2018年5月22日 (火)

犯罪を犯してはいけない ――重言でないと伝わらないこともある――


犯罪を犯してはいけない

――重言でないと伝わらないこともある――

 

 

これまでも何度か繰り返してきましたが、「馬から落ちて落馬した」とか「注目を集める」といったような、無駄な、その上、美しいとは言えない表現に対しては、違和感のあることを私たちが発言し続けることで、より美しい日本語に満ちた社会ができて行くことを信じています。そう言った後で、正反対の主張をするのは気が引けますが、それでも現実には、明らかに重言だと言われている言葉、しかも、変換ソフトが必ず疑問符を付ける表現でも、正確に意味を伝えるためには使わざるを得ないものがかなりあります。今回はその一つを取り上げたいと思います。

 

それは、「犯罪を犯す」です。「犯」の字が既に使われていますので、「犯す」は重なってしまう、だから「犯罪を行う」とか「罪を犯す」に言い換えろという人もいます。でも、「罪を犯す」と「犯罪を犯す」では、意味が違います。

 

「罪を犯す」の方は、道徳的な意味合いが強く、極端な場合には、心の中で罪深いことを考えただけで「自分は罪を犯してしまった」、と思ってしまう人がいてもおかしくはない表現です。こんな場合に、「犯罪を犯してしまった」と思い込んで反省する人は多くはないでしょう。

 

対して、「犯罪」の方は、法律的に罪であると規定されていることがその意味ですので、それを犯すということは法律違反をすることです。

 

さらに、ある行為が「犯罪」であるためには、事実を元にそれが法律違反であることが立証されなくてはなりません。

 

今、世間を賑わしている日大のアメフト部の選手による「Kwansei Gakuin (ローマ字の綴りが「Kansei」でないこと、「西」が「せい」であるのは、漢音を採用しているからです。関心のない人にはどうでも良いことなのかもしれませんが) 大学の選手に対する傷害事件について、この視点を採用すると大切なことが分ってきます。

 

Photo

 

日大の内田正人監督は、「責任は全部自分にある」「だから辞任する」ということは言っていますが、何故、傷害事件が起きたのかについては何も語ろうとはしていません。

 

しかし、この事件が「罪を犯した」という内容ではなく「犯罪を犯した」という範疇の出来事なのだと、多くの人がビデオを見て感じているのですから、それが真実なのかどうかを確かめる必要があります。当事者である内田監督が自発的に説明するのが一番手っ取り早いのですが、司法の場では、「自分に不利になる証言をしなくても良い」そして「自分に不利になる証拠を出さなくても良い」という原則がありますから、それも尊重されなくてはなりません。

 

となると、真実を究明するためには、被害者が被害届を出して、裁判の場でたたかう必要がありそうです。そして、最新のニュースでは、被害者の父親が被害届を出したようですので、その方向に舵は切られています。

 

そして、裁判になれば、より真実に近付ける可能性が大きくなります。タックルをした選手 (A選手と呼んでおきましょう) が、いやいやながら、「NO」とは言えない監督に強制されてタックルをしたのか、それとも、自分の判断で、あるいは監督に「そんなことはしてはいけない」と強く教えられていたにもかかわらず犯行に及んだのかでは、犯罪の性質が全く違います。また監督自身が刑事責任を問われるかどうかも違ってきます。

 

監督や大学の権威が怖くて、真実を述べられなかったA選手が、刑事罰を前に、真実を話す可能性は大きくなるでしょうし、他の選手も、A選手だけが人身御供にされてしまう状況だと判断すれば、正直な証言をする可能性も増えるのではないでしょうか。

 

「犯罪」で大切なのは、裁判の結果として、法律違反が行われたという事実が確認されることです。事実確認なしでは「犯罪」かどうかの認定はできないのです。事実を述べずに「責任は自分にある」と述べることの無責任さは正にここにあります。そしてそれは、自らが犯罪行為に手を染め、自らの不利益を避けるために黙秘していることと、ほぼ同じことになります。

 

あるいは、全く別の可能性のあることも指摘しておかなくてはりません。内田監督が暴力を憎む素晴らしい監督だ、ということが明確に証明される結果になる可能性もあります。

 

「犯罪を犯す」という表現の背後には、こうした状況が存在します。頭の中の妄想だけで「罪を犯す」ことになるケースとの違いはお分り頂けたと思います。重言も大切な場合があり、責任を取ると言っても、真実が明らかにならないままでは責任を取ったことにはならない点も伝わったでしょうか。

 

でも、内田監督の場合は、「責任を取って辞任する」と言っているのですから、何も説明せずに、嘘の上塗りを重ね、辞めようともしない安倍内閣よりは、チョッピリましだと言っても良いのかもしれません。

 

[2018/5/21 イライザ]

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2018年5月21日 (月)

同じお題で書きましょう・「口癖」 ――「ことによると」と「Actually」――


同じお題で書きましょう・「口癖」

――「ことによると」と「Actually」――

 

「口癖」と聞いて、すぐ家人が指摘した私の口癖は、「ことによると」でした。頻繁に使っているほどではないと思っていたのですが、意図的に使っている言葉の一つですので、同じような意味の別の表現も混ぜて使った方が良いのかなと反省しています。

 

友人に電話を架けたら眠そうな声だったので、「ことによると今海外?」とか、「ことによると、趣味の良いプレゼントを選ぶセンスは親譲り?といった感じで使っていますが、断定を避けて、話題を広げるのに効果的です。人と話をするときに上から目線にならないように、と気を付けるときにも役立ちます。


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ことによると、親譲りのセンス?

