートの報道や抄録に触れ、音声化された番組を聞いてショックを受けたことは当然です。その結果、原爆についての疑問が生じたのも自然だったはずです。

 

それは、原爆投下を正当化しなくてはならない立場だった米政府や軍産複合体 (当時この言葉はまだありませんでしたが) にとっては「不都合な真実」でした。正当化のために当時のエスタブリシュメントは、真珠湾攻撃の悪辣さの誇張、対ソ連戦略としての力の外交の強調、原子力の「平和利用」の積極的推進、そして「不都合な真実」のメッセンジャーだったハーシー氏の抹殺等の手段を取りました。

 

ハーシー氏に対する脅迫や嫌がらせは勿論、マスコミ界からも一部を除いて距離を置かれることになり、CIAその他の諜報機関の監視下に置かれ、家族も含めて精神的にも痛め付けられることになりました。

 

そのくらいのことをするのが当り前なのは、真珠湾攻撃と原爆投下の正当化についてのアメリカ政府や関係者そしてマスコミの説明が、だんだん膨らんでいったことからも明白です。前にも述べたように、トルーマン大統領の原爆投下直後の記者会見で、原爆投下により救われたアメリカ人の数は25万人でした。それが50万になり、のちにイギリスの首相チャーチルは150万とまで言っています。

 

Photo_2

 

ハーシー氏は、原爆投下を正当化し核兵器と核抑止論を信奉する側の人たちから批判され、攻撃されたのですが、ナチスの被害を蒙り、二度とそのような悲劇を繰り返してはならないと考え行動する側の人たちからの批判の対象になったのが、オットー・ハーン博士です。

 

次回に続きます。

 

 

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2017年1月16日 (月)

広島音楽芸能文化懇話会 ――2017新年互礼交流会――


広島音楽芸能文化懇話会

――2017新年互礼交流会――

 

 

広島音楽芸能文化懇話会恒例の、新年互礼交流会に行ってきました。毎年楽しみにしている会で、数年前にお誘い頂いてからほぼ毎年、出席してきました。

 

この会は音楽、特に歌の好きな人たちの集まりで、プロもアマも、音楽教室の先生も生徒も、さらには作詞や作曲の専門家も一堂に集い、好きな歌得意な歌を披露することで時間の経つのも忘れる一日イベントです。傾向としては演歌が圧倒的に多いのですが、クラシックやジャズの演奏も混じり、今回はソプラノ独唱や浪曲そしてクラシック・ギターの独奏等、バラエティーに富んだプログラムでした。

 

主宰しているのは、上村和博さん。中国新聞時代から数々の企画をこなして、文字通り広島の音楽や芸能、文化の仕掛け人として活躍してきた方です。

              

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上村さん


一つ訂正です。後ろの看板の「喰って」は間違いで本当は「唸って」です。つまり、浪曲もありますよという意味なのです。

 

そしてこの会の参加者の皆さんに感謝しなくてはならないのは、一昨年、被爆70年を記念して開催された「市民がつくる被爆7024時間チャリティー・コンサート」を支えて下さったことです。その中でも、上村さんが中心になって出演者とのコミュニケーションを初め舞台設営その他、専門的なところを一手に引き受けて下さったことですし、またこの会のメンバーの皆さんがボランティアとして出演しまた当日会場に足を運んで下さったことです。

 

それだけでも特筆に値するのですが、2005年に、被爆60年を記念して市民の力でバッハのマタイ受難曲の全曲演奏コンサートを開催した時にも大きな力を発揮して下さり、またそれ以後、市民の力で毎年平和コンサートを開くという継続的な活動の中心にもなって下さってもいます。このような「縁の下の力持ち」にスポットライトを当てる賞があれば、第一に推薦しなくてはならない存在です。

 

その他に御紹介したいのは、「被爆7024時間チャリティー・コンサート」にもボランティアとして長崎から来広、出演して下さった、ギタリストの平山ヒデアキさんです。今回は、パッヘルベルのカノンと、ラベルのボレロを演奏して下さいました。カノンがギターで演奏されるのは定番の内に入りますが、あの情熱的なボレロをギター一本でという演奏は聴き応えがありました。

 

Photo

平山ヒデアキさん

 

また、歌と笑いでこの会の山場を作って下さったのは、胡浜三郎(えびすはまさぶろう)さんでした。1970年に、読売テレビの全日本歌謡選手権で、初代の10週勝ち抜きチャンピオンになり、その後プロデビューをした方ですが、最近は故郷の安芸高田市に戻って活動を続けています。実は、風貌が森進一に似ていることもあって、森進一の「物真似」さん「森進伍」としても人気のあるパフォーマーです。今回は、私たちにもすぐ森進一の物真似ができるテクニックを二つ教えてくれました。

 

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胡浜三郎 (森進伍) さん

 

もう後期高齢者になった上村さんですが、「それを機会にもう少し活動を控えめにしようか」とも考えられたのだそうですが、結局、元気な内はまだまだ頑張る決意に変えられたそうですので、今年も上村さんの呼び掛けで楽しい音楽やパフォーマンスのイベントが続くことになりました。そして上村さんのプロデュースで、多くの新人の皆さんが広島から巣立つ年にもなりそうです。

 

 

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2017年1月15日 (日)

ジョン・ハーシー氏の孫    ――20世紀を代表するジャーナリスト――


ジョン・ハーシー氏の孫

――20世紀を代表するジャーナリスト――

 

 

3世代、つまり歴史的な人物の孫たちの中で、私がたまたまお会いすることになり、しかも強烈なインパクトを受けた三人を御紹介していますが、今回は、20世紀を代表するジャーナリストであるジョン・ハーシー氏の孫、キャノン・ハーシー氏です。今広島に来られていますので、精力的に共同事業を進めている西前拓氏とともにお会いしました。

 

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 キャノン氏と西前氏


私たちの世代に取って「ジョン・ハーシー」という名前は彼の著書『ヒロシマ』とともに、大きな存在なのですが、若い人たちの中には彼の名前を聞いたことのない人もいるかもしれません。簡単に紹介すると、ハーシー氏が1946年に広島を訪れ多くの人をインタビューし、その中から6人の被爆者を選んで彼らの体験と人間性を淡々と、しかしその結果、驚くほどの感動とともに描きました。そのレポートは1946831日号の『ニューヨーカー』という雑誌全頁を割いて掲載され、一日で30万部が売り切れたという記録が残っています。その後、そのレポートが一冊の本にまとめられたのですが、それが『ヒロシマ』です。

 

ハーシー氏1985年に再度、ひろしまを訪れ、6人の被爆者のその後を調査した上で、『ヒロシマ』に追記を加えています。その時に、広島国際文化財団等とともに取材のお手伝いをしたのですが、ハーシー氏の広島レポートは、20世紀最後の時代に、国際的なジャーナリストたちの投票によって、20世紀で最も重要なジャーナリストの仕事に選ばれています。

 

その縁でキャノン・ハーシー氏とお会いすることになりました。

 

私たちが、大切なことを人に伝えるときに、使えるあらゆる手段に頼るのは自然ですが、それが「全て」であることを強調するために、しばしば「情理を尽くして」という表現が使われます。知性と感性と言って良いと思いますが、言葉を使い克明にしかも感動的に被爆体験を伝えるのは「知性」の領域に入ります。

 

キャノン・ハーシー氏はアーティストですので、彼の仕事は「情」の部分、つまり「感性」に訴える仕事です。キャノン氏の活動の一部は、次のウェブサイト、そして1future.comのページで御覧頂けます。

彼の作品展示のレセプションのビデオも御覧下さい。




ここ数か年、キャノン氏の柱の一つになったのは、元々、黒田征太郎氏が手掛けていた「Pikadon Project」です。黒田氏を師と仰ぐ映像作家そして広範なメディア・プロデューサーとしても活躍してきた西前拓氏との共同作業です。その全体像は、クラウド・ファンディングの説明ページが分り易いのではないかと思います。

 

次のプロジェクトのキックオフは今年の4月にニューヨークまた10月頃には広島で始まる予定ですが世代や国境を越えた核なき世界」実現のための「平和円卓会議2020 Peace Round Table」を今後4年間にわたって開き2020年までに実行可能なことを積極的に推進する予定です

   

