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2016年4月 6日 (水)

G7外相会合を成功させるために

G7外相会合を成功させるために

岸田外務大臣・湯崎知事・松井市長に要請してきました。

 

今週の日曜日、10日と月曜の11日に広島でG7外相会合が開かれます。G7とは、日本、アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、フランスです。2008年にはG8の下院議長会議が開かれましたが、それに匹敵する重要な会議です。ホストは広島選出の、しかも平和公園のある中区を選挙区の一部として持つ岸田文雄外務大臣です。世界の未来に大きな影響力を持つ外務大臣たちに「ヒロシマの心」を理解して貰い、その理解を行動に移して貰うための絶好の機会です。

 

当然、岸田大臣もそう考えているはずですが、日本の外務省は必ずしも核廃絶には熱心に取り組んできてはいませんし、アメリカはじめ核保有国も、岩をも通す固い意思で核廃絶のために努力してきた訳でもありません。こうした背景の下、「広島宣言」に被爆者をはじめとする広島市民の思いを盛り込んで貰うためには、被爆者や市民のみならず、広島県も広島市も、そして世界の都市・市民も一体になって岸田さんに期待していることを伝え、大臣に「頑張るぞ」と決意を固めて貰うことが、一番効果的なのではないかと考えるに至りました。

 

そのために、昨日45日、広島県原水禁とその三人の代表委員(金子哲夫・佐古正明・秋葉忠利)が、広島市内の岸田事務所で下岸征史秘書、県庁では高垣広徳副知事、そして市役所で松井一實市長に要請書を手渡してきました。要請の内容は、「ヒロシマの心」を具体的に表している二項目を「広島宣言」で取り上げ、岸田大臣には会合の議長としてリーダーシップを発揮すること、また県・市としてはその方向で岸田外相に働き掛けるようにということです。

 

内容については十分理解しているとのことでしたので、今後の具体的な進展に注目したいと思います。

                     

Photo

下岸秘書と、原水禁の代表委員金子哲夫ならびに秋葉忠利

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高垣副知事と秋葉代表委員

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松井市長と金子・秋葉両代表委員

 

岸田外務大臣に提出した要請書は以下の通りです。

                要請書

G7外相会合広島開催に当って

岸田外務大臣殿

来る410日と11日に広島でG7外相会合が開かれます。被爆地での外相会合としての声明がまとめられると思いますが、その中に次の2点が含まれるようになることは、広島市民・県民そして我が国、ならびに世界市民の切なる願いです。被爆地選出の大臣、国会議員として、岸田外務大臣にそのためのイニシャティブを取って頂きたく、お願い申し上げます。

 被爆地において被爆の実相に触れ、また被爆者の証言に接し、「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という被爆者のメッセージに心から賛同し、核兵器によるこのような悲劇を二度と起こしてはいけないとの決意を新たにした。

 

 その結果として、我々が外相を務める国々も批准し遵守の義務のある核不拡散条約に規定されている第6条を「誠実に」遵守することを、被爆地広島で厳粛に誓う。

 

[]核不拡散条約第6条   各締約国は、核軍備競争の早期の停止及び核軍備の縮小に関する効果的な措置につき、並びに厳重かつ効果的な国際管理の下における全面的かつ完全な軍備縮小に関する条約について、誠実に交渉を行うことを約束する。

Each of the Parties to the Treaty undertakes to pursue negotiations in good faith on effective measures relating to cessation of the nuclear arms race at an early date and to nuclear disarmament, and on a treaty on general and complete disarmament under strict and effective international control.