 

家人が指摘したもう一つの言葉は「Actually」です。「実を言うと」「本当のところは」「事実としては」といった意味ですが、例えば、「Actually, I am the one.」 (本当は、それって私のことです。) 「Actually, you are right!」 (あなたの言う通り!) と、こちらは、断定です。しかも、何らかの疑問がクリアーできていないようなときに、「これが答だ!」というような形で使います。

 

日本語の口癖は断定を避ける言葉、英語の口癖は断定する言葉、と正反対の特徴がありますが、ことによるとこれは、日米文化の差を示し、その中でのコミュニケーションのあり方を反映しているのかもしれません。

 

[2018/5/9 イライザ]

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コメント

参加ありがとうございました。

ことによると、日本人でいる時と、国際人でいる時で
パーソナリティーを自然と使い分けてらっしゃるので
しょうかね?面白かったです。

英語の口癖もpossiblyだったら面白くないですものね

「⑦パパ」様

コメント有り難う御座いました。

毎月楽しい「お題」を有難う御座います。自分の口癖は分らないものですが、言われてみると、一寸不思議な気がします。

もう一つ、未だ戦争中でしたが、良く使っていた言葉を思い出しました。次回のお題のときに御披露します。

2018年5月20日 (日)

第3回関係政党等意見交換会 ――国会の動きと広島での野党の結束――


3回関係政党等意見交換会

――国会の動きと広島での野党の結束――

 

打倒安倍を目指して野党が結集するための準備会ですが、今回で三回目になりました。今回の大きな違いは、57日に国民民主党が設立されたことですが、国民民主党の広島県連代表と看板の換った森本真治参議院議員と、無所属になった佐藤公治衆議院議員から、それぞれ簡潔な国会報告がありました。

 

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お二人の報告を要約しておきましょう。

 

国民党の出発当初には「対決より解決」などが強調され、ちょっと心配な部分もあったが、審議に復帰して以来の動きはこれまでとあまり変っていないように見える。支持率もあまり変化はない。また新潟県知事選挙の結果が国政に与える影響もかなりあるだろうと考えられるので、そちらにも注目して行きたい。

 

自公政権が特に力を入れているのは、「働き方改革」と「カジノ法」だ。森・加計問題については、中村愛媛県知事の本気度が凄い。中央対地方という構図も加わってこれも予断を許せない。

 

これからの国会情勢を考えると何が起きても不思議ではない。会期の延長も、1週間か10日か、あるいは3週間になるか、どれになっても不思議ではなく、混乱状態のまま会期が終ることも考えられる。

 

こんな状況下、打倒安倍に向けて、来年の地方自治体選挙・参議院選挙を睨みつつ野党が結集して行こうという方針を再確認しました。通常国会終了後にできればイベントを開きたいという参加者全員の意向を元に、来月を目処に「会」を設立するための方向性を確認し、名称も決めるため、今後メール等での意見交換をしつつ具体化を進めることも決まりました。

 

この「会」のまとめ方も、市民運動というよりは政党が中心になっての動きだという風に整理した方が分り易いのではないかという点も共有できました。

 

とは言え、まだまだ未知数の部分もあり、具体的に動き出すことによって幅の広い層から注目されるようにできればという思いも大切にして行くことになります。

 

せっかちな私にすれば、ゆっくり丁寧に合意形成を図って行く皆さんの辛抱強さに学ぶことの多いのがこれまでの会合でした。

 

[2018/5/19 イライザ]

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コメント

ご報告ありがとうございます。当面、政党は政党で、また市民連合は市民連合で、それぞれの持ち場でがんばっていければ良いと思います。他地域ではすでに首長選挙での共闘に至っているところもありますが、やはり、最初は顔を合わせ、次は、共同行動をすすめて、信頼関係を造っていくというのが基本ですね。

゛ せっかちな私 ゛ 様
お疲れさまでございました。
せっかちでなければ生きていけない、時もあらぁな、です。
5/19 朝日朝刊→豊永郁子教授の《 政治季評 》
〈 忖度生むリーダー / 辞めぬ限り混乱は続く 〉
これだって、もっと早くに載せてほしかった。

「hiroseto」様

コメント有り難う御座いました。

首長選挙の方が野党連合・市民連合の活躍に期待できるのかもしれません。地域差もあるともいますので、一歩ずつ確実に前に進めたいですね。

「されど映画」様

コメント有り難う御座いました。

安倍総理、柳瀬元秘書官の嘘まで愛媛県の文書で暴露されてしまいました。これ以上の抗弁は無理なはずです。一秒も早い辞任しか、手はありません。

2018年5月19日 (土)

