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2016年12月10日 (土)

12.8不戦の誓いヒロシマ集会


12.8不戦の誓いヒロシマ集会

194112月8日(ハワイ時間12月7日)未明、日米開戦のきっかけとなった真珠湾攻撃が行われた。その日の朝、ラジオから繰り返された「大本営陸海軍部発表」「帝国陸海軍は南太平洋上において米英両国と戦闘状態に入れり」は人々の心に勝利の美酒を味合わせたが、国民の多くはその一方で大変な波が押し寄せてくる不安を感じていた。

 

その日から75年目を迎えた昨日、沖縄から高里鈴代さんを迎えて12.8不戦の誓いヒロシマ集会が開催された。高里さんは那覇市議会議員を長年勤めた後、「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」・「オール沖縄会議」の共同代表を務めている。米兵による女性強姦事件の救援活動、米軍基地撤廃運動、そして普天間基地の辺野古への移転阻止、高江に建設が強行されようとしているオスプレイパッド阻止闘争の先頭に立って闘っている女性である。

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集会は主催者を代表して広島県原水禁共同代表の秋葉さんの挨拶から始まった。秋葉さんは、「安倍首相が真珠湾を訪問する」という発表があったことを取り上げ、「安倍首相の訪問は決して両国民の和解につながるものではない。オバマ大統領来広で安倍首相が目論んだものは日米安保強化であった。しかしこの目論見は成功したとは言えなかった。真珠湾訪問は平和を求めて心からの謝罪や和解ではなく戦争への道に一歩進む安倍首相の狙いがある」と断じた。また、トランプの大統領当選で揺らぐヨーロッパ・アメリカでマイノリティへの差別・拝外の動きに抗して「ピン」をつける運動が拡がっていることを紹介してくれた。私たちが子どもの頃、安全ピンと呼んでいたものである。このピンを付けることによって私はマイノリティへの差別・拝外主義に反対するという意思表示を行い、「ああ、このバスには私の味方がいる」と弱者に安心してもらう効果があるという。日本でもヘイトスピーチが横行している。「ピン」運動を拡げていきたいなと思って今日の外出にはさりげなく付けていった。

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高里さんは辺野古(海)と高江(森)で現在、何が起こっているのかわかり易く話してくださった。高江の森では、巨樹が何の許可も取らず切り倒され無法に自然が破壊されていること、ジュゴンのふるさと辺野古の海が埋め立て工事で荒らされていること。オスプレイパッド建設への反対の動きが強まるにつれ全国から機動隊を動員し、住民への弾圧が強化され、リーダーを無法に逮捕し未だに拘留を続けているという。その中で発生したのが大阪の機動隊員による「土人」発言である。この発言について鶴保庸介沖縄担当大臣は「差別発言とは断定できない」「言い換えもしない」と開き直り、以前であれば大臣の更迭が行われる事態だがそのまま居座っているという状況に危機感を抱いたのは私一人ではないだろう。 こうした状況の中でオール沖縄の結束は一段と強化されていることを聞いて

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私を含む本土の無責任さを痛感した。「あなたたちは何をしているのですか」と怒りの矛先が私たちに向いて当然だと思うのに連帯を呼びかける高里さんに甘えてはならないと自らを戒めた。

 

   1995年、小学生への暴行事件を受けた県民大会に8万5千人が集まった。そのうねりを受けてSACOが発足したが、「基地軽減どころか日米軍事同盟の強化が現実である。辺野古への普天間基地の移設はどうやら日本側からの提案らしい。最近、当時のモンデール駐日大使は辺野古への基地の移設について言及していないと明らかにしたそうだ」高里さんから次々と飛び出す言葉は予想していたとはいえ政府がどこを向いて誰のための政治を行っているのかキリキリと胸が痛む。怒りがこもっての痛みである。

 

 「日本国土面積の0.6%に過ぎない沖縄には在日米軍施設の74%があり、日本全国の米軍基地関係者5万人のうち2万5千人が在沖している。私たちは平和憲法のもとに復帰を望んだ。平和な入り口に入ったはずだったが、振り向いてみれば日米安保下に組み入れられていた」

 

 この高里さんの言葉こそ沖縄県民の無念の思いであり怒りの原点であろう。

 

 講演の後半、米軍の沖縄本島上陸から米兵による女性への性暴力が始まった歴史をつぶさに記録した資料を見ると強姦・殺人が頻繁に繰り返され、小学生や赤ちゃんを抱える母親まで被害を受けている。その記録をよく見ると「詳細不明」や「不明」「訴えず」の文字がよく目に付く。それが1945年から現在に至るまで続いている。高里さんはこれが日米地位協定の実態だと語ってくれた。

 

ベトナム戦争後、女性の性暴力と絞殺事件が相次いだ。ベトナム戦争の住民虐殺を行った米兵は自分が殺されるという悪夢にうなされたという。悪夢の中で妻を絞殺しかけたという米兵はそれ以後寝室を別にしたという。戦争は加害者の精神をも蝕んでいくことも高里さんは紹介してくれた。

 

基地と民有地を区別するオレンジ色の境界線。日本側は許可された者しかこの境界線を越えて基地に入ることはできない。しかし米兵は自由に出入りし犯罪を起こしている。これが日米地位協定の実態を端的に表しているという。

 

女性への性暴力の歴史を読む高里さんの体には人権蹂躙を許さないという怒りと決意がこもっていた。住民の怒りは頂点に達している。軍隊の撤退こそが女性や子どもの安全と人権を護る唯一の道という言葉はずしりと重かった。

 

現在、基地は沖縄の経済の5%を支えているに過ぎないそうだ。昔、沖縄の教職員と交流した際に経済特区構想を厚く語ってくれた人がいた。私もそれに夢を感じた。日本の捨て石として使われた鉄の暴風の歴史を繰り返させないために米軍基地、自衛隊基地を撤廃するために沖縄と本土で共闘していきましょう。

(中谷悦子)


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