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2016年11月11日 (金)

これからどうなる? トランプ大統領のアメリカそして世界は?


これからどうなる?

トランプ大統領のアメリカそして世界は?

 

一夜明けたアメリカで、映画監督のマイケル・ムーアが、「選挙に負けた今やるべき5つのこと」Facebookに投稿しました。その内容はHuffington Post のサイトで読めますので、紹介しておきます。日本語のサイトですので日本語訳もついています。

 

Photo_2

                             

 

また、「工場長」さんが紹介してくれた、彼のブログでの「トランプ候補が勝利する5つの理由」も必読です。

 

さて「これからどうなる?」ですが、マイケル・ムーア氏の「選挙に負けた今やるべき5つのこと」にも触発されて思い出したのが、2000年の選挙と翌年のブッシュ政権のスタート直後のアメリカの雰囲気でした。記録では2002年の秋ニューヨークを訪れているのですが、その前、2001年の春にもニューヨークで平和運動の関係者とのミーティングに出席した記憶があります。どちらなのか再度チェックしたいと思いますが、その時のアメリカのNGOの仲間たちは、救いようがないと見えるほど疲れていましたし、絶望感に打ちひしがれていました。ブッシュ大統領の打ち出す施策に対抗する術がなく、この先の希望も見出せないといった発言が続きました。

 

そこでの私の発言は良く覚えていますが、英語では「ペップ・トーク」、マイケル・ムーア氏の「選挙に負けた今やるべき5つのこと」が良い例なのですが、聞き手と問題を共有しながら、問題を単にネガティブに捉えるのではなく、プラス思考に転換するメッセージを伝えるスピーチです。そしてその時、目的は達成できたと思っています。

 

そこでは二つの歴史的な事例を持ち出して、絶望的とも思われる状況をプラスにしようと呼び掛けました。一つは、大統領に失望していても事態は必ず変わるという事例です。リンカーンが大統領になった時、彼は憲法に従って奴隷制度は認める立場になりました。奴隷解放論者に取っては大きな打撃でした。加えて当時、リンカーンは史上最悪の大統領だとさえ言われるほど評判が悪かったのです。しかし、そのリンカーンは奴隷解放宣言を出しアメリカ史上最も評価される大統領であり続けています。ブッシュ大統領に同じことは望めないかもしれないけれど、長期的に物事を捉えよう、そして理想を掲げ続けることの大切さを示す例になるのではないかと訴えたのです。

 

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そしてもう一つは、核兵器と言えばその原点ともいえる被爆者の人生です。被爆者たちの辿った人生を考えれば、政治状況が少しくらい悪くなったと言って絶望している暇はないはずだろう。被爆者が同じように諦めてしまっていたら、おそらく核兵器は再度使われ、我々は今ここにいないはずだ。我々がその意志を継がなくて誰が継げるのか。頑張る以外の道はない。それが広島からのメッセージだ。

 

事実、ブッシュ政権は二期8年続きましたが、2009年にはオバマ大統領の登場という世界史的な変革が実現したのです。トランプ政権が二期続くかどうかも分りませんが、少なくともこれからの4年間、アメリカそして世界の理想を具体化するためのさらなる努力を始める決意こそ今求められているのだと思います。

 

もう一つ、トランプ政権の今後を考える上で大切なのは、リンカーンの故事の中心にある憲法です。アメリカの大統領は就任にあたって宣誓をしなくてはならないことが憲法で決められています。当然トランプ氏もその宣誓をした上で大統領になるのです。宣誓の言葉は、

 

「アメリカ合衆国の大統領という職務を忠実に執行し、私の能力が許す限りの最大の努力をして、合衆国憲法を維持し、擁護し、防衛することを厳粛に誓います」です。

 

選挙中には憲法を無視する発言を続けてきたとしても大統領としては、リンカーンと同じように憲法を遵守しなくてはなりません。また国際法にも縛られます。選挙運動中の景気の良い発言も、憲法や国際法の観点から検証すると実行不可能なものが多くあります。だから何もしなくても良いという意味ではなく、憲法や法律を生かして暴走を止める準備を直ちに始める必要があるのではという問題提起です。安倍内閣の解釈改憲の危険性は、このような歯止めも解釈改憲で無効にできる結果をもたらすからです。

 

選挙運動では、デマゴーグとして論理を無視し、発言の整合性などお構いなしに言いたい放題をしていたとしても、大統領は全ての事柄について最終責任を持たなくてはなりません。そしてそれは予算という形で具体化されます。予算がなければ何もできないという制約も当然付きまといます。低所得者の税金を安くした上に、高額所得者にも好い顔をしようとしても、そのためにはお金が必要です。このほかにもいくつもの例で示すことは可能ですが、こんな矛盾が現れた時にどうするのかが問われます。つまり、トランプ候補に投票した低所得者や失業者を最後まで守る覚悟があるのかどうかが問われる時が来ます。その他にも、様々なグループ間の利害関係が衝突する案件も多くあります。国際的なことを考えても、全ての国と11の関係つまり条約をたくさん作って、その全てが満足の行く形になることは考えられません。その先をどうするのか、次回考えたいと思います。

 

  

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コメント

日本でも社会党の党首が首相になったり、宇宙人が首相になったりしましたから、それに比べればトランプ大統領も驚くほどのことではないように思います(笑)

「変人」様

コメント有難う御座いました。おっしゃる通り意外な人がトップに座ることは、歴史的にも多くあります。

でも、御指摘の二人については、総理就任後に、一人は解散して民意を問う代りに多くの市民の意思を無視して自衛隊が合憲だと宣言して、それが解釈改憲への道を開いたという見方ができますし、もう一人は、命を懸けてでも守るべきだった「最低県外」という言葉をあっさり捨て去って、民主党離れその結果としての現在への道を作ったということを重く見たいと思います。

トップの言動によって国が変わってしまうことを端的に示しているように思います。

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