カラオケで誕生日会 ――バースデーケーキのサービスもありました――


カラオケで誕生日会

――バースデーケーキのサービスもありました――

 

少し前になってしまいましたが、東京に住んでいる友人が広島に滞在している間、久し振りにカラオケにでもということになりました。場所はいつも利用しているシダックスの本通りクラブ。60歳以上の割引があり、ルーム料金30%引きというクーポンも使いました。そして、友人Aの誕生月だと伝えると、お店のスタッフの方が、事前予約してあればバースデーケーキのサービスがあったのにと、一緒に残念がってくれました。

 

でも少し経ってから、「二時間待って貰えれば、バースデーケーキのサービスが可能ですけど」とわざわざ知らせてくれました。ケーキ屋さんと打ち合わせをしてくれたようです。元々3時間の予定でしたので、こんなに嬉しい気遣いは大歓迎かつ大感激。シャンメリーと記念写真のサービスもありました。

 

時間は前後しますが、2時間も待たずに届いたバースデーケーキです。Aさんは今年76歳になったのですが、数え年で祝うのが習いだとすると「喜寿」になりますので、とてもお目出度い一時になりました。

 

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高齢者が3人並んだ写真、しかも印画紙から写メしたので、あまり美しくはありませんが、それでもサービスして貰った、私たちの幸福感も共有したくてアップさせて頂きます。

 

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いつも採点するのが恒例なのですが、今回はスキップ。それでもレパートリーは増えていて、一人カラオケで練習しているのか、カラオケ教室で先生に付いているのか、歌唱力も見違えるようでした。

 

誕生日ボーイのAさんのレパートリーには、内藤やす子の『六本木レイン』が加わっていましたし、情緒たっぷりに歌ってくれている姿から、やはり、カラオケ教室の先生の影響だとしか考えられない、とBさんと私とは確信しています。

 

そのBさんは、車を運転しているときには必ずチャゲアスのCDを掛けていると宣うだけあって、連続してチャゲアスの曲を披露してくれました。とは言え、その時代に私は日本に住んでいなかったせいで、ほとんど初めて聞く曲ばかり、それでもBさんの上手さにはいつものように痺れました。

 

そして私は、最近機会があると披露させて頂く渡辺はま子の『蘇州夜曲』と、ウエスト・サイド・ストーリーから『Tonight』の練習をさせて頂きました。

 

数えで考えると、Aさんも私も後2年で今度は傘寿です。2年後も私たちは元気な積りですが、それまで、シダックスも元気で営業を続けていて欲しい、そのためにはシダックスに何度も足を運んで応援しなくてはならないと、固い決意までした誕生日会でした。

 

[2018/5/18 イライザ]

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コメント

素敵なお友達ですね。

「トモ」様

コメント有り難う御座いました。

良い友達に恵まれることが人生で本当に大切なことだと、年を重ねるごとに痛感しています。

2018年5月18日 (金)

LECTのアメリカン中華 ――日本の中華とは違いますがお気に入りの一つです――


LECTのアメリカン中華

――日本の中華とは違いますがお気に入りの一つです――

 

 

我が家から広島市内に行く途中にあるせいなのでしょうか、LECTには良く足を延ばします。駐車場への入口が混んでいても、それを迂回して待たずに中に入れる道も発見しました。蔦屋やAndersenが入口近くにあることで親しみも感じていますし、CAINZでは結構長時間、次から次へと商品を「鑑賞」しています。

 

でもやはり食べ物の魅力には勝てません。これまでも何度か報告していますが、いくつかお気に入りの店もできました。たまには新しい店の開拓もしようということになり、意を決してロンフー・ビストロに入りました。

 

「意を決して」というのは大袈裟なのですが、ショーケースの中の酢豚定食に麻婆豆腐が付いていたからというのが大きな理由かもしれません。他にも美味しそうな物が目に付きました。

 

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ショーケース内の酢豚定食麻婆豆腐も付いています

 

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こっちも美味しそうに見えました

 

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カラオケでも注文するくらいの好物です

 

そして正面から見ると、結構お洒落なレストランではありませんか。と言うことで、酢豚定食と生春巻き、ホタテ貝柱と青菜の炒め、それにビール、それもYEBISUです、を注文しました。


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ロンフー・ビストロの正面です

 

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写真を撮る前に食べ始めてしまうのはいつもの悪い癖なのですが、酢豚と生春巻きです。

 

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麻婆豆腐は熱々でした

 

すぐ気付いたのは、量が多いということです。そこからの結論は、ここはアメリカ風の中華なのではということです。日本で食べる中華が美味しいのは世界的にも認められていますが、アメリカの中華も私の好きな食べ物の一つです。

 

かつて住んでいたボストン近郊のアーリントン (Arlington)にあったシャンハイ・ビレッジ(Shanghai Village) や、10分程度の距離にあったペキン・ガーデン (Peking Garden)など、気軽に行けて美味しかった記憶が蘇ってきました。

