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2016年4月30日 (土)

LINE句会

LINE俳句会

 

ゴールデンウイークが始まり、多くの皆さんが日常的な生活から離れて命の洗濯をしたり非日常の世界に浸ったりしているようです。私たちもそれに倣って、これまでとは少し趣向を変えてみたいと思います。趣味の世界です。と言っても始めたばかりなのですが、特徴は、ハイテク利用の和の趣です。お付き合い頂ければ幸いです。

 

昨年、ガンで在宅治療を続けていた同級生を励ますために、特に親しい友達何人かとLINEのグループを立ち上げ、朝食の写真とか庭の様子、身の回りに起きる珍事の報告などでかなり盛り上がりました。その仲間の一人が、実は「てつを」という俳号まで持っている「俳人」だということもLINEのやり取りで分りました。彼が自分の句をアップしてくれたからです。

 

それが契機になって、「てつを」氏をお師匠さんに祭り上げ、LINE句会を始めました。と言うと、ちょっと高尚な会のようにも読めますが、もっと実用的な方法で勉強しています。つまり、まず師匠が一句詠みます。私達弟子は、LINEでその句を読んで、「てつを」師匠の講釈を聴いた上で、(と言ってもLINEで読むのですが)、ちょっぴり頭をひねって、その一部を変えて作品を提出します。これが基本的なパターンです。本歌取りと言うと聞こえが良過ぎますが、単純に「真似る」ことから始めたのです。これなら誰でも参加できます。

 

ワイワイガヤガヤ、俳句を中心に新たなコミュニケーションが始まりました。思いもかけない進展で私たちは大いに楽しみ、ちょっとですが、俳句の精神みたいなものにも触れることが出来ました。その上、新聞や雑誌の俳句欄も身近に成りましたので、LINE句会の会員にとっては大きな成果があったと言って良いでしょう。

 

皆さんにも楽しんで頂きたいと思って、以下何句かを御披露させて頂きます。昨年8月31日の師匠の句から始めましょう。

                        Photo


散歩道咲く朝顔に友の顔                                  (てつを)


                       20150930_095414


散歩道妻の横顔秋桜                                      (イライザ)


これは、朝の散歩を日課にしている私に刺激を受けて「てつを」師匠も散歩を始めた頃の句です。散歩道で見かけた朝顔をスマホで撮り溜めていたのですが、それを送ったことへの師匠からの返信がこの句でした。私は「友」を「妻」に変え、「朝顔」を「秋桜」に変えただけなのですが、何とか形になっていると自画自賛しています。

 

次の句は、師匠が川辺川で出会った家族の逞しさに打たれての句ですが、「辺りには家族連れが遊んでおり、対岸の高い岩の上では子供が2人下の深い淵を眺めている。すると、私と世間話をしていた若いお母さんが川に入り、抜き手を切って対岸に泳ぎだした。対岸に着くと岩をスルスル登り、子供たちと一言二言。いきなりヒラアリ、ドボーン!!水面に顔出すと、手を振って何ごとか叫ぶ。すると、子供が一人二人飛び込んだ。」

 

川遊び率いる母のたくましき                         (てつを)

 

私は、その子どもたちと同じ年頃に戻って、母の水着姿を思い出していました。

 

濃紺の水着鏡の母眩し                                     (イライザ)

 

それから数日後、秋の風が爽やかに吹く日にわれらが友は旅立ちました。

 

秋風にのりて旅立つ君の笑み                          (てつを)

 

ハナミズキ散る日ヒロシマ君偲ぶ                     (イライザ)

 

LINE俳句会は今も続いています。

 

 

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