この円卓会議では、4つのテーマを決めて、できるだけ多くの人々それも、年齢・男女・国籍・専門のあるなし・宗教・職業等々、様々な点で違いを持った人々が一堂に会し、未来づくりのために知恵を出すことが目的です。企画書の一部を引用します。

平和円卓会議 2020 Peace Round Table 4つのテーマ 平和円卓会議では、国境を超えて、教育、行政、NPO、企業、メディアなど各界の有識者そして若者や市民が集まり、原爆投下75周年となる2020年に向けてこれから4年間にわたって我々に何ができるのか 、どのようなプロジェクトが考えられるか、またどのような手段があるか、 知恵を出し合います。その上で広島、長崎からどのように世界に発信していくか、また世界からの視点をどのように受け入れるか、以下の4つのテーマにそって具体的に協議していきます。

 ☆人権 Human Rights for Peace  核の問題は人権問題でもあり、各国の核被害者との連携の重要性 核被害者フォーラムや世界各地の被爆者との交流事業

☆環境  Healthy environment for Peace  核の問題は環境問題でもあり、地域社会、国際社会がいかに共同で取り組むべき問題 被爆樹木プロジェクトなど

☆コミュニティ  Community for Peace  自分たちの住むコミュニティ、町や村から平和を広げていくことの重要性 Mayors for Peace 平和首長会議

☆イノベーション  Innovation for Peace   テクノロジーの力で核問題に関する新たなコミュニケーションを生む オンラインソフトやアプリの開発Hiroshima Archive


芸術を通じて、先人たちの遺産を次の世代につなげて行くのも私たちの大切な仕事です。それぞれの分野で才能のある、そして志を持つ多くの人々、特に(私より)若い世代の皆さんに期待しています。

 

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2017年1月14日 (土)

オットー・ハーン博士の孫  ――科学と人類と平和のための人生―― その2


オットー・ハーン博士の孫

――科学と人類と平和のための人生――

その2

 

前回の続きです。ディートリッヒ氏が、宮島の鹿を気に入ってくれたこと、それが平和の象徴だとまで言ってくれたことがとても印象的でした。

                

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講演するディートリッヒ氏

 

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《講演》  

 

   アメリカの詩人、思想家であるラルフ・ウォルドウ・エマーソンは「本音で言えば、歴史は存在しない。あるのは個人が生きた証だ」と言っていますが、ディートリッヒ氏の講演を聞いて、その意味が分かったような気がしました。歴史を大きく動かした人物の視点や立場から、ある時代を経験することで、歴史をより深く理解できることに思いが至りました。

講演もタイ式のお辞儀から始まりました。写真を使っての「年代記」といった性格の講義でしたが、ディートリッヒ氏から他の場所で聞いた話も交えて、梗概をお伝えしたいと思います。

子ども時代の話もありましたが、大学からが本格的な話でした。1897年から1901年まで、OHはミュンヘンとマルブルグで化学、鉱物学、物理学、哲学を学び、大学生活も大いに楽しんで、マルブルグでは純粋有機化学の研究により博士号取得。マルブルグで助手として働いた後、1904年から、ロンドンでウイリアム・ラムゼーの下で研究生活を送りました。研究分野は有機化学から放射性物質に移り、次の年にカナダのマクギル大学に移ってアーネスト・ラザフォードの下で研究を続け、1905年には、その後の多くの発見の先駆けである、ラジオトリウム を発見しました。

その後、ラジオアクチニウムやトリウムC、そしてラジウムDを発見、1906年、ドイツに戻り、ベルリン大学ではメソトリウム I、メソトリウムIIそしてイオニウムを発見しています。これらの物質は1912年まで新元素として扱われていましたが、フレデリック・ソディーの「同位体」の概念により、その後は同位体として扱われるようになりました。

1907 OHは、ベルリンで物理学者のリサ・マイトナーと出会い、その後30年以上、共同研究を行うことになります。化学と物理学の完璧な共同研究からは幾多の重要な発見がもたらされることになりました。1909年には放射線反跳を発見、1910年にベルリン大学の教授に任命されます。

1912年にはベルリンに創設されたカイザー・ヴィルヘルム化学研究所(KWI) の放射線学科長になり、1914年には初めて、ノーベル化学賞の候補に推薦され、それ以後も数度ノーベル賞候補になっています。1917年、OHとリサ・マイトナーは原子番号91のプロタクチニウムを発見、1921年には核異性体 (ウラニウム Z / ウラニウムX) を発見しました。

1933年に、ヒットラー独裁が始まりましたが、OHはナチス党に入らず、抗議の意思表示としてベルリン大学の教授を辞任。 同年、ニューヨーク州、イサカにあるコーネル大学の客員教授として赴任しますが、任期途中でドイツに帰還しました。このナチスの時代に、OHと彼の妻のイーデスは、時の政府に対して勇敢に反対をし、ユダヤ人の共同研究者や科学者を保護し、刑務所あるいは強制収容所に送られるのを阻止したこともあったとのことでした。

1938年末,「超ウラン元素」についてのリサ・マイトナーとの長い研究プログラムを経て、OHと彼の助手フリッツ・ストラースマンは、原子エネルギーの科学技術的な基礎である核分裂を発見しました。

1945年までにOHと共同研究者たちは、25の元素から100種類以上の核分裂生成物を発見、確認しました。原爆の開発には携わっていなかったのです。

 

《原爆から平和運動に》

 

1945年、ナチスドイツ降伏後、OHに加えて9人のドイツ人科学者は連合軍により、1946年の1月までイギリスのファームホールに拘留されました。ここで、「核分裂の発見」により1944年のノーベル化学賞を受賞したことを知らされました。 OHは生涯を通じては37 の国際的な賞や勲章を受け、世界で45の科学アカデミーの通常会員または名誉会員に選ばれ、またゲッチンゲン、フランクフルト、ベルリンの名誉市民に選ばれています。

194586日、広島への原爆投下について知らされると、OHは絶望の淵に立たされ、同僚たちはOHが自殺をするのではないかと心配しました。彼はアメリカの原爆開発には全く関与していませんが、広島と長崎の犠牲者に対しての責任を強く感じたのでした。彼にとってアメリカの原爆は人類に対する罪であり、残りの人生を平和のため、そして核兵器の生産、実験、拡散そして使用反対のために生きることを決意しました。

1950年代、1960年代にOHは、核兵器そして冷戦に反対する運動のリーダーの一人になりました。世界平和のため、また市民の間の寛容と理解の必要性を訴える多くのアピールの発起人ともなり、こうした努力に対して1957年以降、数回にわたり、ノーベル平和賞候補に推薦されました。

1968年にOHはゲッチンゲンで静かな死を迎えました。訃報には、「核化学の父」「核時代の創始者」といった言葉が並びました。1999年、世界の著名科学者500人の投票によるランク付けで、OH20世紀で最も重要な科学者の第3位に選ばれました。1位がアルバート・アインシュタイン、2位がマックス・プランクで、この二人が理論物理学者であることを勘案すると、彼の時代で最も重要な化学者かつ実験科学者だったことになります。

 

《最後に》

 

市民講演の次の日には、ディートリッヒ氏を宮島に案内しました。厳島神社にも感激してくれましたが、彼がそれ以上に喜んだのは、自由に街中を歩く鹿でした。一頭ずつカメラに収め、話しかけ、宮島で最も長く時間を費やしたのは、鹿との対話だったと言っても良いくらいでした。ディートリッヒ氏は「これが、本当の平和だ」と何度も繰り返していました。

お祖父さんから引き継いだ広島への思いと共に、自分でも、どうしても一度は訪れなくてはならないと誓った広島で、慰霊碑に詣で、資料館で学び、お祖父さんと自分の思いを広島市民に伝えることができたからでしょうか、3世代にわたる重荷を下ろして安堵の気持が、鹿との対話になったように私には思えたのですが、宮島の持つそして広島の持つ不思議で大きな力を感じた数日でした。

 

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鹿に話し掛けるディートリッヒ氏

 

 

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2017年1月13日 (金)

オットー・ハーン博士の孫 ――科学と人類と平和のための人生―― その1

オットー・ハーン博士の孫

――科学と人類と平和のための人生――

その1

 