 

当時の味を思い出し、懐かしさもあって、これからも病み付きになりそうです。

 

[2018/5/17 イライザ]

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2018年5月17日 (木)

暴力は、どこで振るわれても暴力 ――「どんな手段を弄してでも」を許してはいけない――


暴力は、どこで振るわれても暴力

――「どんな手段を弄してでも」を許してはいけない――

 

アメリカン・フットボールは力と力の激突するスポーツであることがその魅力の一つですので、怪我とは切っても切り離せない宿命にありますが、それでもアメリカでは、怪我を防止するためのルールの変更が行われてきましたし、最新の技術を使って身体の安全を確保する防具が開発され使われています。その中には、無防備のプレーヤーに対するタックルの禁止などが盛り込まれています。

 

今回の日大のプレーヤーによる、関西学院大学のQB(クォーターバック)への攻撃は、ビデオを見れば誰でも分るように、関学プレーヤーの視野には全く入らない後ろから全力で下半身を狙ってのタックルです。無防備かつボールからははるかに遠い地点でしかも後ろからタックルすることなど、安全性を高めようと努力をしてきたアメフト界が許しているはずがありません。それ以前の問題として、誰が見ても明確に相手を傷付けることを目的とした犯罪です。暴力はフィールドでもバーの中でも家庭でも、どこで振るわれても暴力なのです。

 

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関学大提供の写真をネットからお借りしました

 

日大に対しての「抗議」等という生温い対応ではなく、傷害事件として関学は被害届を出すべきなのではないでしょうか。

 

そこで思い出すのが、昨年10月に起きた日馬富士による貴ノ岩関への暴行事件です。貴乃花親方が相撲協会内での「内輪」の話にせずに、警察に被害届を出したことは正しい判断だったのです。しかし、貴乃花親方の弟子貴公俊が弟子への暴力事件を起した事実は、相撲界における暴力体質が如何に深く浸み込んでいるのかを浮き彫りにしました。その教訓が今回生かされていないのは不思議なのですが、スポーツ界の中でも競技毎の縄張り意識が強く、他の競技での経験は生かされないのでしょうか。

 

伊調薫選手や田名部力コーチへのパワハラなどの不祥事も、「スポーツ」という爽やかなイメージとは裏腹に構造的な陰湿さと縁を切れないことを示しています。パワハラも力による嫌がらせや相手を屈服させる行為ですから暴力の一部として考えると、スポーツ界が暴力に汚染されている事実を再認識しなくてはなりません。確かに、最終的には「勝ちか負け」かの判定が全ての世界だと考えると、「どんな手段を弄してでも」という方向に走ってしまう可能性のあることは否定できません。

 

しかし、そうではなく、「ルール」を作り守ることを大前提としてのみ、スポーツそのものが存在するという出発点を各競技団体の幹部たち、とくに若い選手たちと日常的に接している監督やコーチが再度確認し、「ルールの遵守」そして「暴力との訣別」を100パーセント徹底することで、長期的な視点から未来に責任を持つ必要があるのではないでしょうか。

 

[2018/5/16 イライザ]

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コメント

今回のこと、信じられません。アレは、試合中の、プレーでは、ありません。監督の、指示が、あろうと、なかろうと実際に起こした、暴力です。それも、悪質です。倒れたQBを、さらに、ひっくりかえそうとしています。イライザ様と、同感です.日大は、自分のほうから、あの選手をベンチに、戻さなければ、いけません。それなら、多少、関学に対して、言い訳も、できましょうか。それすらしないで、試合参加続行ですから。審判員は、何を、やってるんですか。毅然とした態度を望む方が、おかしいですか。あの選手は、即、退場させなきゃ。彼の地なら、永久追放に、なりますか。アメリカの試合は、いいですね。ルールに、忠実ですから。見ていて、気持ちが、いいです、プロの試合も、大学の試合も。審判員も、独断できない場合には、本部のビデオ判定の結果とか、絶えず、無線連絡を、しています。だから、反則判定は、100パーセント妥当と、思われます。もっとも試合よりも、half time showが、好きです。最近は、ハーフ・タイムショーは、カットです、残念。マーチングバンドとかチアーリーダーを見るのが、好きなのですが。アメリカの試合は、かれこれ、四十数年見ています。今回のこと、イライザ様と、まったくの、同じ思いでいます。競技を逸脱した行動です。

これは極めて悪質なパワハラですね。
8月1日まで、自粛するとのことですが、即刻クビですね。

選手に同情する声もありますが、
チャンドラーの有名な台詞、
「男は強くなければ生きていけない。
優しくなければ生きる価値がない」
ではありませんが、
少なくとも彼は「アメフトをする価値がない」
のでしょうね。

「60sp」様

コメント有り難う御座いました。

おっしゃるように審判員も問題にしなくてはなりませんね。

大学より上だとかなり違ってくると思いますが、アメリカの高校のアメフトでは、男子ではプレーヤーが、女子ではチアリーダーが花形で、プレーヤーとチアリーダーのカプルが沢山いました。