[背景]

 広島会議は、核廃絶に向けての一大転換点になり得る。

(ア) 初めて被爆地を訪問し被爆の実相と被爆者の証言に触れることによるインパクトは計り知れない。例えば2008年のG8下院議長会議での経験から明らか。

(イ) 今回のホストは、広島選出の岸田国男外務大臣であり、外務大臣の職責は、所属政党の主張を国際社会で述べることではなく、日本国民を代表して国際社会で発言することである。その際、国民を「生活」のレベルで代表する自治体の首長の意思が尊重されて当然である。

(ウ) 同時に、広島選出の国会議員として「ヒロシマの心」の代弁をするこの機会を有効に生かしてくれることを広島市民・県民は期待している。さらにこれは、広島だけではなく、「ヒロシマの心」を「我が町の心」と奉じている世界の都市の思いでもある。

 

 

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コメント

「ヒロシマ」を代表するブログの登場にワクワクして毎日の記事をたのしみにしています。

そこで僭越ながら、広島市民の一人としての希望ですが、秋葉市長がオバマジョリティーを掲げていた時には否定的だったマスコミが今頃になってオバマ大統領の広島訪問に期待を寄せてキャンペーンを行っています。そうした動きや、最近発表されたオバマドクトリンなどにも触れた記事を書いて頂けないものかと、密かに期待をしております。

いつかで結構ですので心の隅でもとめて頂ければ幸いです。

ドクター様

温かいコメント有難う御座います。

オバマ大統領の広島訪問が彼の「bucket list」(元々は生きている内にしておきたいことという意味ですが、任期中にしたいことという意味で使っています)に入っているかどうかですが、かなり微妙です。

昨年4月のワシントンの記者会主催のディナーでは、ずいぶんリラックスしてbucket list についての発言をしています。この調子なら訪問の可能性はあるのかなとも思えましたが、アメリカという国も複雑ですので、今の時点での予測は難しいですね。

アメリカの状況、日本や世界の状況、そして人類史というスパンで考えた時に、私がオバマ大統領の立場なら、広島訪問の方に賭けると思いますが---。

ケリー国務長官の慰霊碑への参拝に、アメリカでは反対意見が多いようですね。
でも、そんなかにも、ヒロシマに訪れ、見て聞いて知って、ヒロシマ市民と触れ合った人たちは、反対意見に対して、「そうじゃない」と否定して、ケリー国務長官の来ヒロを歓迎して意見を述べられていることはとても嬉しいですね。ほとんど報道されませんが。
世界は、中東での戦争・紛争、ヨーロッパでのテロ、東アジアでは北朝鮮問題、そしてアメリカの大統領候補は過激な発言をする人が歓迎されています。
先の大戦も当然始まってわけでなく、何年も数十年もかけて始まっています。
今、世界は第三次世界大戦へと進んでいるようにも思えます。
また、核兵器の使用の意義が、少しずつですが正当化されつつあるようにも思います、
今回のG7外相会合で、核保有国のトップの政治家が、核兵器を使用したらどんな結果をもたらすかを、ヒロシマで確認してもらうことは重要ですね。
核兵器を使用した実情を知っている核保有国の政治家は、約70年前の政治家なんですから。
70年前に結果を残している、時間を止めているのはヒロシマとナガサキなんですからね。

やんじ様

的を射た御指摘有難う御座います。

未来を予測するのは難しいのですが、その一つの理由は、現状を正確に記述している積りで実はそれが未来をある方向に導く手助けをしていることもあるからです。  

ハーバード大学のスティーブン・ピンカー教授の大著『The Better Angels of Our Nature』(副題は「Why Violence Has Decline) は、人類が長期的に平和になってきていることを膨大なデータによって「証明」しています。短期的にも、第二次世界大戦後の世界が、それ以前の世界に比べて平和であることを示しています。(邦訳は『暴力の人類史』内容を表してはいないタイトルです)

だから、何もしなくても平和は続くということではなく、この大きな流れを私たちの手でしっかりと持続させることが大切だというメッセージになるのだと思います。

今回のG7外相会合だけでなく、日常レベルの出来事まで含めて、一つ一つが未来を創り出す上での鍵なのではないでしょうか。人類史という大きな流れを見ながら、足元の生活も踏まえて、諦めずに、「もう一歩」と頑張ることが大切なのかもしれません。

そのために、おっしゃるように広島・長崎は大きな役割を果たしてきましたし、これからも果たせると思います。

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