歴史的な人物三人の三世について考えることで、先人たちの遺産を私たちがどう継承して行けば良いのかについてのヒントを得るために、歴史的人物ならびに三世がどのような人生を送ったのかを簡単に復習していますが、今回はオットー・ハーン博士とその孫、ディートリッヒ氏です。

              

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実はディートリッヒ氏は2013年の9月末から10月に掛けて広島を訪れています。広島大学で二つの講演をしてくれたのですが、その内容を『数学教室』という雑誌の20142月号で簡単に紹介しています。ちょっと長めですので、二回に分けてお読み頂けたらと思います。

 

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 2013930日と102日の二回、オットー・ハーン氏の孫である、ディートリッヒ・ハーン氏による講演会が広島大学で開催されました。102日の講演は私が英語で教えている大学院レベルの授業Peace Creation by Cities and Citizens」の第一回目の講義の時間を充て同時に大学主催の平和講演という位置付けにもして貰いました

英語で行われる授業の一環ですので、当然、言葉は英語なのですが、学生や職員以外の方にも参加を呼び掛けていましたので、念のため、最初に講演内容の大雑把な要約をした上で、アウトラインとキーワードを日本語で記した資料を配りました。

 930日は、市民向けの講演でしたが、結果的には、それほど違った内容ではありませんでした。ただ、市民向けですので、日本語の通訳が必要でした。そのため時間的にはきつかったのですが、オットー・ハーン氏の両親の写真から始まって100枚以上の貴重な写真に沿いつつハーン氏の人生を辿る興味深い話になりました。結局、予定していた時間を30分以上超えても、熱心に聴き続ける人がほとんどで、主催した私たちがかえって感激してしまうほどでした。

参加者数は、市民向けの講演で約95人、学生・職員向けの方は46人でした。

 

Otto Hahn Peace Medal in Gold》 (オットー・ハーン平和賞」と略)  


ディートリッヒ・ハーン氏(以下、ディートリッヒ氏と略。オットー・ハーン氏はOHと略)がそもそも広島訪問するに至ったきっかけは、今年の4月にベルリンで開かれたオットー・ハーン平和賞の授賞式で、この賞の創設者であるディートリッヒ氏にお会いしたことでした。


ディートリッヒ氏は、お祖父さん子です。それは、OHの一人息子であるハンノと彼の妻イルゼ、つまりディートリッヒ氏の両親は、まだディートリッヒ氏が子どもの頃に交通事故で亡くなり、ディートリッヒ氏は御祖父さんに育てられたからです。そのせいもあり、ディートリッヒ氏はOHに関しては世界で最高の理解者であり、資料をふんだんに使った500ページもの伝記も著しています。


ディートリッヒ氏と話すうちに、彼の「ヒロシマ」に対する特別な気持は、お祖父さんから受け継いだものであることが良く分りました。また、できるだけ早く広島を訪れたい、という気持も良く理解できました。そして広島で、OHについての講演ができれば、という希望にも沿いたいと思いました。日程を調整して、広島訪問は9月末から10月にかけて実現することになりました。 

 

《広島で》

 広島到着は夜でしたので、次の日には先ず、平和公園の慰霊碑に献花することから日程が始まりました。慰霊碑の前で、長い時間、頭を垂れて黙祷。そして最後には、両手を胸の前で合わせるタイ式のお辞儀で終わる、お祖父さんの代理という意味も込めての敬虔な時間でした。ディートリッヒ氏の奥様はタイ人ですので、タイ式のお辞儀は自然なのですが、彼自身の気持そして何よりお祖父さんの気持を表すのに一番相応しい形だったように思います。


続いて、ピースボランティアの橘光生氏と原田健一氏が平和記念資料館を案内してくれました。特に原田氏の英語による詳細かつ正確な案内で、被爆の実相についての理解が深まったそうですし、被爆者寺本貴司氏の被爆体験証言には心からの感動を覚えたと語ってくれました。


軽い食事、と言ってもディートリッヒ氏はベジタリアンで、量もそれほど多くは食べない人なので、それで十分だったようですが、日本の食事は気に入ってくれました。そして7時から、広大の東千田キャンパスで講演が始まりました。


ディートリッヒ氏は、1946年 フランクフルト・アム・マインで生まれました。芸術史家のハンノ・ハーン(1922-1960)の一人息子、核化学者オットー・ハーン(1879-1968)のただ一人の孫です。ベルリン芸術大学卒後、ジャーナリスト・(劇場・芸術等の)広報・マスコミ・コンサルタント、俳優としても活躍し、オットー・ハーンならびに核分裂の歴史についての数冊の書籍の執筆、編集に携わりました。また、ドイツ・ベルリン国連協会が授与する「オットー・ハーン・ピース・メダル・イン・ゴールド」の創設者で、ミュンヘンの「科学振興のためのマックス・プランク研究所」会員、ニューヨーク科学アカデミーの外国人会員でもあります。


「オットー・ハーン・ピース・メダル・イン・ゴールド」は1988年に創設され、2年に一度「平和と国際理解への卓越した貢献」に対して贈られます。ベルリン市長とドイツ国連協会の会長からメダルと賞状が手渡されます。これまでの受賞者の中には、哲学者のカール・ポパー、音楽家のユーディ・メニューイン、ミリアム・マケバやダニエル・バレンボイム、作家のハンス・キュング、政治家では、ミハエル・ゴルバチョフやメリー・ロビンソン等が入っています。そしてモハメッド・アリも受賞者です。

 

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2017年1月12日 (木)

トルーマン大統領の孫 ある三世の生き方

トルーマン大統領の孫

ある三世の生き方

 

 

最初に、今日のテーマとは関係ありませんが、夕方、月がとてもきれいだったので写真を撮りました。その結果を御覧下さい。

                 

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トルーマン大統領の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエル氏ですが、私が最初にお会いしたのは2011年、アメリカのミズーリ州インディペンデンス市でした。一緒にラジオ番組に出ましたが、そこでの彼のやり取りは私の考えてきたことと重なる部分が多く、25歳も年下のアメリカ人がそれほどの境地に達していることに驚きましたし感動しました。その時の彼の発言を再現するのも一つの可能性なのですが、オバマ大統領の広島訪問後の86日付の記事として、ニュースウィーク誌の日本語版に載ったインタビュー記事をお読み頂く方が、彼の声が良く分ると思います。インタビューそのものは、オバマ大統領の広島訪問に先立って行われています。

 

 

Photo

 

そのインタビューをした小暮聡子さんは、ダニエル氏と対称的な立場からの視点を持っています。それは彼女の祖父が連合国捕虜収容所の所長だったこと、それ故に戦後は戦犯として罪を問われた人だったからです。

 

この記事の中心テーマは、孫として昔の祖父の行ったことを個人としてどう受け止めているのか、そしてオバマ大統領の来広時に多くの人が問題にした「謝罪」とどう向き合っているのかなのですが、それに対する二人の考え方は、かつて敵対した二つの国に今生きている私たちが双方の立場を、どちらが正しかったのかという判断を交えずに、いわば中立の立場に立って理解することの大切さです。そして、過去への責任ではなく、未来への責任を優先すべきだという結論に至っています。未来への責任の一つが核兵器の廃絶であることは言を俟ちません。

 

その延長線上にあると言うべきなのかもしれませんが、私が強調したいのは、過去を振り返り理解する際に、現在そして未来への教訓を同時に汲むことです。このブログでも私がこれまで何度も繰り返してきたことの一つは、世界が平和になってきていること、力の支配から法の支配への大きな流れがあることですが、その流れが途絶えないようにするためには歴史からの教訓を生かさなくてはなりません。しかし、大きな流れに棹差し、力の支配にしがみ付きそれを変えることはできないと主張し、歴史の歯車を逆に回している人たちもいます。彼らを説得し、世論の力で非暴力的で平和な社会して世界を実現するために、より大きな枠組みの中での教訓は何なのかを知らなくてはなりません。

 

そのために必要なのは、悲惨な結果を生んでしまった原因を、敵対関係という枠組みの中での善なのか悪なのかの判断を超えた次元で理解することなのではないかと思います。そこで力を発揮するのが被爆体験ですし、被爆者たちが生んだ哲学なのですが、二世や三世という立場とどうつながるのかについて、さらに考えて行きたいと思います。

 

 

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2017年1月11日 (水)