フェアな試合をするかどうかについて、女性の視点も大きく影響していたように思います。

「カチ」様

コメント有り難う御座いました。

こんなに卑怯な行動は許されませんね。仮に、若気の至りで、若い選手の判断が未熟だとしたら、それに気付いて指導するのが監督であり、コーチの役割のはずです。それができなかったことについての責任も問われなくてはなりません。

今年2月にウォーター・ゲート事件の内部告発者を
描いた『ザ・シークレットマン』が公開されましたが(原題→本人名が入って長い)、
その監督ピーター・ランデズマンは、
『コンカッション』2015 (原題=邦題) という作品も監督しています。↓
〈 アメリカンフットボールが選手の脳に深刻なダメージを与える危険性を
確信した*医師が、真実を訴え続ける姿を描く 〉(wowow 5月の作品紹介より)

1月放映時→*ウィル・スミスは好みではないのでスルー。
週刊金曜日2/16号→同監督が特集され→前作と知る→運よく5月に
放映されクリア→見といてよかった。(*非白人)

「されど映画」様

コメント有り難う御座いました。

日本はアメリカに10年遅れている、とかつては良く言われていましたが、スポーツと怪我の関係についても、セクハラ・パワハラ等についての最近の状況から、ことによるとそれ以上の差があるのかなとさえ考えてしまいます。

2018年5月16日 (水)

5・15事件と『父と暮せば』 ――道草懇話会のテーマ――


515事件と『父と暮せば』

――道草懇話会のテーマ――

 

詩人・作家で教育者の平塩清種さんが主宰する道草懇話会が、昨515日に開かれました。気の合う仲間と昼食を共にして、折角の機会ですので、どなたかの話を聴く、あるいは演奏を楽しむという趣旨の会ですが、今回は井上ひさしさんの『父と暮せば』を天野達志さんが一人芝居として演じるプログラムがメインでした。

 

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平塩清種主宰者

 

でも、私たちの世代に取って、515日は、515事件の日であり、沖縄の日本復帰の日でもあります。その日に『父と暮せば』を鑑賞するのには何か意味があるのではないかと思っていたのですが、私なりの結論を5分ほどで皆さんに披露させて頂くことになりました。

 

515事件とは、1932515日に起きた海軍の青年将校たちによる反乱事件で、「話せば分る」と説得を試みた犬養毅総理大臣が殺害されるという結果になりました。海軍刑法には反乱罪の規定もありましたので、それに従って検察側は首謀者たちに死刑を求刑しました。しかしながら、世界大恐慌の影響もあり多くの国民が貧困に喘いでいた当時、政治不信が広まっていたため、若手将校たちに共感する人々による熱心な嘆願運動が起き、判決は禁固以下の刑罰でした。

 

海軍刑法があまりにも緩く解釈された結果だと考える人も多く、その結果、政治問題を軍人が直接、武力行使によって解決することへの抵抗感が薄まりました。この風潮が226事件誘発の一因になったと論じる人たちも多くいます。

 

その226事件は、1936226日に起きました。陸軍の青年将校を中心に下士官や兵たちも巻き込んでのクーデター未遂事件です。総理大臣の岡田啓介は難を逃れることができましたが、5人が死亡しました。

 

側近の政治家が殺されたことで天皇は激怒し、この事件の裁判は、陸軍刑法の枠をはみ出して、非公開で、弁護士は付けられず、上訴もできないという異例のものになりました。当然、首謀者たちは死刑に処せられました。515事件では、陸・海軍刑法の解釈が甘い方向に揺れて文字通りの適用がされず、226事件では、厳しい方向に揺れて陸・海軍刑法を逸脱した適用が行われました。

 

こうした背景を前に、1941年には陸軍大臣東条英機が戦陣訓を示達します。その中で有名なのは「生きて虜囚の辱めを受けず」です。陸・海軍刑法では、軍人が敵に投降することを奨励してはいませんが、その可能性のあることを認めるという前提での規定が設けられています。しかるに、戦陣訓では投降を認めず、自決せよとの方針が、しかもこれは天皇の意思であるというようなニュアンスで強力に伝えられました。

 

しかも、この価値観を強制されたのは、軍人だけではなく、沖縄の多くの民間人・非戦闘員も、この言葉に縛られて、アメリカ軍に捕われないために身投げまでしたケースが多くあったことは、多くの皆さん御存知の通りです。

 

こうして、515事件と沖縄とは切っても切れない関係にあるのですが、その515日に、井上ひさしさんの『父と暮せば』を観る意味は何でしょうか。一言でまとめると、「政治は言葉だ」ということです。

 

法律は、言葉によって社会を律することを大前提にした法治主義の根幹です。公平・公正に法律を遵守することから逸れて、権力者の意向に屈したり、ポピュリズムに流されて大甘の判断をすることは許されません。増してや、政治の最高責任を託されている人々が、平気で嘘を吐き、時間の経過によってその嘘さえ忘れ去られていくことが当り前だと考えている風潮は、私たち全ての未来を危機に陥れます。

 

言葉を大切にして、今を、そして過去を通して未来を考える上で、素晴らしい仕事を残した井上ひさしさんの作品に今日触れることの意味は、そこにあります。

 

天野達志さんの一人芝居は、中村敦夫さんの『線量計が鳴る』を彷彿とさせる迫力がありましたし、会場の一同、涙なしでは聞けいほどの感動を与えてくれました。


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毎日新聞の英語版The Mainichiによる、『父と暮せば』の英語訳を読んでのエッセイ・コンテスト等も含めて様々な形で、井上さんの作品がこれからも国内外で多くの人々に政治の本質、人間の生きる意味を伝え続けてくれることを期待できた一時でした。

 

[2018/5/15 イライザ]

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コメント

秋葉忠利さま
昨日は、“ひとり読み語りしばい”『父と暮せば』をご覧頂きましてありがとうございました。その上、秋葉さまのブログにもご紹介頂き、感謝の念に堪えません。今後も応援して頂けるよう精進して参ります。どうぞ宜しくお願い致します。
松風の会 天野達志
matsukazenokai.com

憲法改正反対の方にお伺いしたい

個人的には自衛隊が憲法9条2項に違反してるのは紛れも無い事実であると思っているし、自衛隊を合憲と主張する人ですら自衛隊の存在がグレーであるという事は認めている
政府は国民の生命財産を守るために明らかに違憲だと分かっていても、そして嫌でも合憲だと言い貼らなければならないのは理解するが2項の文を読んだ時に今の自衛隊が戦力に当たらないとするのは不可能であるのは誰でも理解できよう
だからこそ自衛隊の違憲を解消するために改憲するべきだと思っている
この問題に関しては違憲の自衛隊を解隊するか9条2項を改正及び削除の二者択一になると思っているわけだが…

国民に対する自衛隊のアンケートでは自衛隊は必要ないという回答は2%にも満たなかった
つまり憲法改正反対派のほぼすべての人間が9条はそのままにするべきだが自衛隊も必要だと考えている事になる
ここが分からない
9条と自衛隊のような矛盾した関係はむしろ憲法の力を弱めてしまうものであって憲法について力説している改憲反対派はこのような憲法を蔑ろにした現状を解消する為に積極的に自衛隊解隊について主張するのが筋だと思うのだが何故か憲法改正反対派の中からは自衛隊を解隊という声は聞いた事がない
これはアンケートからも見て取れるだろう
普段は憲法を守れ!と声を高らかに上げているがこと自衛隊に関しては9条に違憲の可能性が非常に高い自衛隊を放置する事を何故自ら選んでいるのかが分からない

「松風の会 天野達志」様

コメント有り難う御座いました。

感動した点はいくつもありましたが、裸足の力強さには圧倒されました。

「セビキャン」様

コメント有り難う御座いました。

整理されたコメントから、冷静な議論をしたいという気持が伝わってきて感心しています。

短いコメント欄で全ての点を網羅できないのが残念ですし、専門家の説得力ある説明もありますので、基本的な問題はそちらに任せるとして、東大の石川先生の講演の要約は、以前に紹介しています。参考にして頂ければ幸いです。

http://kokoro2016.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/post-85b4.html

改憲について、法治主義についてですが、5・15事件の教訓の一つは、十分に議論されていない案件について多くの人々がある方向に流されたとしても、それで法律を曲げてはならない、ということです。

また、戦陣訓からは、人類史的な世界の流れを見ずに、ある方向に捉われて法を曲げることの愚かさが浮び上ります。

また、自衛隊が必要である、あるいはその存在意義があるという意見を持っている人たちの多くは、災害救助等の面での自衛隊を評価しているのではないかと思います。自衛隊を災害救助を中心に活動する組織に改組することは、それほど問題があるようには見えませんし、9条に手を加える必要もありません。

戦争をするための軍隊、海外に出て行って武力行使をするための軍隊が必要だと言っている人たちの多くは、戦争の実態を知らないのではないかと思います。「セビキャン」さんはその中に入らないと思いますが、そんな無知を元にして戦争のできる装置の良し悪しを論じるのは論外です。

イライザ様 ご返信いただきありがとうございます

平成30年1月に行われた自衛隊・防衛に関する世論調査では「自衛隊の防衛力を増強した方が良いか?」との質問に対し[増強した方が良い]が30%、[今の程度で良い]が59%、[縮小した方が良い]が4.5%という結果でした。
つまり、この世論調査から見て取れることは憲法改正反対派のほとんどの方が「自衛隊は必要である」と考えると同時に「防衛力は現状維持が望ましい」と考えている事が見て取れます。
先のコメントで申し上げた通り今日の自衛隊を9条2項に違憲ではないとするのはあまりにも無理があり、またそれが通るのであればアメリカ軍ですら戦力には当たらないと言える日が来てもおかしくないレベルです。
本来このような状況は異常であり9条と自衛隊が同時に存在しているような矛盾している状況はどんどん憲法の空洞化、そして憲法の力を弱めていくことに他ならず、むしろ憲法について敏感である左派の人達が率先して改憲の動きを見せてもおかしくないと思っているくらいです。