被爆二世の問題提起      被爆者の遺産をどう継承するのか


被爆二世の問題提起

被爆者の遺産をどう継承するのか

 

 

数学の授業や講演だと決められた時間内に収めることは無理なくできるのですが、核廃絶や平和というテーマになると、喋りたいことが多くあって大体、時間超過になってしまいます。それでも準備した内容の半分くらいしかカバーできないのが普通になっていました。しかし、それも一種の甘えですので、このところかなりの努力をして時間内に収まるように話の内容を組み立ててきました。

 

その結果、兵庫教育大学大学院の公開授業では、ピッタリ時間内に終えることができました。主催者は勿論、聞きに来て下さっている皆さんに迷惑を掛けないということが最大のメリットだと思いますが、それに加えてもう一つ「良かった」と思えたのは、質疑の時間が増えたことです。自分で喋るだけでなく、一つのテーマを共有した人たちの思いや疑問等をその場で聞けることが如何に大切なのかを改めて感じる一時にもなりました。

 

特に今回しっかり受け止めたいと思ったのはお二人の被爆二世の問題提起でした。私流に解釈すると、被爆者として自分の体験を世界各地で多くの人に話し、被爆体験を元にして得られた平和のメッセージを伝え、核兵器のない平和な世界を創造するために懸命な努力をされた母上や父上の遺産をどう継承して行ったら良いのかが中心テーマです。

 

この「遺産」には二つの意味があります。一つは、物理的な存在としての遺産、つまり「遺品」です。貴重な記録や録音テープ、手紙その他の資料等をどう整理しどう生かして行くのかが問われています。もう一つは、抽象的な意味での遺産です。核廃絶のために大きな貢献してきた被爆者の子どもとして、どのような形でこれから関わって行けば良いのか、という遺産の継承が問題になります。

 

どちらも重要な問題提起なのですが、すぐに答の出ない難しさがあります。「遺品」については別稿で考えたいと思いますが、少し一般化して考えると、被爆体験のない私たちが、被爆者の遺産をどう継承して行けば良いのかがテーマになります。念のため断っておきますが、「遺産」とは、亡くなった方が残してくれたものだけではなく、現在活躍されている方々がこれまでに生み育ててきた成果も意味します。

 

数学の問題を解こうとするときの常套手段の一つは、ある次元での問題が難しい時には、その問題を別次元での問題として解釈し直して考えることです。

 

「二世」についての問題提起を例えば「三世」ではどうなるのかを考えて見ることなのですが、それが答えになるかどうかは別としてすぐ頭に浮かぶ三人の「三世」がいます。トルーマン大統領の孫であるクリフトン・ダニエル氏、核分裂を発見したオットー・ハーン博士の孫、ディートリッヒ・ハーン氏、そして『ヒロシマ』の著者ジョン・ハーシー氏の孫のキャノン・ハーシー氏です。

 

前置きが長くなる癖はなかなか治りませんが、この三人とも核兵器の廃絶をメイン・テーマにして素晴らしい平和活動を続けています。具体的な内容はまたの機会に御紹介しますが、なぜ「孫」がこれほど大きな役割を果せるのでしょうか。

 

この点についても詳しく考える必要がありますが、結論だけ、今回簡単にまとめておくと、それはお祖父さんとの距離があるからなのではないでしょうか。「二世」には難しかったのかもしれない「客観化」が孫にはできたという可能性です。同時に、人類の大問題に関わった祖父の「遺産」を同じテーマで、しかし自分自身の独自なスタンスから関わることで遺産を継承していると見ることはできないでしょうか。

 

最後に一言お断りしておきたいのですが、「被爆二世」と一口に言っても多くの被爆二世がいます。何らかの意味で親と同じ道を歩んでいるケースも多くありますし、親の仕事には関心のない子どももいるかもしれません。すべての被爆二世の皆さんを一括りにしている積りはないのですが、兵庫教育大学での問題提起を真剣に考えている過程ですので、失礼な部分や修正すべき点等あれば御指摘、御教示頂ければ幸いです。

                

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トルーマン大統領

 


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オットー・ハーン博士


 

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ジョン・ハーシー氏


[写真の大きさが統一されていないのは、ココログを使う上手の私の知識が不十分なせいで、他意はありません。]


  

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2017年1月10日 (火)

正しくは「兵庫教育大学大学院」です。 お詫びして訂正します。


正しくは「兵庫教育大学大学院」です。

お詫びして訂正します。


お詫びと訂正です。素晴らしい大学院とそのコースを御紹介しようと、力は入ったのですが、大学の名称を誤ってタイトルにしてしまいました。正式名称は「兵庫教育大学大学院」です。お詫びして訂正します。

 

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 最低限、ワープロの誤変換は見逃さない、と決意したばかりなのに、それ以前のミスでお恥ずかしい限りです。やはり、ちょっと時間が掛かっても、もう一度「推敲」です。

 

 

以下、本文です。


19日は月曜日ですが、成人の日ですのでもちろん休日(祝日)です。大学の正規の授業にゲスト・スピーカーとして招かれることはあるのですが、それが休みの日ということはほとんどありませんでした。大学そのものが休みだからです。しかし、今回話をした兵庫教育大学大学院のグローバル化推進教育リーダーコースでは、休日に授業をすることがこのコースの存在意義と本質的に関わっています。

                

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グローバル化する世界で活躍できる人材を育成することの重要性は言うまでもありませんが、その育成を担当する人たち、つまり教える側の教職員たちがいなければそれは不可能です。「グローバル化教育」という言葉で具体的に何を指すのかは長くなりそうですので、イメージとして御理解頂いたとして先に進むと、既にグローバル化教育を実践している、あるいはこれから導入しようとしている中学校や高等学校、高専等で、そのリーダーとしての役割を果せる人を育成するのが、グローバル化推進教育リーダーコースです。つまり、グローバル化教育チームのキャプテンを養成するための教職大学院のコースです。

 

そのために、教育現場で実際にグローバル化教育のどこかの分野での仕事に今携わっていながら、大学院で勉強する意欲を持ち、リーダーとして新分野開拓のために頑張りたいと思う人を対象としてこのコースが作られています。

 

またまた前置きが長くなりましたが、教育現場で教員としての仕事をしながら土日や祝日、また夏休みなどの休業の時を使って授業を受けることが基本の大学院ですので、成人の日に授業があってもおかしくない、という説明をした積りです。

 

さて、教員と学生という二足の草鞋を履く意欲ある院生をサポートし、このコースの目的を達成するために、実は感心するほど柔軟な形での授業が行われています。「ビデオ・オン・デマンド」つまり必要に応じて事前に準備されたビデオを通して学習したり、Skypeを使って教授との一対一の質疑ができたり、場合によっては出前授業まで取り入れられています。講義等のスケジュールも、「本職」に支障がないように組まれています。しかし、現職の教員としてきちんとした仕事をしながらの勉強ですから、院生本人の堅い意志がなければ続きません。

 

実は、このコースのユニークさに圧倒されながら三人の大学院生と午前と午後、二回にわたって私のこれまでの仕事とグローバル化の意味や具体例等についてずいぶん突っ込んだ遣り取りをしました。その中で、教育に携わる若い世代の人たちの人生設計が私たちの時代と比べて、ラディカルに多様化していることを知り、また教員と学生との二重のコミットメントをしっかりとこなしている姿を見て、若い世代に寄せている私の期待がさらに大きくなりました。具体的に三人を紹介したいのですが、個人情報に関わることですので今回は割愛します。

 

神戸からの帰りの新幹線中で書いている原稿ですので、I先生に送って頂いた写真をアップすることで終りたいと思います。参加者の皆さんからは、写真を公開することについて了承して頂いています。

  

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コメント

秋葉先生、昨日は貴重なお話とお時間ありがとうございました。
お話の内容や先生の守備範囲の広さ・深さに圧倒されましたが、何より先生のお人柄に触れることができ、勝手ながらとても親近感を抱くことができ嬉しく思いました。
またお会い出来ることを楽しみにしております。
大学院とともにご紹介頂きありがとうございます。

「Mizuno」様

コメント有り難う御座いました。院生の皆さんにお会いでき、それぞれ、仕事と勉学を両立させるという厳しい環境の中で、しっかり勉強・研究し未来へつなげている姿に、心から感動しました。