イライザ様の場合は自衛隊の防衛力を縮小するべきだとお考えのようですので憲法改正反対である事に疑問は抱かないのですが、世論調査を見る限り、憲法改正反対派は何故憲法についてあれだけ敏感であるのに9条、自衛隊の問題を自ら放置しそして自ら憲法を蔑ろにしようとするのかが理解できないのです。

「セビキャン」様

コメント有り難う御座いました。

確かに、改憲反対の人たちがこのように答えているとすると、かなりの矛盾になりますね。

しかし、世論調査が誰によってどんな目的のために行われたのか、そしてこの問が全体の中でどんな位置付けになっているのかも把握した上でないと説得力のあるコメントをするのは難しいような気がします。

この問だけからの印象ですので、間違っている可能性はありますが、「自衛隊の存続を前提として」とか「自衛隊が合憲だと考えている方に伺いますが」というような、文章の後の質問のように読めてしまうのですが--。

「嘘と大ウソと統計」という言葉があるくらい、世論調査や統計は恣意的に使われてきましたので、これまでの経験上からの心配です。

2018年5月15日 (火)

母の日のプレゼント ――贈り物のセンスが良いのは親譲り?――


母の日のプレゼント

――贈り物のセンスが良いのは親譲り?――

 

13日の日曜日、配達日指定で息子たちから家人への母の日プレゼントが届きました。中身は、MOGUというブランドのドライバー・バック・サポーターです。

 

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車用の、そしてオフィスのいすなどにも使える背もたれですが、中に入っているのが直径1mm以下の発泡ポリスチレン製のビーズで、形が自由に変ります。しかも、その形は保存され、背中のS字形状をサポートするようになっています。色も品の良い赤で、カープやマツダを思い浮べるような温かみがあります。

 

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実際に座ってみると、車や椅子の平坦な部分と背中の曲っている部分との隙間を上手く埋めてくれているようで、気持良くリラックスできる感じです。

 

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「毎日の運転が楽になるし、長距離のドライブには欠かせなくなりそう」と、家人は息子たちの優しさに感激しています。ことによると、趣味の良いプレゼントを選ぶセンスは親譲りなのかも、と私も親馬鹿な感想を抱いています。

 

[2018/5/14 イライザ]

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2018年5月14日 (月)

高校無償化適用、広島県・広島市の補助金交付の再開を求める ――朝鮮学校ええじゃないね!春の平和パレード――


高校無償化適用、広島県・広島市の補助金交付の再開を求める

――朝鮮学校ええじゃないね!春の平和パレード――

 

風薫る(生憎の雨でしたが)広島市中区堺町の本川公園に、朝鮮学校無償化適用を求めて、在日朝鮮人の人たちと朝鮮初中高級学校生徒やこの運動を支援する人たち450人が集まりました。

 

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参加者はミニ集会を行った後に、雨の中でしたが平和公園を一周する市内パレードを行いました。パレードは5つの隊で編成し、パレードの中心には朝鮮学校生徒の踊りも交えながら民族差別はやめよう!子どもたちに笑顔を!などのシュプレヒコールを行いながら行進し無事本川公園まで到着しました。

 

私は1年前から日朝友好の意義について理解をしていきたいとの思いで、この集会やパレードにも参加してきました。今本当に何が起きているのか、この国はどこに向かって進もうとしているのか。対立を生む裁判判断は許せないとの思いです。

 

集会アピールでも示されましたが、①全国5か所で「高校無償化」裁判が行われ、広島・東京・名古屋の地裁では、司法の役割を放棄した北朝鮮敵視政策をとる国の主張をそのまま「忖度」した、反動的判決が、一方、大阪地裁は無償化法の趣旨に沿った原告勝訴の判決が出され、司法判断の差が大きいと感じます。

 

②「人権の砦」である司法も今や行政(この場合は国の姿勢)に忖度した判決が出される状況にあり、原告・被原告が上告して争うことになってしまっている。本来裁判の焦点は、子どもの権利条約や国際人権規約に照らして、どの国においても学校選択の自由や民族的アイデンティティを保持しながら教育を受ける権利を有していることを、司法が率先してリードすべきであり、行政に対して、全国の朝鮮学校をはじめとするすべての外国人の子どもたちの学習権・教育権を求めることが正しいかどうかの判断をすべきである。

 

③歴史的経緯を踏まえ植民地支配の被害者の原状回復の問題として対応すべきであり、安倍政治が行う民族排外的政策や民族差別の政治的な判断で教育が不当な扱いを受けることは許せない。

 

更に残念なことに、もともと広島県や広島市は国の判断とは関係なく、1993年に広島朝鮮学園を「学校教育法上の1条校に準ずる学校」として全国に先駆けて認知し、20年間補助金を交付していました。それを、国の指導で2012年度から打ち切ったことに対して、自治体の主体性の無さに憤慨しています。2012年から、広島朝鮮学園は極めて厳しい学校運営を余儀なくされています。私たちに問われていることは、デマやヘイトに流されず、朝鮮学園の歴史や実態に学び、地域社会において信頼関係を築きあげる努力が問われていると思います。

 

反動的判決により上告し争うこととなったために、5年ぶりに開催されたこのパレードは、あらためて支援の輪を拡げてスクラムを大きくするしかないと考えさせられました。当面515日には上告審の第1回の口頭弁論の日です。多くの市民の方の支援を待っています。

 

(平和運動センター事務局長・渡辺 宏)

 

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コメント

広島県職労はユザキ県知事に、広島市ユニオンはは松井市長にそれぞれ補助金の復活を要求して欲しいです。

「河合知義」様

コメント有り難う御座いました。

自治体は国家と違い、外国人も含めたすべての住民の福祉に責任があります。その立場からの独自判断こそ、自治体の存在意義だと思います。

2018年5月13日 (日)

「プレバト」に感謝 ――俳句で感動できるとは!――


「プレバト」に感謝

――俳句で感動できるとは!――

 

「プレバト」ファンの方は多いようですが、TBSの木曜日午後7時からの番組です。芸能人が出演して、俳句や花、水彩画や料理、絵手紙等の腕前を披露し、それを専門家が評価、「才能あり」「凡人」「才能なし」の三つのレベルの格付けをする番組です。特に才能のある人は、「特待生」や「名人」と、ワンランク上の査定をされ、最終的には「師範」を目指します。

 

私が特に好きなのは、俳句のコーナーで、先生は「いつき組」を主宰する夏井いつき師匠です。名人のトップは、9段の梅沢富美男、8段の藤本敏史、そして7段の東国原英夫の三人ですが、三人三様の名句には感心しています。また、「才能なし」に評価された俳句を夏井先生がどう添削するのか、「before」と「after」を読み比べることで随分勉強になっています。

 

でも、53日のプレバトでは、新しい発見がありました。東国原7段の俳句を夏井先生が添削した結果に感動したのです。今まで、俳句を読んで感動した記憶がほとんどなかったので、本当に驚きました。

 

勿論、俳句の美しさは、多くの作品から十分に受け止めてきたのですが、それを「感動」と呼べるかというとちょっと違うという気がしています。

 

例えば、加賀の千代女の「朝顔につるべ取られてもらい水」や中村草田男の「降る雪や明治は遠くなりにけり」、一茶の「これがまあ終のすみかか雪五尺」、蕪村の「菜の花や月は東に陽は西に」等々、私が好きな句は多くありますが、これらの句から私が受けた心の動きは「感動」とは少し違うのではないかと思っています。

 

さて、プレバトで感動した句のお題は、「鯉幟」。

 

添削前の東国原英夫7段の句は、

 

こいのぼり さいのかわらに かがむ吾子

 

でした。夏井先生の添削後は二句あったのですが、私が感動したのは次の句です。

 

鯉幟さいのかわらの空如何

 

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プレバトのワン・カットです

 

賽の河原とは、親に先立って亡くなった幼な子が、親不孝の罪で苦しみを受けると言われる三途の川の河原です。「地蔵和讃」には、そこでの幼な子の苦しみが語られています。小さい石を拾って仏塔を完成させることが功徳になり、その結果、罪を許されることを目的に、子どもは毎日、河原で石を積み上げます。でも夕方には鬼がやってきてその塔を崩してしまいます。次の日には最初から積み上げることになり幼な子の苦しみは続くのですが、やがて地蔵尊が現れて子どもを救う、という物語です。

 

和讃にはいくつものバージョンがありますが、共通しているのは、子どもを亡くした親の悲しみが子どもの苦しみの元になっているという因果関係です。それを良く示しているバージョンには、親が涙を流すたびに、それが熱湯の雨となって賽の河原の幼な子に降り注ぐという下りがあります。こんなに無情かつ悲惨な物語が地蔵和讃なのですが、お地蔵様の有り難さを示しているのと同時に、お地蔵さまが救ってくれることを信じて前を向きなさい、という親たちへのメッセージだという解釈もなされています。

 

東国原・夏井ペアの句では、鯉幟と空との連想が、意外にも賽の河原に飛び、そこで石を積んでいる子どもの視線が空を向いて欲しいという気持や、そこには鯉幟が翻っているのだろうかという想像力、そして熱湯の雨はもう降っていないだろうなとまで整理できた親の心さえ感じることができました。

 

この句を詠んだときには7段だった東国原氏は次の週、510日には昇段して8段になりました。改めて東国原8段、そして夏井先生に感謝です。

 

[2018/5/12 イライザ]

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コメント

毎週観ては、見事な添削に感動しています。

「⑦パパ」様

コメント有り難う御座いました。

そうですね。私もいつも感動していますし、夏井先生の切り返しの見事さにも、その度に「スカッと」しています。

«追悼・福富節男先生 ――輝ける時間も御一緒させて頂きました――

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