歳を取ることのメリットの一つは、若い時とは違った時間軸で物事を見られるようになることですが、その視点から発見したことを若い世代の皆さんと共有し、若い世代の皆さんがより多様な角度から未来のデザインをして行くお手伝いができることだと思っています。

次回は、今回に続いて、より広い範囲を「共有」出来ればと思っています。

兵庫教育大学大学院      グローバル化推進教育リーダーコース


兵庫教育大学大学院

グローバル化推進教育リーダーコース

 

最初にお詫びと訂正です。この素晴らしい大学院とそのコースを御紹介しようとする中で、大学の名称を誤って書いてしまいました。正式名称は兵庫教育大学です。お詫びして訂正します。以下本文です。


19日は月曜日ですが、成人の日ですのでもちろん休日(祝日)です。大学の正規の授業にゲスト・スピーカーとして招かれることはあるのですが、それが休みの日ということはほとんどありませんでした。大学そのものが休みだからです。しかし、今回話をした兵庫教育大学大学院のグローバル化推進教育リーダーコースでは、休日に授業をすることがこのコースの存在意義と本質的に関わっています。

                

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グローバル化する世界で活躍できる人材を育成することの重要性は言うまでもありませんが、その育成を担当する人たち、つまり教える側の教職員たちがいなければそれは不可能です。「グローバル化教育」という言葉で具体的に何を指すのかは長くなりそうですので、イメージとして御理解頂いたとして先に進むと、既にグローバル化教育を実践している、あるいはこれから導入しようとしている中学校や高等学校、高専等で、そのリーダーとしての役割を果せる人を育成するのが、グローバル化推進教育リーダーコースです。つまり、グローバル化教育チームのキャプテンを養成するための教職大学院のコースです。

 

そのために、教育現場で実際にグローバル化教育のどこかの分野での仕事に今携わっていながら、大学院で勉強する意欲を持ち、リーダーとして新分野開拓のために頑張りたいと思う人を対象としてこのコースが作られています。

 

またまた前置きが長くなりましたが、教育現場で教員としての仕事をしながら土日や祝日、また夏休みなどの休業の時を使って授業を受けることが基本の大学院ですので、成人の日に授業があってもおかしくない、という説明をした積りです。

 

さて、教員と学生という二足の草鞋を履く意欲ある院生をサポートし、このコースの目的を達成するために、実は感心するほど柔軟な形での授業が行われています。「ビデオ・オン・デマンド」つまり必要に応じて事前に準備されたビデオを通して学習したり、Skypeを使って教授との一対一の質疑ができたり、場合によっては出前授業まで取り入れられています。講義等のスケジュールも、「本職」に支障がないように組まれています。しかし、現職の教員としてきちんとした仕事をしながらの勉強ですから、院生本人の堅い意志がなければ続きません。

 

実は、このコースのユニークさに圧倒されながら三人の大学院生と午前と午後、二回にわたって私のこれまでの仕事とグローバル化の意味や具体例等についてずいぶん突っ込んだ遣り取りをしました。その中で、教育に携わる若い世代の人たちの人生設計が私たちの時代と比べて、ラディカルに多様化していることを知り、また教員と学生との二重のコミットメントをしっかりとこなしている姿を見て、若い世代に寄せている私の期待がさらに大きくなりました。具体的に三人を紹介したいのですが、個人情報に関わることですので今回は割愛します。

 

神戸からの帰りの新幹線中で書いている原稿ですので、I先生に送って頂いた写真をアップすることで終りたいと思います。参加者の皆さんからは、写真を公開することについて了承して頂いています。

  

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2017年1月 9日 (月)

今年の目標―安芸の郷の利用者の皆さんから

今年の目標―安芸の郷の利用者の皆さんから

 

安芸の郷の3つの事業所(森の工房みみずく・あやめ・やの)に通所している利用者は15日からスタート。初詣に近くの神社に行ったり、書初めをしたり、休みの間にたまったアルミ缶の回収とプレス作業を始めたり、やり残しの掃除をていねいに行ったりと普段の日中活動が穏やかにすすめられた。

 

3つの事業所の中の森の工房みみずくでは、毎年初出の日に今年の目標を利用者と職員がともに書いて発表することにしている作業班がある。作業室や通路に掲示されてその決心をみんなに見てもらっている。そのいくつかを紹介したい。

 

最初に森の工房みみずく・就労継続支援B型ぶるーべりー班。食品加工を行う。ブルーベリーのジャム、ソース、ジュレ、生食、クッキーやケーキなどを製造している。A4の紙に書かれた目標は一年間作業室の壁に掲示すされる。

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                           男性利用者の目標。

 

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                           女性利用者の目標。15項目ある。

 

次は森の工房みみずく・生活介護かえで班。通路の掲示板に展示されている。こちらはおおよそ1ケ月展示される。主に回収した新聞紙を一枚一枚丸くしてポリエチレンの袋に硬く詰めたクッション材料を毎日つくる作業を行っている班。

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              女性利用者の目標。通所することも大きな目標。

 

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              男性利用者の目標。

 

安芸の郷が3つの無認可の作業所と協力しあって事業所を開所したのは200310月から。今年で14年目を迎えることになるが、利用者の目標が進められるように支援し続けていくのが一番大切。

 

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13日に家族で夕方に散歩したのは坂町のベイサイドビーチ坂。風もなく気持ちのいい夕暮れだった。

20171月9

社会福祉法人安芸の郷 理事長 遊川和良

 

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2017年1月 8日 (日)

夜書いたラブレターをそのまま彼女に送るな      推敲で目を覚ませ


夜書いたラブレターをそのまま彼女に送るな


推敲で目を覚ませ

 

夜書いたラブレターを急いで彼女に送って破局を迎えてしまった若者の話は、都市伝説なのかもしれませんが、夜という時間の魔術があり、アルコールでも入っていれば最高傑作が生まれたと思い込み、また、映画や芝居のセレナードのシーンなども頭に浮かんで、今ここで彼女に届けなくてはという気持になるのはよく分ります。でも私のように人生をそれなりに過ごしてくると、時間という百薬の長とも仲良くなるものなのです。そして時間がお膳立てをしてくれるのが「推敲」です。実はこの言葉は、前回取り上げた「多作多捨」と一対の概念なのです。

 

「多作多捨」は、言葉を書く人間の多くが実践しているか、意識している言葉なのだと思います。この言葉を知らなかった私も⑦パパさんややんじさんも同じように反応したのですから。

 

しかし、こうして文字にしてしまうと、誰にでも多作ができ誰にでも多捨ができてしまうような印象を与えてしまいそうですが、そうではないことを昨夜、「10分間俳句」というブログで教えて貰いました。f

 

「十分間俳句」さんがここで説明しているのは正岡子規が連続して、いわば一息で読んだ次の4句です。

      

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雪ふるよ障子の穴を見てあれば

いくたびも雪の深さを尋ねけり


雪の家に寐て居ると思ふばかりにて


障子明けよ上野の雪を一目見ん

 

ほぼ同じ時に読んだ句でも、「いくたびも雪の深さを訪ねけり」の良さは一目瞭然ですね。でも、大切なのは、これを読んだ時の子規には、どれが良いものなのかという意識はなかったのかもしれないということです。少し時間をおいて、「これが良い」という判断ができたのかもしれません。あるいは子規以外の誰かが子規の苦吟している様子を見ながら「いくたびの----」がダントツに良いと判断したのかもしれません。あるいは違いは分っていても、そのまま詠み続ける意味があったのかも知れません。その場合でも後になってから秀句を拾い出す作業は必要です。

 

「多作」には問題がなくても、「多捨」は簡単に、いわば自動的にできることではなさそうです。しかし、私たちが経験的に知っているのは、他の人に見て貰う、少し時間が経ってから再度読み返してみる、いくつかの基準を設けて、試験の採点でもするかのように姿勢で読み返してみる等々、多くの駄作の中から珠玉の一篇を探す秘策です。

 

「多捨」のためには、良いものを判別する力、選ぶ力が必要だということですが、「選別力」「審美力」という言葉もあります。多くの候補の中で私はあえて「選球眼」を使いたいと思います。「珠」と「球」を掛けているのですが、独立したいくつもの「句」からより良いものを見抜ける力です。

 

それよりもう少し広いのが「推敲」です。これは一つ一つの句や文章の一部を変えてより美しいものに、あるいはより詩的なものに変える作業も含みます。もちろん、「選球眼」もその一部です。

 

実はここまで書いてきて、ため息をついています。多くのブロガーさんに倣って、ブログはとにかく毎日書くようにしよう、今年もそれは続けようと、一年の計にも掲げたのですが、やはり日常の波乗り作業に流されて、原稿のできるのが日付の変わる頃になるのもしばしばです。それから丁寧に「推敲」それも、英国の詩人ディラン・トマスは50回から100回と言っているのですが、それでは日が昇ってしまいますし、次の日の仕事にも影響が出ます。

 

創造する仕事には常に矛盾が付きまといますが、最低限、誤変換の数を少なくするという目標くらいはクリアーした上で、次の段階を考えられればと思います。

 

 

 

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2017年1月 7日 (土)

多作多捨


多作多捨

 

「一年の計」の追加項目として「一日一句」、つまり一日に一句は俳句を詠む、という目標を掲げようとも考えたのですが、日記もあり、ブログもある中でとてもそこまでは手が回らないだろう、という消極的な結論になっていました。

 

しかし、15日のプレバトで、夏井いつき先生が「多作多捨」の大切さを強調されていましたので、易きに付く結論を出してしまったことを少し後悔しています。俳句の世界ではこの言葉が広まっていることは初めて知ったのですが、「良いアイデアを出す方法」として、授業の中でも講演等でもこの点を繰り返してきていましたので、少し恥かしい気持にもなりました。

              

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拙著『顔を持ったコンピュータ』にも登場するコンピュータ科学者の一人がエドワード・フレドキン教授です。結構変わった人の多いMITの中でも目立つほどの人なのですが、学歴不詳、というより通常の教育はあまり受けていないにもかかわらず、コンピュータの世界では天才的な閃きで、多くの新分野を開拓した人です。

 

 

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 彼に、「それほど素晴らしいアイデアをたくさん生み出す秘訣は何なのでしょうか」と聞いてみたのですが、返ってきた答えに最初はびっくりし、後で納得しました。そしてそれは私の座右の銘にもなりました。「私は良いアイデアを生もうと努力している訳ではなくて、良くても悪くても、いや悪いアイデアをたくさん考えることにしている。その中から、たまに素晴らしいアイデアが顔を出すのだ」。これを密かに「フレドキンの法則」と呼んできました。

 

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 最初から良いアイデアを生み出そうとすると、何かに気が付いても、まずはそれを評価する気持になって、多くの場合は「つまらない」方のゴミ箱に入れてしまいます。そのアイデアに関連したことはいくつかあるはずなのですが、それらも次の候補としては顔を出すことはなくなり、私たちの限られた記憶の倉庫の中はすぐ空になってしまいます。そこから良いアイデアはまず出てこないでしょう。4字熟語としては、「多捨少作」でしょうか。

 

その反対に、とにかくアイデアが閃いたら、良くても悪くてもそれをしっかり育ててみる、その上で、拾うべきかどうかを考える、という順序にすると、仮に駄目なアイデアであってもそのアイデアから派生する全く別の畑への道が見えてきたりするということなのです。

 

「フレドキンの法則」が実は日本でも「多作多捨」として俳句の世界に独立して生きていたことを発見して、2017年がますます充実してきました。そして今年も「多作多捨」で頑張りたいと思います。その中から珠玉の真珠が見付かると素晴らしいのですが――。

 

 

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コメント

私も同じ番組のその場面で「多作多捨」と云う言葉を初めて聞き
感銘、いや、勇気を貰いました。

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
記事も楽しみにしてます。
プレバトを見られているとは、ちょとビックリしました。笑
広島でも、年配方で俳句をされている人は少なくないようですね。

「⑦パパ」様

自分が感じていることを短い表現で的確に言い表している言葉や作品に出会うのは嬉しいですね。「多作多捨」がその一つでしたし、結局俳句も、そういうことなのではないでしょうか。これをブログで真似しようとすると、ちょっと難しいかも知れませんね。オッと、これは明日のテーマです。

「やんじ」様

こちらこそ本年も宜しくお願い申し上げます。老若男女、誰でも簡単に楽しめるのが俳句でしょうが、芭蕉のイメージから「お年寄りの趣味」的な影も漂いますね。プレバトの良いところは、詫びとか寂とは対極にあるとさえ思われている芸能人に、俳句の良さを伝えていることなのではないでしょうか。

こんな形で芸能人の感性が研ぎ澄まされることで、底の無い下品さしか目にできないテレビの質が少しは向上するのでしょうか。

2017年1月 6日 (金)

2017年1月5日アップ 「一年の計」の修正と追加


「一年の計」の修正と追加

 

元旦にはやる気満々で「一年の計」を発表しましたが、早速修正と追加が必要になってきました。中間報告も兼ねて、お浚いすると、

 

 日記を付ける

何とか続いています。

 ブログを続ける

これも何とか続いています。

 

(A) 実は、ここで追加の(A)です。これまでの記事にも重複がかなりあるのですが、それはそれで文章の流れ等がありますので、どうしても重なってはいけないということではありません。ただし、何日に何をアップしたのか、記憶力だけには頼れない年齢になってきましたので、これまでの記事の簡単なリストを作る必要があります。

大募集

  そこで、どなたかに手伝って頂きたいのですが、ボランティアとしてリストを作って下さる方を探しています。コメント欄に連絡方法を書き込んで頂けると幸いです。

 

 公式ホームページを立ち上げる

これからゆっくり取り掛かります。

 

 歌のレッスンを始める

 アルティメットのシニア・チームを結成

 

この二つには追加と修正があります。

 

(B) 昭和の歌を守る会を再活性化します。

(ア) 実は、昨年の初めまでは月一回のペースで例会を開いていましたが、諸般の事情で定期的な会合が流れてしまっています。今年は、例会を再開したいと思っています。また全国各地のシダックスが閉店していますので、会場も含めて新たな展開を探りたいと思っています。

 

(C) アルティメットについては修正です。

(ア) シニアによるアルティメット競技は「グランド・マスター」というカテゴリーになっています。何でこんなに仰々しい名称なのか疑問に思っていたのですが、それに対する答は、かつてアルティメットの名選手として鳴らした人でも年齢とともに、広い競技場を走り回るのがかなり苦しくなるのだそうです。その結果、高齢者で競技に参加する人は称賛に値するという評価があるようなのです。確かに運動量は多いでしょうし、激しさでもかなりになるのも納得です。

(イ) そこで、フライング・ディスクを使っての他の競技がないのか調べてみたのですが、ありました。「ディスク・ゴルフ」です。ゴルフと同じ形の競技ですが、ボール代りにディスクを投げるところだけが違います。

(ウ) この競技に参加してくれそうな人にそれとなく声を掛けて見ましたが、「それよりお前が本物のゴルフを始める方が、全ての面で上手く行く」と逆に説得される始末です。今更ゴルフをという気持もありますので、現在、新たな方針を模索中です。

 

         

Photo

                   

 


 市民運動にも力を入れる

 

(D) これも追加です。

(ア) 今年は、核兵器禁止条約締結のための協議が開始されますが、できればニュー・ヨークまで行って、直接、ヒロシマの声を伝えたいと思っています。それが無理であっても最低限、日本政府が「反対票」を撤回して積極的にリーダーとしての役割を果たすよう、プレッシャーを掛け続けたいと思います。

 

 有償の仕事を増やす

現在努力を始めています。

 

 執筆中の本の出版

これも、出版社へのアプローチ等、少しずつ進んでいます。

 

 

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2017年1月 5日 (木)

憂国の士      天木直人氏と新党憲法9条

憂国の士

天木直人氏と新党憲法9

 

若かった頃の影響ではありますが、「憂国」ですぐ思い出すのは三島由紀夫の『憂国』です。また世間一般では「憂国」と国家主義・軍国主義を結び付けることが多いようですし、明治の志士のイメージも重なります。にもかかわらず、それに「士」を付けて「憂国の士」を考えると、真っ先に浮かぶのが天木直人氏です。

              

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 最初にお会いしたのは2000年、彼がデトロイトの総領事だった時でした。マツダが海外進出を積極的に行い、広島の部品メーカーへの発注が少なくなった時期だったのですが、ビッグ・スリーに広島の技術力を売り込みに行き、結果としてGMが広島にミッションを送り込んでくれることになりました。短期間に200億円以上の受注があったのですから大成功でした。その時に現地で応援してくれたのが天木氏でした。

 

その後、2001年に彼はレバノン大使になりました。911日の同時多発テロ以降、ブッシュ政権が「対テロ戦争」を掲げて強硬路線を取り、2003年にはイラクに大量破壊兵器が存在することを口実に (戦争が終ってからの検証では、大量破壊兵器は見付かりませんでした) イラクに侵攻し、小泉政権もこれに加担することになりました。

 

天木氏は、それまで培ってきた日本とアラブ世界との良好な関係を壊してはならないこと、戦争に加担することは日本の国益に反することを掲げて小泉政権にイラク戦争反対の意思表示をしました。それが元になって、彼は外務省を解雇されますが、この間の経緯を綴った 『さらば外務省! 私は小泉首相と売国官僚を許さない』(講談社2003)はベストセラーになりました。

 

その後、小泉政権の実態を世に知らしめ日本の政治を抜本的に変えるために、2005年には小泉内閣打倒を公約にして小泉総理の選挙区である神奈川11区から立候補しましたが、大差で敗れました。しかし、政治を変えたいという意思は変わらず、その後はインターネットを使っての政治活動を積極的に展開しています。

 

一番最近の動きは、昨年429日に、「新党憲法9条」を結成したことです。この日は安倍総理が米国議会で演説をした日ですが、その後829日に政治団体を結成、1029日には公式のホームページを開始しています。

 

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「新党憲法9条」の具体的目標は、次の衆議院選挙で比例の東京ブロックに4名の候補者を立て、その内から一人の当選を目指すというものです。公約は簡単で、次の二つです。

 

   1.憲法9条を国是とし、憲法9条を世界に広めます。
 
   2.新党憲法9条の国会議員は特権を求めません。政治家の特権を国民に返します。

 

安倍総理あるいはその黒幕が演出する「安倍シアター」がかくも大きな影響力を持ち、新たに選挙権を得た若者たちにも、解釈改憲が「当り前」「与件で変えられない」等の洗脳をマスコミの協力の下に行っている今、憲法9条の意味を掲げて、国会でまず一議席を獲得するためにインターネットを活用して供託金を募るという具体的な行動を起している人たちのいることがせめてもの救いです。

 

それを傍観して、「良い初夢を見た」で終らせてしまうのでは、いつまで経っても世の中は「真っ暗闇」のままになってしまいます。私たちも、天木さんや「新党憲法9条」に負けない、具体的かつ実現可能な行動を始めなくてはならないと思います。

 

 

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2017年1月 4日 (水)

オバマ大統領への手紙 最後まで諦めずに


オバマ大統領への手紙

最後まで諦めずに

 

昨年の一大イベントだったオバマ大統領の広島訪問後ずっと考えていたのですが、どのようなアプローチが良いのか、あるいは無駄な努力になるのか等、考えあぐねてなかなか行動できなかったのですが、秋になって、とにかく諦めずにできることは全てして見ようと決心して、オバマ大統領宛の公開状を送ることにしました。

 

オバマ大統領への「公開状」は、郵送とe-mailでホワイト・ハウスに、同様に東京のアメリカ大使館にも、大統領に転送して欲しいと要請、さらにニュー・ヨーク・タイムズ紙への投稿という形で採用して貰えればと思いe-mailで原稿を送りました。ニュー・ヨーク・タイムズ紙は、他に投稿したり発表したりしたものは採用しないとのことでしたので、ブログでは公開しなかったのですが、2017年になりもう採用されることはあり得ないと思ってこのブログにアップします。でも、どこかで誰かの目に触れた上で、そこから道が開けてオバマ大統領個人に読んで貰えればと、最後まで諦めずにプッシュし続けています。

            

New_york_times

                 

 

オバマ大統領への手紙

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拝啓  オバマ大統領殿

 

   貴職が在職中に広島を訪問して下さったことに、前広島市長として感謝申し上げます。被爆者そして広島市民だけではなく、全国民挙げて貴職の訪問を歓迎したことは、共同通信の調査ではっきり示されています。98パーセントの人が貴職の訪問を歓迎しています。

個人としても、貴職の広島スピーチに心から感動し感謝しています。それは2009年のプラハでの歴史的なスピーチをさらに敷衍し包括的にしたものでした。プラハスピーチに応えるために、200986日、平和宣言の中で、貴職の広島訪問は謝罪なしでも大歓迎であることを現職の市長としてお伝えしました。またルース大使を通じて秋にも同様のメッセージを発信し、2010年にはホワイト・ハウスで直接、広島への御招待の意を表明させて頂きました。

また、アメリカ国民の原爆投下についての考え方が、貴職のスピーチならびに広間訪問によって大きく変化したことも重要です。1945年にギャロップ社の行った「原爆投下は正しかった」かどうかという問に対して、正しいと答えた人は85パーセントだったのに対して、YouGov社が2016年に行った世論調査では、それが45パーセントにまでなりました。貴職のお陰で、アメリカにおいてこれほど劇的な変化が起きたことに感謝したいと思います。近い将来、このことが世界情勢に大きな変化をもたらすであろうことは確実です。

さて私は数学を勉強しましたので、貴職の広島スピーチの中で集合論的視点から気になったことを指摘させて頂きたいと思います。スピーチの中で貴職は広島を訪れる理由を説得力ある形で説明されています。「私たちが広島に来るのは亡くなられた方々の慰霊をするためです。その中には10万人以上の日本人の男女そして子ども、多くの韓国・朝鮮人、そして12人のアメリカ人捕虜も含まれます」

ここで貴職が例示されている方々に対しての優しい思いは世界中の皆さんに共有され感謝されていますし、私もその一人です。しかし、このリストから漏れているアメリカ市民のいることを申し上げたいのです。原爆投下時の広島にはアメリカ国籍を持つ日系のアメリカ人がかなりの数在住しており、彼らも被爆したのです。

米国に帰国してから、彼らは米国政府から医療の面での支援が欲しいと働きかけを行いましたが、この願いは実現されておりません。現在では、彼らは日本の「被爆者援護法」によって医療的な援助の一部をカバーされていますが、今もなお、アメリカ政府が彼らの存をが認めることになるよう願っています。

この手紙を書いているのは、貴職のスピーチや広島訪問の意図を批判するためではありません。そうではなく、私の指摘が、最終的には「隠された幸せ」になることを祈っています。貴職がアメリカ市民である被爆者に声を掛け、彼らの体験を聞くことによって一石二鳥の効果が期待できるからです。一つには、広島では時間的制約のために聞くことのできなかった被爆者の体験を貴職がゆっくり詳細にわたって聞けること、そしてもう一つは、彼らの存在を「公式」に認めることができるからです。

 

敬具

 

前広島市長

秋葉忠利

 

 

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コメント

秋葉先生、

本日は兵庫教育大学でのご講義ありがとうございました。最後に「報復ではなく和解を」の先生のご著書を持って北朝鮮について質問させていただきました一般の者です。

核兵器の廃絶は理想論としては理解できるが、現実性がないものとずっと思いこんでいた私にとって、ご著書の内容と、1986年のレイキャビクの米ソ首脳会談でレーガン氏とゴルバチョフ氏との間では署名寸前までいっていたこと、それ以降、核弾頭が毎年減っていることを知り、実現性があるのだということを知りました。

また、本ブログで知りましたが、さっそくオバマ大統領にも公開状を発表するなど、地道に確実に活動をされることを知り、本当に頭が下がる思いです。秋葉先生にとって、報復の代わりに和解、そして核廃絶とその先の世界平和実現がライフワークになっておられるのではと感じています。

核廃絶に関して、小生でもお手伝いとしての何か行動できればと思います。もし、リコメンドいただけることがあれば教えてください。

取り急ぎ、お礼とご報告まで。

(図書館の本しか持っていなかったので、あれからすぐに、ご署名いただければと思い、神戸駅地下の書店に買いに行きましたが残念ながら在庫がございませんでした)

松島様

コメント有り難う御座います。また兵庫教育大学での講演会に御出席下さり有難う御座いました。

理想を実現するための心の持ち方として、いろいろな人が勧めているのは、理想が実現した状態やその時の自分自身の姿を頭の中に映像として具体的に思い描いて、それを現実にするために努力する、ということですので、大きな目標をいくつかの小さい、より具体的なものに分けて、それが実現したときの映像を思い浮かべるようにしています。効果の挙がる時もありました。

行動の提案は、このブログでもさせて頂くことがありますし、その他、何か想い付くことがあれば、お願することになると思います。その際には、宜しくお願いします。

2017年1月 3日 (火)

こいつぁ春から縁起が良いわえ      タクシーはスマホで


こいつぁ春から縁起が良いわえ

タクシーはスマホで

 

元日の夜、親戚が集った恒例の新年会から帰ることになり、日頃から愛用しているタクシー会社に電話をしました。方向の違う2家族で二台必要だったのですが、車が調達できないということで、何とか一台を確保して貰いました。でももう一台はどうすれば良いのかと首を傾げた時に「救いの神」の登場です。

 

最近のタクシー事情に詳しいSさんが「スマホで頼もう」と、何やらスマホからいくつかの情報をインプットしている様子。画面から目を離してニッコリ、「もう一台OKです」ということで、最初の一台と合わせて2台確保できました。

 

これは、アメリカで使ったことのある「ウーバー」が広島でも使えるようになったのかと思いましたが、少し違っていました。

 

タクシーを「呼べる」サービスは「モタク」と名付けられていて第一タクシーが運営しています。このサービスを使うためには、スマホでアプリをダウンロードして、名前とメールアドレスそして電話番号を登録します。「呼ぶ」つまり「予約」するためには、アプリを立ち上げて「現在地から予約」をクリック、GPSが示している現在地を「お迎え先」に指定して、「注文」ボタンを押せばそれで完了です。

                

Photo

 

 実は、一度家に戻ってから別の用事で外出しようとしたのですが、タクシーがつかまりません。恐る恐るモタクを使ってみましたが、5分でタクシーは到着、あとは普通のタクシーと全く変りのない対応でした。電話代も掛からず、番地を伝える手間も要りません。数クリックで、しかも、「車が手配できません」ということもあまりないとは、Sさんの経験です。

 

タクシーがつかまり難かったのは、そもそも元日に営業しているタクシーの数が少ないからだろうと運転手さんが言っていました。確かに、中央通りでもタクシーの姿がほとんどありませんでした。こんなときこそ、モタクの出番です。

  

20170102_20_01_23

元日の中央通り


タクシーがつかまらない、という「悲劇」転じて、新しい便利なサービスを教えて貰い実際に使ってみることができた元日は「こいつぁ春から縁起が良いわえ」という思いで閉じることができました。

 

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2017年1月 2日 (月)

私の抱負―今年もよろしくお願い申し上げます。

私の抱負―今年もよろしくお願い申し上げます。

 

昨年末からのイライザさんとの約束ですので、新年にあたり、私も今年の抱負というか決意を述べてみたいと思います。

 

私の抱負は、簡単なものです。

 

 

 市民運動に昨年以上に力を入れます。

 

安倍政治の行く先に、何ともいえない不安を感じているのは私だけではないと思います。その政治を動かしていくのは、選挙もそうですが、結局のところ市民の力しかないと思います。

 

新年を迎え「決意を新たにしたい」と早朝から岩国市まで行ってきました。岩国の愛宕山では、2010年8月から毎月1の付く日(31日を除く)に「見守りの集い」という座り込みが行われていますが、元日も休まず実施されています。その行動に私も何度か参加してきました。元日の参加は、昨年に続き、4回目ぐらいです。

 

Photo

住宅団地づくりとして開発された愛宕山が、米軍住宅地となり、その建設が本格化しているようです。座り込み行動が行われている周辺も野球場などの建設が急ピッチで進行しています。

 

基地機能が急速に強化される岩国基地ですが、広島ではいまひとつ関心が薄いように感じられます。まさに「ネバーギブアップ」でがんばっている岩国の人たちとの連帯が少しでもできればとの思いが今日の行動でした。

 

今年も、出来るだけ、こうした行動に参加したいと思います。

 

 森瀧市郎先生の思想を広げることです。

 

昨年は、広島県被団協結成60周年記念の集いや原水禁学校などで、「森瀧先生から学ぶ」と題して4回ほど講演する機会がありました。その準備をするたびに、新たなことに出会い、そして今の時代に受け継がなければならないことを発見します。「核絶対否定」「核と人類は共存できない」の言葉に込められた森瀧先生の深い思いを、若い人たちに伝えていくのは、私の役割の一つでもあると思っています。

 

Photo_2

 ブログへの掲載回数を増やします。

 

このブログが始まってもうすぐ一年です。今年は、何とか定期的に記事が掲載できるよう頑張ります。

 

こんなわずかばかりの抱負というか決意ですが、何とか実現できるよう努力したいと思っています。

 

 

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2017年1月 1日 (日)

明けましておめでとうございます 本年も宜しくお願い申し上げます


明けましておめでとうございます

本年も宜しくお願い申し上げます

 

一年の計は元旦にありですので、今年、2017年の計画を以下、御披露させて頂きます。個人的なことが多いので、お読み頂いても共感や納得とは縁のないことばかりかもしれませんし、あまり勉強にもならないと思います。でも私にとっては、ここに書かせて頂くことで後に引けなくなりますので、御容赦頂ければ幸いです。順不同です。

 

 日記を付ける

(ア) 今まで何年も年の初めには日記を付ける決意をしてきました。でも、毎年「三日坊主」で終りました。今年は、せめて4日までは続けたいと思います。

(イ) 続かない理由の一つは、書き続ける動機がないからだということに気付きました。動機付けのために、今年は「5年連用日記」帳を買いました。来年の同じ日に、「去年は何をしたのかな」と思いつつ日記を付けている自分を想像することで、少しは動機付けになると考えているのですが、その通りに展開するかどうか、適宜報告したいと思います。

           

Photo

                 

 

 ブログを続ける

(ア) 忙しい時には、「明日一日くらい飛ばしても良いだろう」と考えてしまうのですが、何とかこれまで続けて来られましたので、少なくともあと一年は続けなくてはと思っています。これまで取り上げたトピックも続けてウォッチしたいと思いますし、新たな領域にも視野を広げられればと思います。

(イ) そのために、豊かな経験を持つ広島県原水禁の常任理事の皆さんに、月に一度原稿を寄せて頂けるようお願いをし続けたいと思います。

 

 公式ホームページを立ち上げる

(ア) インターネットが普及してからの夢でした。毎年先送りしてきましたが、今年こそは!

(イ) そのため、国会図書館に行って資料を貰ってきましたので、実現しないと罰が当たります。

 

 歌のレッスンを始める

(ア) カラオケだけが趣味と言っても良いのですが、独りよがりだったことを反省しています。歌の先生に指導を受けようと思います。

(イ) 実は、デュエット・デビューの予定があります。129()の午後2時から広島流川協会で一曲歌わせて頂きます。詳しくはまたお知らせします。

 

 アルティメットのシニア・チームを結成

(ア) アルティメットという競技は前に御紹介しましたが、河川敷などを使って、年齢相応のチームを作って練習できればと思っています。

(イ) 興味のある方は、コメント欄に連絡先を書き込んで頂けますか。公開はしませんので。

 

 市民運動にも力を入れる

(ア) 広島市やその周辺では、100パーセントとは言えませんが、いろいろな催しに参加して連帯の意思を共有しています。

(イ) 東京や関東での催しにも参加できる環境を整えられればと思います。交通費等の捻出をどうするかが問題です。

 

 有償の仕事を増やす

(ア) 上記の目的のために、仕事の範囲を広げて、交通費くらいの収入を確保するのが目標です。

(イ) 通訳や英語の指導等もできますが、力仕事はもう無理かもしれません。

 

 執筆中の本の出版

(ア) 憲法について、またオバマ大統領の業績について、このブログで読んで頂いたことなどを骨格にして一二冊本としてまとめています。

(イ) 今年は、気骨のある出版社にお願いして公刊できればと思っています。

 

末広がりの8つにまとめましたが、追加があるかも知れません。かなり個人的かつ勝手な思いをお読み頂き有難う御座いました。

 

 

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